自分にぴったりのクレジットカードをつくる
ゴールドカードはどれがおすすめ?人気の理由や選ぶポイントについて解説
公開日:2024年12月20日
ゴールドカードとは、一般カードより1つ上のステータスに位置するクレジットカードであり、豊富な特典や補償内容の手厚い付帯保険などが魅力です。
「年会費が安いゴールドカード」や「年会費が1万円以上するゴールドカード」など種類はさまざまあり、カードによって年会費やサービス内容にも差があります。そのため、「どのような違いがあるのか」「どのような観点で選べばよいのか?」と悩む方もいらっしゃるのではないでしょうか。
この記事では、ゴールドカードに興味はあるけれど決め手がはっきりしないという方に向けて、ゴールドカードを所有するメリットや選び方のポイントについて解説します。
この記事でわかること
- ゴールドカードを所有できる条件
- ゴールドカードの選び方
- ゴールドカードを持つメリットと注意点
目次
ゴールドカードとは?
ゴールドカードとは、一般カードと比べて特典や優待サービスが充実しているクレジットカードのことを指します。
ゴールドカードを所有するには一定の審査をクリアする必要があるため、誰でも持てるというわけではありません。そのため、周りから一目置かれるような社会的ステータスの高さは、ゴールドカードの魅力のひとつといえるでしょう。
しかし近年は、若年層や年収が高くない人でも申し込みやすくなっており、ゴールドカードは一部の高所得者層だけのものではなくなりつつあります。また、条件次第では年会費が無料になるゴールドカードも登場してきています。その一方で、高い年会費のもと質の高いサービスを提供するゴールドカードも存在しますので、自分には何が合っているのかを検討したうえで、最適なゴールドカードを選びましょう。
ゴールドカードを所有できる条件は?
ゴールドカードを所有するための条件は、カード会社によってさまざまです。ここでは、多くの方が関心を持つと思われる「年齢」と「年収」の条件について見ていきます。
年齢の条件
最近ではゴールドカードを所有できる年齢の条件が下がりつつあり、大学生や専門学校生でも申し込めるゴールドカードも出てきています。ただし、ゴールドカードは一般カードに比べて審査基準が厳しいため、初めてクレジットカードを作成する場合にいきなりゴールドカードを申し込むのは、現実的ではないでしょう。
具体的な審査基準は明らかにされていませんが、カード会社は本人の属性情報や信用情報などを総合的に見ています。そのため、クレジットカードの使用歴がない、または浅い方は、初めに一般カードを所有して継続的に使って信用情報を高めていくことが大切といえます。
年収の条件
それでは、どの程度の収入を得ていればゴールドカードを作れるのでしょうか。多くのカード会社では、収入に関する条件を「本人に安定した継続収入がある」という表現にとどめており、カードの種類によっても審査基準が異なるため、具体的な額の目安は公表していないことがほとんどです。
ですが、年収はあくまで審査基準のひとつであり、契約者の職業や勤務先の属性、各種ローンの契約・返済状況といった信用情報を総合的に判断されると考えておきましょう。たとえば、年収が高くても別の理由で審査に通過できないケースや、年収が低くても信用情報が評価されて審査に通るケースなどが想定できます。
ゴールドカードの年会費とサービス内容は関係ある?
年会費1万円以上のゴールドカードに付帯されることが多く、年会費が比較的安価なカードではサービス内容が抑え気味になる傾向です。
相応の年会費で多彩なサービスを提供するゴールドカードと、特典は控えめでもその分年会費は安いゴールドカード、どちらが自分の目的・用途に合っているか、それぞれの特徴をしっかり捉えたうえで選びたいですね。
ここからは、年会費によるゴールドカードの違いを詳しく紹介していきます。
年会費1万円以上のゴールドカードはサービスが充実
ゴールド以上のカードになると、カード会社やカードの種類によりますが審査は厳しくなっていきます。
しかし、審査が厳しい分、審査を通過することで社会的信頼やステータス性の高さを証明できるでしょう。また、年会費に見合ったワンランク上のサービスも提供されます。たとえば、高還元率のポイント制度、上限額の高い付帯保険、国内外の空港ラウンジの無料利用、レストランの予約や割引、ホテルの宿泊優待、映画館や遊園地などの割引優待です。詳しくはこの後説明します。
年会費1万円未満のゴールドカードはサービスが控えめ
年会費1万円未満のゴールドカードは、年会費1万円以上のゴールドカードと比べてサービス内容が限定されていることが多いようです。
また、一般カードの年間利用金額が一定額を超えたり一般カードを長期利用したりしていると、カード会社からアップグレードのおすすめが送られてくることがあります。カード会社によっては、ゴールドカードが突然自宅に届くこともあるでしょう。このケースのゴールドカードは、年会費も安価でサービス性は控えめなものが多い傾向があります。
年会費をかけてでもゴールドカードを所有するメリット
ゴールドカードが人気の理由は、年会費がかかる一方でさまざまなメリットも備えているからです。一般的に年会費1万円以上のゴールドカードの場合、主なメリットは以下の5つです。
- ポイントをためやすい
- さまざまな特典・優待サービスがある
- 付帯保険が充実している
- ご利用可能枠(限度額)が大きい
- ステータスの高さを示せる
それぞれ詳しく解説していきます。
ポイントをためやすい
ゴールドカード以上のランクでは、一般ランクよりもポイント還元率がアップしやすくなることがあります。たとえば、「提携店でゴールドカードを利用するとポイント還元率がアップする」などです。よく利用する店舗やサービスではどうなっているか、確認しておくとよいでしょう。また、ゴールドカードはご利用可能枠(限度額)が高い傾向にあり、ポイントをためやすくなっています。
さまざまな特典・優待サービスがある
ゴールドカードには、一般カードにはない特典・優待が用意されている場合があります。たとえば空港ラウンジを無料で利用できたり、有名レストランや宿泊施設を優待付きで利用できたりするサービスなどがあります。
ほかにも、特定の店舗で買い物をすると割引してもらえたり、演劇やコンサートなどのチケットを優先で予約できたり、サービスの種類はカード会社やカードの種類によって実にさまざまです。
付帯保険が充実している
多くのゴールドカードには、国内および海外旅行時の傷害保険やショッピング保険が付帯されています。一般カードにも備わっていることはありますが、その多くは海外旅行時の保険のみであり、ゴールドカードになると国内旅行も保険の対象になるのが一般的です。補償額や内容も、ゴールドカードのほうが充実している傾向にあります。なお、該当のカードで旅行代金を支払わないと保険が適用されない場合もあるので確認が必要です。
ご利用可能枠(限度額)が大きい
クレジットカードのご利用可能枠(限度額)とは、カードで使える上限金額を指します。ゴールドカードは一般カードよりもこの上限が高いケースが多く、ご利用可能枠が200万円以上というものもあります。ご利用可能枠に余裕があれば高額の支払いも可能になるため、生活の利便性は向上するでしょう。
ステータスの高さを示せる
クレジットカードのステータスとは、一般的にそのカードのランク(グレード)のことを指し、ゴールドカードは一般カードよりもステータスが高いとされています。なかでも年会費の高いゴールドカードは入会の審査が厳しいことから、“社会的信用度や支払い能力の高さ”が証明されているといえるでしょう。
また、ステータスは発行しているカード会社やクレジットカードによっても異なります。特にステータスが高いとされているのは、クレジットカード発行会社が自らのブランドで発行するプロパーカードと呼ばれるものです。
ゴールドカードの注意点
ここまでお伝えしてきたように、ゴールドカードの所有や利用には多くのメリットがありますが、以下の点には注意しておきましょう。
年会費がかかる
ゴールドカードは一般的に年会費がかかります。国内・海外旅行の傷害保険やチケット手配サービスなどを活用する機会が少ない場合は、年会費相当の恩恵を受けられずコストパフォーマンスが悪くなる恐れがあります。そのような場合は、年会費が数千円だったり、年間のカード利用額に応じて年会費が無料になったりするゴールドカードを検討するのもよいでしょう。
審査が厳しい傾向がある
ゴールドカードの審査基準は、一般カードと比較すると高い傾向にあります。年収、勤務形態、勤続年数などで総合的に判断されるほか、ローンの返済や携帯電話料金などの引き落としで遅延がある場合は、一定の支払い能力が不足していると判断されて審査に落ちてしまう可能性も否定できません。
入会したいと思うゴールドカードがあるならば、「まずは一般カードでクレジットカードの使い方に慣れる」、「支払いの遅延をしない」などを実践し、審査に通過できる自信をつけてから申し込むのがおすすめです。
年齢に制限がある場合がある
18歳以上の学生でも申し込めるカードが増えているものの、支払い能力や信用性などの観点で一般カードと比べて審査基準が厳しい傾向もあることから、カード会社によってはゴールドカードの申し込み年齢に制限を設けているケースもあります。
人によって特典・優待サービスの利用幅に差がある
ゴールドカードは一般カードと比べて特典・優待サービスが充実しています。優待価格でのホテル宿泊やゴルフ場の予約代行サービス、空港ラウンジサービスなど、人によっては利用がないサービスもあるかもしれません。
ただ一方で、ポイントの高還元率や、お取り寄せグルメなど日常でも利用しやすいサービスも多いため、自分のライフスタイルに合ったサービスのゴールドカードを選ぶことが大切です。
ゴールドカードを選ぶコツ3つ
一口にゴールドカードといっても、特徴はそれぞれ異なります。どれを選ぶべきか、どれが自分に合うのか迷ったときは、以下のポイントを軸に判断してみましょう。
年会費に見合う特典・優待サービスか
一般カードよりも年会費が高いゴールドカードは、ポイント還元率が高く設定されていたり、幅広い優待サービスが用意されていたりするのが通例です。ポイント還元率が高ければ利用金額に応じて獲得できるポイントが増え、たまったポイントはカード料金の支払いや電子マネーへの交換、チケットや商品購入の充当などに使えます。
また、国内・海外旅行の傷害保険について補償額・補償内容のアップ、空港ラウンジや特定店舗、高級ホテルや一流レストランの優待利用などのほか、ゴールドカード会員専用の問い合わせ窓口といった特別感をもたらすサービスが設けられている場合もあります。
支払う年会費に見合う特典・優待サービスが受けられるか、慎重に吟味しましょう。
キャンペーンが充実しているか
多くのカード会社では、新規入会者やすでに入会している方を対象とするキャンペーンを実施しています。ゴールドカードの場合は、キャッシュバックやギフトカードのプレゼントなど、一般カードよりも特典の豊富なキャンペーンが多く、タイミングによっては年会費を上回るポイント還元のチャンスが得られるかもしれません。ただし、エントリー期間が限定されているものもあるため、カード会社のウェブサイトを定期的にチェックしてみるとよいでしょう。
ゴールドよりも上位のカードへの招待があるか
長期にわたってゴールドカードを利用していると、さらに上位のステータスを持つカードへのインビテーション(招待)を受けることがあります。上位カードを持てば社会的信頼度は上がり、より豊富な特典と上質な優待サービスを受けられるので、憧れる方は少なくないでしょう。将来のアップグレードを想像しながら、カード選びをするのも楽しいですね。
おすすめは特典と優待サービスが魅力のJCBゴールド
ここまで、ゴールドカードを所有するメリットや注意点を説明してきました。どのゴールドカードにすればよいのかまだ迷っている方におすすめなのは、年会費と特典・優待サービス、ステータス性のバランスが取れているJCBのゴールドカードです。ここからは、「JCBゴールド」の特長を紹介していきます。
ゴールドならではの充実した優待

JCBゴールドは、JCBブランドの安心感・信頼感に加えてステータスの高さが魅力のゴールドカードです。WEB明細サービス「MyJチェック」に登録し海外利用をすると還元率が2倍になるほか、国内外の旅行傷害保険が充実しています。また、国内の主要空港、およびハワイ ホノルルのラウンジを無料で利用できるなど、国内旅行や出張が多い方に最適です。
またJCBゴールドを保持していれば、一定条件を満たした方限定でワンランク上のサービスが受けられる「JCBゴールド ザ・プレミア」への招待が届きます。クレジットカードを育てて、今後さらにステータスの高いカードを持ちたい方にもおすすめです。
国内、ハワイ ホノルルの空港ラウンジが無料で利用できる
JCBゴールドを提示すれば、成田・羽田・中部国際(セントレア)・関西といった国内の主要空港、ハワイ ホノルルの国際空港内のラウンジを無料で利用できます。空港ラウンジとは、フライトの合間に乗客が快適に過ごすためのサービスを提供する、国内外の主要空港に設置された待合室のことです。
サービス内容はラウンジによって異なりますが、フリードリンクや軽食、Wi-fiや充電器の利用などが一般的で、旅行中のリラックスタイムや出張中のビジネス利用などに役立ちます。
国内外20万ヵ所で利用できる優待
JCBゴールドには、映画館やスポーツクラブ、レジャー施設、飲食店などの国内外20万ヵ所で利用できる割引優待サービス「JCB GOLD Service Club Off(クラブオフ)」が付帯されています。JCBゴールドの会員であれば無料でクラブオフ会員になれるうえ、有料のVIP会員になれば最大90%OFFの多彩な特典を利用できるのでおトクです。
充実の付帯保険
JCBゴールドには、最高1億円の国内・海外旅行傷害保険や、スマートフォンを落としてしまったときの画面破損の修理費用を年間最高50,000円まで補償する(※)「JCBスマートフォン保険」など、安心のセーフティネットが付帯されています。
- 1 事故につき自己負担額10,000円がかかります。
- 事故発生の時点で、補償対象スマートフォンの通信料を直近3ヵ月以上連続してJCBゴールドでお支払いされている場合に、JCBスマートフォン保険が適用されます。保険事故発生時点で、購入後24ヵ月以内のスマートフォンが補償対象です。
JCBスマートフォン保険ご案内サイトについてはこちら(CL242535)
ポイントが効率的にたまる
JCBゴールドは、いつものお買い物でポイントがためやすいのも特長です。JCBオリジナルシリーズパートナーでカード支払いをすると、通常の2~20倍のポイントアップサービスが受けられます。
利用実績に応じたカードのランクアップ
JCBゴールドを2年連続100万円(税込)以上利用、もしくは1年で200万円(税込)以上ご利用の方は、ワンランク上の「JCBゴールド ザ・プレミア」へのインビテーション(招待)が届く場合があります。会員専用WEBサービス「MyJCB」に登録し、招待メールを受け取った方のみが申し込めるスペシャルオファーです。
JCBゴールド ザ・プレミアの特典はJCBゴールドよりもさらに豊富なラインアップとなっています。たとえば世界148の国や地域の1,600ヵ所を超える空港ラウンジが追加料金なしで利用できる「プライオリティ・パス」や、国内のハイクラスホテルの特別プランを利用できる「JCBプレミアムステイプラン」、コンシェルジュデスクがおすすめする飲食店を簡単に予約できるサービス「グルメルジュ powered by TABLE REQUEST」など、非日常の世界を体験できます。
年会費については、JCBゴールドの11,000円(税込)に加えてJCBゴールド ザ・プレミアのサービス年会費5,500円(税込)が必要です。ただし、このサービス年会費は年間100万円(税込)以上のショッピング利用で無料になるため、実質的にはJCBゴールドと同じ年会費のまま、上位のサービスを受けられることになるといえるでしょう。
選び抜かれた上質なサービスを求める方は、JCBゴールドの利用実績を積み重ねながら、JCBゴールド ザ・プレミアへのインビテーションが届くのを待ちましょう。
よくある質問
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ゴールドカードのご利用可能枠(限度額)は一般カードに比べてどのくらい高い?
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ゴールドカードのご利用可能枠(限度額)は、一般的に50万〜300万円くらいとされています。一般カードは10万~100万円程度のケースが多く、ご利用可能枠に達した場合はそのクレジットカードで決済ができなくなります。一方、ゴールドカードならそれ以上の高額決済も可能になるので安心です。生活費の多くをクレジットカードで支払っていたり、分割払いをよく利用したりする人にとっては、限度額の高いほうがメリットを感じられるでしょう。
しかし、ゴールドカードだからご利用可能枠が高いとは限らず、審査の内容によっては低い設定になるケースもあります。
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インビテーションはどうすれば届く?
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インビテーションとはクレジットカード会社から届く招待のことで、カードの利用状況次第では上位ランクのカードへのインビテーションを受け取れる場合があります。ゴールドカードはインビテーションがなくても作れることが多いのですが、なかにはインビテーションが必要な場合もあるため、入会を検討する際は条件を詳しく確認しましょう。
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ゴールドカードの家族カードの年会費はどうなる?
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ゴールドカードの多くは、家族カードを作れるようになっています。家族カードの年会費は、1枚目は無料、2枚目から有料などカードによって異なります。ただし、家族カードの発行枚数に制限が設けられている可能性があるため注意しましょう。
充実した付帯サービスならJCB



プラチナカードならではのサービスが充実

- 【監修者】
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氏名:張替 愛(はりかえ あい)
資格:AFP・2級ファイナンシャル・プランニング技能士FP事務所マネセラ代表。保険や投資信託などの金融商品を販売せずに、お客様の味方となってアドバイスを行うお金の専門家。共働きや海外転勤がある家庭を中心に、年100件前後の個別相談を行う。専門分野は教育費・住宅購入・資産運用・ママのキャリアなど。コラム執筆や監修、オンライン・動画によるマネー講座などでも活躍中。2児の母でもある。
著書『~共働き800万円以下の夫婦でもハッピーライフ~プチ贅沢を楽しみながらムリなく資産を増やす』(ビジネス教育出版社)
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最近ではさまざまなゴールドカードがあるため、選ぶときに迷う人も多いのではないでしょうか?ゴールドカードは、一般カードにはないサービスが付帯されているのが大きな特徴です。日常的にカードの利用金額が多い人や、旅行や出張が多くて空港ラウンジや国内外の旅行傷害保険をよく使う人、会食やお出かけが好きでホテルやレストラン、レジャー施設の優待メリットを受ける機会が多い人などは、ゴールドカードを持つのに向いている可能性が高いでしょう。
ゴールドカードは、年会費が高いカードほど提供サービスが充実している傾向があります。そのため、まずは自分が受けたいと思うサービス(無料または優待価格で施設を利用できる、ポイント還元率が高いなど)を提供しているゴールドカードを探し、その次に受けられるメリットと年会費が見合っているかという順番で判断するのがおすすめです。
クレジットカードはおトクさを最重視して選ぶ人も多いでしょうが、豊富な特典をうまく利用して、旅行や出張、レジャーなどの満足度を上げるためにも活用できます。一般カードよりもゴールドカードのほうが自分にとってメリットがあると思ったら、積極的に活用していきましょう。