【イラストあり】クレジットカードのサイズや比率は？国際規格をわかりやすく解説

公開日：2023年2月2日

クレジットカードは、サイズを比較する際の基準として「クレジットカードより小さい」「クレジットカードと同じくらいのサイズ」のように、用いられることがあります。クレジットカードのサイズは発行する会社に関わらず世界共通であるため、誰もがイメージしやすいことが理由のひとつです。

クレジットカードのサイズは、どのように決められているのでしょうか。また、実際のサイズや厚みはどのくらいなのでしょうか。

この記事では、クレジットカードのサイズについて、わかりやすく解説します。

この記事でわかること

クレジットカードのサイズや比率
クレジットカードのサイズが世界共通の理由
ISO規格とJIS規格の違い

クレジットカードのサイズは世界共通
クレジットカードのサイズはなぜ世界共通？
クレジットカードのサイズ以外で共通の規格
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クレジットカードのサイズは世界共通

さまざまなカード会社から数多くのクレジットカードが発行されていますが、クレジットカードのサイズは世界共通です。

クレジットカードのサイズはカード会社やデザインに関わらず、縦53.98mm×横85.60mm×厚み0.76mmで統一されています。

クレジットカードのサイズにはISO規格が利用されている

クレジットカードの基準となっているのは国際規格の「ISO/IEC 7810」の「ID－1」です。

この規格は、クレジットカードのほか、銀行のキャッシュカード、自動車運転免許証などにも利用されています。一般的に「カードサイズ」といわれて思い浮かべるサイズは、ISOの「ID－1」規格に準じたものです。

ISOは、スイスのジュネーブに本部を置く非政府機関International Organization for Standardization（国際標準化機構）の略称です。ISOの主な活動は国際的に通用する規格を制定することであり、ISOが定めた規格を「ISO規格」といいます。

基準や規格と聞くと「JIS規格」を思い浮かべる方もいるかもしれませんが、JIS規格はJapanese Industrial Standards の略であり、「日本産業規格」と呼ばれる日本国内の規格です。

クレジットカードの比率

クレジットカードサイズは、縦53.98mm×横85.60mm×厚み0.76mmであり、この縦と横の比率は、人間が美しさを感じる黄金比（1：1.618）に近いのが特徴です。

黄金比はクレジットカード以外にも、さまざまな建築物や芸術作品、ロゴなどに利用されています。有名な例では、スペインのサグラダファミリア、ミロのヴィーナス、金閣寺などがあります。名刺やタバコの箱、トランプにも黄金比が使われています。

クレジットカードのサイズはなぜ世界共通？

クレジットカードのサイズが国際規格で定められているのは、世界中のどこでも利用できるようにするためです。

もし、クレジットカードのサイズが統一されていなければ、カードのサイズごとに読み取り用の端末を用意しなければなりません。スムーズに支払いを行うため、クレジットカードのサイズは国際規格で定められているのです。

クレジットカードのサイズ以外で共通の規格

国際規格で定められているのはクレジットカードのサイズだけではありません。利便性を高めるために仕様が細かく決まっています。

磁気ストライプ

クレジットカードの磁気ストライプにもISO規格が採用されています。

磁気ストライプとはクレジットカードの裏面にある帯状の部分で、カードに関する情報が記録されたものです。磁気テープとも呼ばれており、この位置も「ISO/IEC 7811－2」の規格で決められています。

ICチップ

クレジットカードの表面のICチップにもISO規格が適用されています。

ICチップにはカードに関する膨大な情報を記録させることが可能です。従来の磁気ストライプのクレジットカードは、機械によるスキミングで磁気情報を読み取られ、不正利用されることが多くありました。ICチップは磁気ストライプに比べて記録されている情報量が多く、短時間でのスキミングは困難です。また、ICチップ内の情報は暗号化されており、クレジットカードのセキュリティーが向上しました。