法人カードの基本をおさえる
法人カードでガソリン代を支払う3つのメリット!ガソリンカードとの違いや選び方も解説
更新日:2026年6月30日

従業員がガソリンを給油するための支払手段として「ガソリンカード」や「法人カード」が有効です。ガソリンカードはガソリンスタンドでの支払いに特化し、法人カードはガソリン代以外の経費にも利用できます。
ガソリン代だけでなく消耗品や接待交際費など多様な経費を立て替える可能性がある場合は、法人カードの発行が便利です。
法人カードでガソリン代を支払うメリットや注意点を理解したうえで、自社にあったカードを選び、経費管理を効率化しましょう。
この記事でわかること
- ガソリンカードは、クレジットカードのような審査がないものもある
- 法人カードは、ガソリンの給油以外の支払いもできる
- 法人カードはポイントシステムやETCカードの発行などサービスが幅広いことが特長
目次
ガソリンを給油できる法人向けカードの種類・特徴
事業者がガソリンを給油できるクレジットカードは、大きく分けて「ガソリンカード」と「法人カード」の2種類があります。
ガソリンカードと法人カードには、年会費などのほか次のような違いがあります。
ガソリン給油に特化した「ガソリンカード」
ガソリンカードとは、ガソリンスタンドでの支払いのみに利用できる専用カードのことです。給油以外にも、洗車やオイル交換などのガソリンスタンドでのメンテナンス費用にも利用できます。
ガソリンカードのメリットは、次の通りです。
- 社用車の給油やメンテナンス費用の支払いを一本化できる
- 現金を用意する必要がない
- 給油に関する費用を社員が立て替える必要がない
- 給油に関する仕訳や税務処理をする必要がない
- 従業員による不正利用を防止できる
ガソリンカードによっては、車両別の利用明細データをウェブ上で確認でき、利用状況を容易に管理できるといったメリットもあります。
また、契約の際にはガソリン・軽油の燃料価格が全国統一価格となる契約価格が設定される場合もあります。
ガソリンカードは、クレジットカードのような金融機関の審査なしで申し込めることが特徴です。
ガソリン給油以外の支払いにも使える「法人カード」
法人カードは事業者向けのクレジットカードであり、ガソリンカードとは違ってガソリンの給油以外の支払いにも利用可能です。
事業に関するさまざまな経費をクレジットカードで支払いたい場合は、法人カードを選択するとよいでしょう。給油にかかる費用だけでなく、すべての経費を一本化することが可能です。
なお、法人カードには、ガソリンスタンド会社と提携したクレジットカードも存在します。ガソリンスタンド会社提携の法人カードでは、給油などのガソリンスタンドの利用に対するポイント還元率が一般的な法人カードよりも高いといった特長があります。
法人カードでガソリン代を支払うメリット
法人カードでガソリン代を支払うメリットは、次の通りです。
ポイントを獲得できる
法人カードはクレジットカードであるため、利用合計金額に応じてポイントを獲得できます。
ためたポイントは、物品の購入にあてたり、利用代金の支払いに充てたり、ポイントの使い道は法人カードによってさまざまです。
ガソリンを給油する頻度が高い方だけでなく、頻度が低い方もガソリン給油以外の支払いをクレジットカードにまとめることで、より多くのポイントを獲得できるでしょう。
経費の管理を効率化できる
給油に限らず経費を支払う際は、現金や銀行振込などよりも法人カードを使用するほうが、経理作業を効率化できます。
法人カードなら、給油の場面で現金を用意したり、利用金額を支払う場面で振り込んだりする必要がありません。法人カードの利用明細だけで、いつ、どの給油所で、いくら利用したかを確認できます。
さらに、法人カードを会計ソフトと自動連携すれば、利用明細データが自動で反映されるため、手入力で仕訳を行う必要がなくなることもメリットです。
現金で立て替える必要がなくなる
ガソリンカードを活用すれば、給油を行う従業員がガソリン代を立て替える必要がありません。
ただし、クレジット機能がないガソリンカードでは、ガソリン代以外の消耗品や交通費、接待交際費などの立て替えが必要です。
法人カードであれば、ガソリン代だけでなくそのほかの経費も従業員が立て替える必要がなく、上司の承認や経理担当者による精算も必要がなくなります。

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法人カードでガソリン代を支払うときの注意点・デメリット
法人カードでガソリン代を支払うときは、次の点に注意しましょう。
従業員が私的利用しないよう注意する
立替が発生する可能性のある従業員に法人カードを発行する際は、従業員が法人カードを私的に不正利用しないように運用することが大切です。
たとえば、ガソリン給油の場面では、社用車ではなく自家用車に勝手に給油するなどの不正利用が考えられます。給油以外の場面では、業務に関係のない私的な物品の購入が行われる可能性も挙げられるでしょう。
経営者と経理担当者などで法人カードの利用ルールを決定し、従業員へ周知徹底するようにしましょう。
紛失・盗難に注意する
法人カードを紛失してしまうと、第三者に不正利用される恐れがあります。支払金額によっては、カードをかざすだけで暗証番号が不要で支払いができてしまうため、早期にカード利用停止を行う必要があります。
「もし法人カードをなくしたときは、経営者または経理担当者などにすみやかに報告する」など、ルールを決めてあらかじめ周知しておくことも大切です。
法人カードを紛失したり盗難にあったりした際は、第三者に不正利用されてしまわないよう、カード会社に連絡をして、カードの利用停止をしましょう。
なお、JCBの場合は、JCB紛失盗難受付デスクで利用停止・再発行の手続きができます。
JCB紛失盗難受付デスク
0120-794-082
(24時間・年中無休)
ガソリン給油をするための法人カードの選び方
ガソリン給油をメインの利用目的として法人カードを発行する場合は、次の法人カードの選び方を参考にするとよいでしょう。
ポイント還元率が高い
ポイント還元率とは、支払金額に対して何円分のポイントが還元されるかを示す割合のことです。たとえば、還元率が1%の法人カードで5,000円分の給油をした場合は、50円分にあたる50ポイントが付与(※1)されます。
- 1 1ポイント1円相当の場合
さらに、カードによっては特定の店舗やサービス利用で還元率がアップする場合があります。普段利用するガソリンスタンドがポイント倍率や還元率アップの対象であれば、さらにポイントを獲得できる可能性があります。
利用機会が多いガソリンスタンドにおいて、ポイント倍率がアップする法人カードを選ぶことで、よりポイントがたまりやすいでしょう。
使いたい特典・サービスを付帯している
法人カードには、ポイント倍率アップの店舗のほか、旅行傷害保険や空港ラウンジサービスなどさまざまな特典やサービスを付帯しています。
法人カードの種類やグレードによって付帯する特典は違うため、年会費も考慮しながら、自社で活用する機会があるものを選択するとよいでしょう。
ETCカードを発行できる
法人カードの発行を検討している方は、ETCカードが発行できるかどうかも注目しましょう。
法人カードに付帯するETCカードの利用金額は、設定した支払口座からまとめて支払います。従業員による立替や経理担当者による精算が不要になり、経理作業の効率化にもつながるでしょう。
法人カードには、ETCカードが1枚のみ発行できるものと、複数枚発行できるものがあります。社用車の台数にあわせて、1枚のみでもよいか、複数枚発行したほうがよいかも考えてみましょう。

法人がETCカードを作る4つのメリット。作り方や審査についても解説
従業員向け追加カードの発行の有無
法人カードのなかには、従業員向けの追加カードを発行できるものもあります。
従業員向けカードを発行できれば、社用車が複数台あっても、それぞれの従業員が出先でガソリンを給油できます。
社用車が複数あるなど、外出先で経費の支払いをする従業員が複数人いるときは、従業員向けの追加カードが発行できる法人カードを選択しましょう。

法人カードの従業員用追加カードとは?メリットや審査の有無、注意点を解説
ガソリンスタンドでもポイントがたまる!おすすめのJCBの法人カード
JCBの法人カードを使うことで、「J-POINT」を獲得できます。J-POINTは200円(税込)で1ポイント獲得でき、1ポイントは最大1円分です(※1)。
JCBの法人カードでは、「J-POINTパートナー」の「apollostation」の対象ページでポイントアップ登録をしたうえで、JCBオリジナルシリーズ対象のカードで支払うと、ポイント倍率が2倍になります(※2)。
そのほか、Amazon.co.jpや家電量販店、レンタカー、コンビニなど対象店舗でもポイント倍率がアップするため、日常的な経費の支払いで多くのポイントを獲得できる可能性があります。
- 1 利用加盟店や交換商品によりポイント付与条件や交換レートは異なる場合があります。
- 2 事前にポイントアップ登録が必要です。優待店により特典・条件等が異なります。詳細はJ-POINTパートナーサイトで確認ください。
従業員50名未満の中小企業向け「JCB法人カード」
「JCB法人カード」では、従業員用の追加カードとETCカードをご指定枚数発行できます。
また、「JCB法人カード」は一般カード・ゴールドカードともに、国内海外の旅行傷害保険を付帯していることも特徴です。事前に旅行に関する費用を「JCB法人カード」で支払えば、死亡・後遺障害の場合に最高1億円(※1)の補償が受けられます。
「JCB一般法人」の年会費は1,375円(税込)です。「JCBゴールド法人カード」の年会費は初年度無料で、翌年度以降は11,000円(税込)です。
- 1 「搭乗する公共交通乗用具」の料金または日本出国前に「参加する募集型企画旅行」の料金をJCBゴールドでお支払いの場合、補償の対象となります。
いつでもポイントを2倍獲得!個人事業主向け「JCB Biz ONE」
「Biz ONE 一般」は年会費が永年無料で、コストを抑えながら利用したい方に向いているビジネスカードです。
クレジットカード発行可能枚数は1枚(本人のみ)ですが、ETCカードを年会費無料で1枚発行できます。
「Biz ONE ゴールド」は年会費が初年度無料で、翌年度以降は5,500円(税込)です。そして、年間100万円(税込)以上の利用で翌年度の年会費も無料になります。
「JCB Biz ONE」はいつでもポイントを2倍獲得できることが特徴です。コストパフォーマンスの高さを重視して法人カードを活用したい方に向いています。
自動車の利用が多い企業向けの法人カード
ガソリン給油に特化した法人カードの発行を検討している方は、「ハウスカード」も便利です。
ハウスカードとは法人カードに付帯するガソリン専用カードで、提携先のサービスステーションでの支払いのみに利用できます。
「代表者の方はクレジット機能付き、営業車をよく利用される従業員の方はガソリン専用カード」のように、利用状況にあわせて使い分けることも可能です。
| コスモコーポレートカード | ||
|---|---|---|
| 券面 | ![]() | ![]() |
| 券種 | ハウスカード | クレジットカード |
| 年会費 | 無料 | 1,375円(税込) |
| 申込対象 | 法人または個人事業主 | 法人または個人事業主 |
| 追加可能なカード | ETC | ETC |
| 提携先 | コスモ石油マーケティング株式会社 | コスモ石油マーケティング株式会社 |
| 利用可能範囲 | コスモ石油SS内のすべての商品に利用可能 | コスモ石油SS内のすべての商品に利用可能 クレジットカード機能のため交際費決済にも利用可能 |
よくある質問
-
法人カードでガソリンを給油するメリットを教えてください
-
法人カードでガソリン代を支払うメリットは、主に次の3つが挙げられます。
- ポイントを獲得できる
- 経費の管理を効率化できる
- 現金で立て替える必要がなくなる
-
法人カードでガソリンを給油するデメリットはありますか?
-
従業員による不正利用のリスクのほか、紛失や盗難が生じた際に第三者による不正利用のリスクがある点はデメリットといえるでしょう。
従業員や第三者による不正利用を防止するためにも、法人カードの利用ルールを決めて社内周知を徹底することが大切です。 -
法人向けガソリンカードはどこでも使えますか?
-
ガソリンカードは、カードによって給油できるガソリンスタンドが異なる場合があります。
ガソリンカードが導入されている場合は、社内の担当部署で提携先のガソリンスタンドをあらかじめ確認しておきましょう。 -
法人向けガソリンカードでクレジット機能なしのものはありますか?
-
給油に特化したガソリンカードの場合は、クレジットカードの機能がないものも存在します。
クレジット機能がないガソリンカードでは、一般的なクレジットカードや法人カードのようにガソリンスタンド以外の場所で支払うことはできません。 -
ガソリンが給油できるおすすめの法人カードを教えてください
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ガソリンが給油できるおすすめの法人カードは、中小企業・個人事業主向けの「JCB Biz ONE」「JCB法人カード」があります。
ガソリン代だけでなく、消耗品費や出張宿泊費、接待交際費などもクレジットカード払いが可能です。ETCカードも発行でき、日常的な経費の支払いでポイント(※1)がたまります。- 1 毎月のご利用合計金額200円(税込)ごとにJ-POINTが1ポイント付与され、Biz ONEなら2ポイント付与されます。利用加盟店によってポイントの付与条件が異なる場合があります。
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ガソリンカードを使って自分の車にガソリンを給油するとバレますか?
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ガソリンカードは、利用明細によって「いつ・どの車両が」給油したのかを会社側が把握できる仕組みになっていることがあります。そのため、会社名義のカードを自分の車の給油に使用した場合、その事実は検知されると考えておくべきでしょう。
また、会社のお金を目的以外で無断使用することは、「業務上横領罪」に該当する恐れがあります。会社から支給されたガソリンカードは、指定された車両のみで使用しましょう。
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- 【監修者】
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氏名:高柳政道(たかやなぎ まさみち)
資格:一級ファイナンシャル・プランニング技能士、CFP、DCプランナー2級一級ファイナンシャル・プランニング技能士を取得後、2020年5月に金融コラムニストとして独立。企業に属さないFPとして投資商品の選び方を中心に情報を発信。
資産運用・生命保険・相続・ローンなど、多岐に渡るジャンルの執筆及び監修業務を手掛け、関わった記事数は500を超える。
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ガソリンカードにはクレジットカードとしての機能がないものがあり、ガソリン関連の支払いだけをまとめるときに利用できます。クレジット機能がなければ審査もなく、開業直後の個人事業主でも作れるメリットはありますが、他の支払いをまとめるには自分で経理処理をする必要があります。一方の法人カードは審査こそ必要ですが、すべての経費関係を支払い管理できるので経理を簡略化することが可能です。ご事業内容や開業後の年数なども加味して、どちらを発行するか慎重に検討しましょう。