株式会社 東北第一興商
月20時間の経理業務をわずか4時間に短縮!
パーチェシングサービスで実現した業務改革
企業概要
企業名:株式会社 東北第一興商
業種:不動産業、物品賃貸業
従業員数:76名(2024年3月時点)
第一興商グループの販売子会社である東北第一興商は、宮城県・山形県・福島県で事業を展開しています。カラオケ機種「DAM」の製造・リース事業、メーカー「DAM直営店」としてカラオケボックス「ビッグエコー」の運営、飲食店へのカラオケ機器のリース、コインパーキング事業など多角的な事業を手がけています。コインパーキング事業では、270施設以上を展開し、地域の駐車場インフラとして重要な役割を果たしています。
取締役/店舗運営部長
柄沢 慎太郎様
管理課/係長
板垣 彩子様
管理課
木村 奈緒様
こちらの企業が導入しているソリューション

パーチェシングサービス
各取引業者への支払いをJCBの請求書で一本化。部署ごとの明細書発行が可能で、精算効率化やコスト削減を実現するカードレスタイプの法人向け決済サービスです。
導入した背景
導入前の課題
- 請求書の照会作業が毎月100件以上発生し、月20時間以上の経理業務が負担
- 検針日や引き落とし日が施設ごとに異なり、約30口座の残高確認業務が負担
- 月末に請求書が集中することで、月初にかけて経理業務が逼迫
- 日々の業務が忙しく、新たな仕事への取り組みが困難
導入効果
- 月20時間以上の経理業務が4時間に短縮
- 引落日と金額の確認が可能になり資金管理が改善
- 経理担当者が業務改革に注力できる環境を構築
導入の決め手
- カード番号のみで決済可能な仕組みで物理的なカードの紛失リスクがない
- JCBの営業担当者による課題の深い理解と解決への積極的な提案
- JCBの地域での実績と信頼性の高さ
インタビュー内容
毎月100件以上の請求書がばらばらなタイミングで届く
——まず貴社の事業概要をお聞かせください。
柄沢様(以下、敬称略):
弊社は、第一興商グループの地域販売子会社で、東北地方の3県で事業を展開しています。私たちのような販売子会社は全国各地にあり、同じグループとはいっても、それぞれ独立した企業体として経営しています。
一般的には第一興商というと、カラオケボックス「ビッグエコー」のイメージが強いかもしれませんが、直営店舗の運営だけでなく、飲食店向けにカラオケ機器の卸売やメンテナンスも手がけています。加えて、コインパーキング事業も展開しており、宮城・山形・福島で270施設を超える駐車場を保有・運営しています。
——従来の経費精算の課題について教えていただけますか。
板垣様(以下、敬称略):
最も大きな課題だったのが、270を超えるパーキング施設の固定費の管理でした。駐車場で使われる電力料金は、施設ごとに個別で請求書が送られてくる仕組みになっていて非常に煩雑なものとなっていました。そこで、請求書を一括にまとめてくれるサービスを利用していたのですが、コロナ禍の影響でそのサービスが有料化されることになり、1件あたりの手数料が発生するという話が持ち上がりました。
会社としても、経理業務に不必要なコストを持ち込みたくないとの判断をし、サービスの利用拡大を断念したのですが、結果として非常に大きな手間がかかることとなりました。
木村様(以下、敬称略):
少なく見積もっても約100件の請求書が届き、口座からの引き落としも検針があったタイミングごとにバラバラで行われます。さらに引き落とし明細からは、どの施設の分なのか読み解けない仕組みになっていたので、電力会社のネットサービスから明細を出力し、請求金額をもとに口座の通帳と突合して、施設を特定していくしかありませんでした。
——経理で管理している引き落とし口座も複数あるということでしょうか。
板垣:
約30もの口座を管理しています。カラオケ機器の利用料など日々発生するお客様からの入金タイミングは予測できない一方で、固定費の引き落としは毎月確実に発生します。さらに先ほども述べたように電気料金の引き落としは、検針日が施設によって異なるため、いつ、どの口座から、いくら引き落とされるのかがわからず、そのため、口座が万一にも残高不足に陥ることがないよう毎日のように気を配っていました。
パーチェシングサービスはリスクが少ないと判断
——請求書をまとめることで、業務効率を高めたいというタイミングでJCBからご提案させていただいたのですね。
板垣:
取引先企業からJCBを紹介していただきました。JCBから提案を受ける前に思い描いていたのは、いわゆるコーポレートカード(会社カード貸与による立替精算の負担軽減)でしたが、物理的なカードであるコーポレートカードは紛失のリスクが懸念され、社内の承認が得られませんでした。そのタイミングで、物理的なカードがなくカード番号だけで決済でき、カード番号が外部に知られない限り悪用されるリスクがないパーチェシングサービスの提案を受けました。
リスクが少ないことに加え、駐車場名など名義を自由に設定できる点も、請求金額から施設を特定する作業を軽減できるため大きなメリットだと感じましたし、初期費用もかからないということで、パーチェシングサービスの導入を決めました。
さらに、JCBの担当者の対応も決め手のひとつとなりました。こちらの課題をよく理解したうえで的確な提案をしていただきましたし、法人カード以外に関する他部署からの問い合わせ(クレジット加盟店としての問い合わせ)にも快く迅速に対応される様子を拝見して、信頼関係を築くことができました。
——他社サービスとの比較検討はされたのでしょうか。
板垣:
状況に応じて的確にパーチェシングサービスをご提案いただき、営業担当の人柄も誠実な方だったので、わざわざ他を探す必要性を感じませんでした。また、従来からカラオケ店でJCBを利用しており、加盟店としての親しみがあったことも確かです。
——導入初期は各施設の登録作業が必要だったかと思います。
木村:
実際の導入作業では、まず各パーキング施設分のカードを申請し、JCBからカード番号を発行してもらいました。その後、それぞれの番号を電力会社のウェブサービスに1件ずつ手作業で登録する必要があり、手間でした。
しかし、この作業は一度きりですし、それ以降の経理業務が大幅に効率化されることはイメージできていたので、前向きに取り組むことができました。
膨大な支払い先のリストをJCBにお渡しすることで、カード決済対応可否の判別もサポートしていただきましたし、カード発行や番号の受け取りまでのJCBの対応もとてもスムーズでした。
月次の照合などの作業が1日で完了
——導入後の変化についてお聞かせください。
木村:
なんと言っても、パーチェシングサービスで支払いが集約されたことによって経理業務の効率化が実現できました。これまで請求書の確認や照合作業だけでほぼ毎日、月20時間以上発生していた作業が、パーチェシングサービスの導入により月4時間程度で済むようになり作業日も1日に集約できました。
締め日の15日以降に、情報が確定した段階で精査を行い「今日は電気料金の精算をまとめる日」と決めれば、他の日は別の業務に集中できるのは大きいです。
JCBからの明細が25日前後には届くのも実は隠れたメリットです。通常の請求書は月末に集中し、月初の4~5営業日以内に締める必要があるため、この時期は非常に忙しくなりますが、繁忙期を避けて事前に処理できることで、業務分散化に大きく寄与しています。
板垣:
カード払いのメリットは、前もって引き落とし日と金額が一目で分かることです。1回の引き落としにまとまることで、数日前には「この日にいくら必要」という情報が把握できるため、約30もの口座の資金管理もしやすくなりました。
また、今までは紙で共有していたものを、ウェブ上で共有可能になったこともJCBを導入した成果といえます。ペーパーレス化が進んだことにより、リモートワークが可能になり、作業時間が決まっている経理担当の業務効率が上がりました。そのため、木村さんに私の定型的な事務処理を担ってもらい、私がより本質的な業務改善に取り組む時間を確保できるようになりました。まだまだ改善の余地は多くありますが、一つひとつ着実に前に進んでいると感じています。
始まったばかりの改革。良いソリューションを追求したい
——実際に利用してみたパーチェシングサービスの印象はいかがですか。
木村:
これまで、このパーチェシングサービスという単語を全く知りませんでした。導入時も、カード券面がないのにどのように決済されるのか、流れがイメージできなかったです。
だからこそ実際に使って、これほど業務が効率化されたことは率直に驚いています。電気料金の他にも、ECサイトでの備品購入などでも活躍しています。とはいえ、まだ振り込みをしている取引先が100件以上もあるので、より多くの場面でパーチェシングサービスを活用したいと思います。
ただ、社内・社外の方々にまだまだこのサービスの存在が知られていないのではないかと感じています。特に地方ではこういったデジタル化の取り組みは、まだワンテンポ遅れている印象がありますので、グループ各社にも認知、利用が広がったらよいと思います。
——今後の展望についてお聞かせください。
柄沢:
経営の立場からすると、細かい業務内容までは把握できていない部分が多かったのですが、現場の課題や改善に向けた取り組みを私自身もより深く理解できました。
私たちが可視化できていないボトルネックを見つけて、または現場から聞いて、コミュニケーションを取りながら、今後も生産性の向上に努めたいと思います。
板垣:
ネットバンキングの振込手数料が上がってきているため、最終的にはネットバンキングでの支払いを最小限にして、できる限りパーチェシングサービスに集約したいと考えています。そうすれば今以上のコスト削減と効率化ができることは確実だと思いますので、法人取引にも利用を拡大できるような流れができることを望んでいます。
決済のデジタル化は、単なる支払い方法の変更ではなく、業務改善です。まだまだ改善の余地はありますが、一つひとつ丁寧に進めていきたいと考えていますので、JCBと定期的なコミュニケーションを取って、新しいサービスや活用方法の提案をいただけることを期待しています。今後も取引先との関係を深めながら、さらなる効率化を目指していきます。
こちらの企業が導入しているソリューション

パーチェシングサービス
各取引業者への支払いをJCBの請求書で一本化。部署ごとの明細書発行が可能で、精算効率化やコスト削減を実現するカードレスタイプの法人向け決済サービスです。