ETCカードを紛失したときは、不正利用を防ぐためにも速やかにカード会社へ連絡をして、利用停止手続きを行いましょう。また、もし不正利用の被害に遭った際に、補償を受けられるように、警察署や交番で遺失届を提出する必要があります。

この記事では、ETCカード紛失時の対応方法と再発行の流れを詳しく解説します。

ETCカードを紛失したらすべきこと

ETCカードを紛失した場合には、不正利用のリスクがあるため、利用停止手続きと警察への届出が必要となります。必要な手続きを怠ると補償の対象とならないケースもあるので、ETCカードを紛失した際の対応方法を確認しておきましょう。

利用停止手続きをする

ETCカードを紛失したら、まずカード会社に連絡をして利用停止手続きを行いましょう。

ETCカードには暗証番号がなく、ETC車載器にカードを差し込めば誰でも利用できるため、不正利用されるリスクが高まります。第三者に悪用されるリスクを減らすためにも、紛失に気づいたらすぐに連絡をすることが重要です。

紛失時の問い合わせ先はETCカードの発行元によって異なり、電話や会員専用のアプリまたはウェブサイトなどで行います。クレジットカード付帯のETCカードであればカード会社、ETCパーソナルカードであればETCパーソナルカード事務局に連絡しましょう。

警察に届出をする

ETCカードが不正利用された際の補償制度を設けているカード会社もありますが、警察への遺失届の提出を適用条件としているケースが多いです。遺失届は最寄りの警察署や交番で提出できるほか、スマートフォンやパソコンから電子申請を行える場合があります。

なお、補償条件はカード会社によって異なるため、詳しくはカードの利用規約などで確認しておきましょう。

ETCカードを再発行する方法

ETCカードを再発行する際は、カード裏面に記載されているカード発行会社に連絡します。紛失時の連絡先と同じ場合は、紛失による利用停止手続きを行ったあとに再発行したい旨を伝えましょう。カード発行会社やカードの種類によっては、会員専用のアプリまたはウェブサイトで再発行手続きできる場合もあります。

なお、カードの種類や会員ランクによっては、1,000円程度の再発行手数料がかかります。JCBの「ETCスルーカード」「ETCスルーカードN」を利用している場合の再発行手数料は1,100円（税込）です。

ETCカード紛失・再発行時の注意点

ETCカードを紛失し再発行手続きを行う際は、下の注意点を認識しておきましょう。

利用停止したETCカードを使わない

紛失の連絡と利用停止手続きをしたETCカードは、使用することができません。

利用停止したあとに見つかったとしても利用できないので、古いカードははさみで切断して処分し、新しいETCカードを使いましょう。

ETCマイレージサービスの変更手続きが必要

ETCカードを再発行すると、カード番号や有効期限が変わるため、ETCマイレージサービスの登録情報の変更が必要です。

ETCマイレージサービスの情報変更は、ETCマイレージサービスウェブサイトで行えます。カード情報が古いままだと、ETCカードを利用してもポイントがたまらないので、忘れずに変更手続きを行いましょう。

ETCマイレージサービス（変更、停止手続き）はこちら

新しいETCカードが届くまで1～2週間かかる

カード発行会社によって異なりますが、ETCカードの再発行手続き完了から新しいカードの到着まで1〜2週間程度かかります。新しいカードが届くまでに高速道路や有料道路を利用する場合は、ETCレーンが利用できないので注意しましょう。

よくある質問

ETCカードが盗難されたときはどうすればいいですか？

紛失時と同様に、盗難に気づいたらすぐにカード発行会社に連絡して、利用停止手続きを行います。その後、警察署で遺失届を提出し、ETCカードの再発行手続きを行いましょう。

ETCカードを紛失したらどの警察署へ連絡をすればいいですか？

遺失届は最寄りの警察署または交番で提出ができます。管轄指定などはないので、最寄りの警察署や交番など、行きやすい場所を選ぶとよいでしょう。ただし、海外で紛失した場合、国内の警察署や交番では届出が受理されないので注意が必要です。

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