1 店舗の集客戦略を考える際のポイント

店舗の集客戦略を考える際のポイントについて解説します。

1-1 ターゲットを明確にする

集客戦略を考える際には、自身の店舗を利用するターゲット層を明確にしておくことが大切です。

「20～40代のサラリーマン」や「大学生・専門学校生」「近隣に住む50代以上の中高年層」など、ターゲットの年代や性別・職業などを把握するだけでなく、店舗に対する認知度や利用の有無などについても把握するようにします。

「店舗を認知していないが、認知すれば興味を持つ可能性が高い層」「店舗を認知しているが利用したことはない層」「店舗を利用したことはあるが、最近利用していない層」など、同じターゲット層であっても認知度や利用頻度によって集客戦略が異なる場合があるからです。

「店舗を利用したい」と考える顧客とはどのような趣味嗜好を持ち、どのようなライフスタイルを送っているのか、といったユーザー像も明確にしておくと、より戦略が立てやすくなるでしょう。

1-2 ターゲットに合った集客方法を選ぶ

ターゲットが明確になったら、そのターゲットへもっとも届きやすいと思われる方法で集客を行います。

例としては、若い世代や遠方のエリアの方を対象にするならSNS投稿などオンラインによるPRを積極的に行い、近隣住民を対象にするならチラシ配布や店頭掲示など、オフラインによるPRを行う方法があります。

1-3 必要に応じて集客方法を組み合わせる

上のポイントをもとにしてピックアップした集客方法を複数組み合わせてみましょう。例えば、近隣住民でも普段は通らないエリアにある店舗の場合、偶然SNSの投稿でお店を発見し、興味を持つケースも珍しくありません。

チラシ配布やポスターなどの掲示とあわせて、オンラインでのPRも行うことで、よりターゲット層へ届きやすくなるでしょう。

2 店舗集客の手法7選

実際の店舗集客に使える具体的な手法を7つ紹介します。

2-1 Googleマップに掲載された店舗の情報を最適化する

Googleビジネスプロフィールは、Googleマップや検索画面などに店舗情報をどのように表示させるかを管理する、無料で利用できるツールです。お店や飲食店を探す際に「地域名 ランチ おすすめ」など、Googleで検索して探すケースが顕著になっており、店舗集客として積極的に取り入れたい手法の1つといえます。

上手に運用することで口コミが集まり、お店の信頼性を向上させて集客力を高めることが可能なので、「Googleアカウントは持っているが活用していない」「マップ上に店舗情報を入力したものの、あまり管理できていない」といった状況にある場合は、こまめに管理更新することをおすすめします。休業日や営業時間・店舗やメニューの写真などを更新し、店舗情報を最新化するようにしましょう。

2-2 インターネット広告を活用する

インターネット広告の活用は、特定のターゲット層へピンポイントでPRしたい際に有効な手法です。

ウェブサイトやSNSを通じて配信された広告は、特定の地域や人気店の興味・関心があるターゲットに向けて表示されます。

閲覧数などのモニタリングや、表示する時間帯などの細かな調整も可能ですが、閲覧やクリック数に応じて課金されるなどそれなりに費用がかかるのと、小規模な店舗の場合はターゲットを把握するのが難しいといったデメリットがあるため、最初はお試しとして活用してみるとよいでしょう。

2-3 広告看板や駅の広告などを活用する

屋外に広告を掲示したり、駅構内の看板を活用する方法もあります。屋外広告は昔ながらの方法ではありますが、周辺で働く人や居住者へのPR効果は大きなものです。

不特定多数に向けてPRできる点や、インターネットをあまり利用しない高齢者への訴求力がある反面、掲示する場所や広告のデザインによって効果が左右されやすい点、広告掲示にかかるイニシャルコストが高くなりがちな点がデメリットとして挙げられます。

2-4 紙のチラシやフライヤーを発行する

紙のチラシやフライヤーなどを近隣の住居へ配布してPRする方法です。店舗の周辺地域へピンポイントで配り、新規開店やイベント・キャンペーンに関するお知らせなどを周知できる効果があります。

屋外広告よりもコストが抑えられ、オンラインが苦手な経営者でも比較的簡単に実践できる手法ですが、魅力的なデザインであることや情報のわかりやすさが重要となります。また、ターゲット層へ確実に届くかが不透明な部分も多く、配る枚数を抑えれば効果も限定的になりやすいでしょう。

2-5 予約ポータルサイト、アプリに掲載する

業界ごとに存在する予約ポータルサイト・アプリに店舗情報を掲載する方法です。GoogleやSNSで情報を検索した後、最終的な予約は予約サイトやアプリから行う、といった消費者行動は比率として高いため、予約や来店の可能性を高める手法の1つといえます。

利用時には掲載料や送客手数料などのコストを事前にチェックし、掲載する内容がわかりやすいか、写真を見て「行きたい」と思ってもらえるか、といった点を考慮して掲載することが重要です。

併せて、オンラインでの予約が多くなった場合、サーバーやシステムの障害などで一時的に予約が取れない場合の影響が大きくなる可能性がある点と、低評価なレビューへの対応が必要となるといった手間やリスクは考慮しておきましょう。

2-6 SNSを活用する

InstagramやLINEなどのSNSで店舗アカウントを作成し、お店の情報を投稿してPRする方法です。

多くのユーザーへ発信できる点や、無料で活用できる機能も多い点などメリットが多く、Googleビジネスプロフィールとあわせて積極的に活用したい手法の1つといえるでしょう。

簡単に管理、投稿が行える反面、炎上のリスクがある点には注意が必要です。他店の写真や文章を無断で掲載しないなど、一定のネットリテラシーも必要となります。

2-7 ポイントプログラムを活用する

「100円ごとに1ポイント」「1回の来店で1スタンプ」など、一定の条件でポイントや特典が得られるポイントプログラムを活用することで、リピーターの獲得向上に繋げやすくなります。

既存のポイントプログラムを利用する際には、利用料や手数料等がかかるケースが一般的です。また、ポイントプログラム活用について従業員研修が必要となる場合もあるでしょう。

3 店舗集客を成功させるためにおさえるべきポイント

店舗集客を成功させるためにおさえるべきポイントについても紹介します。

3-1 手法に合った表現やレイアウトを吟味する

SNSによるPRでは、種類によって画像や動画を変えたり、文章の表現やレイアウトを考慮するなど、集客手法に合った方法を選択するようにしましょう。X（旧Twitter）では親しみやすい文章と画像、Instagramではスタイリッシュな動画と画像をメインに投稿するケースが多いようです。

人気店の投稿や自身のお気に入り店舗の投稿なども参考にしつつ、オリジナリティのある投稿を目指しましょう。

3-2 最新の動向をチェックする

最新動向をチェックし、分析を行うことも集客において重要です。

SNSによるチェックだけでなく、実際に人気店を利用してみたり、店舗サイトや口コミなどもチェックしてみましょう。

日頃から店舗以外の情報やトレンドに対してアンテナを張っておくことも大切です。

3-3 基本を大切にする

せっかく集客に力を入れて新規ユーザーの来店が増えたとしても、サービスがおろそかになっていると、その後リピーターに繋がらないという問題を抱える可能性があります。

接客や店舗内装、清潔感やスピーディーな対応など、基本的なサービス提供も大切にしましょう。飲食店の場合は、魅力的なメニュー開発に力を入れることも必要不可欠となります。

3-4 使いやすいツールを活用する

店舗運営に役立つさまざまなサービスやツールが存在するなか、使いやすさは重要なポイントです。

人件費や時間コストの削減、さらにお客様の利便性向上にも繋がりますので、サービス選定やツール導入にあたっては、長く安定して使える簡便なものを選びましょう。

3-5 JCB飲食店集客応援パッケージのご案内

『JCB飲食店集客応援パッケージ』では、予約管理がスムーズにできるサービスや、InstagramおよびGoogleから予約を受け付けできるシステムなどが利用できます。

SNS強化ツールやコストを抑えた予約管理機能など、飲食店様の集客に必要なサービスをパッケージにして提供しています。

4 まとめ

店舗集客の手法を実践する際には、ターゲット層を明確にしたうえで、店舗を認知していない層や遠方へリーチするのか、リピーター獲得を目指すのかなど、目的に応じた手法を選ぶことが大切となります。

SNSやGoogleビジネスプロフィールの活用は、コストをかけずに幅広いターゲットへPRが可能なため、積極的に運営管理しつつ集客アップを成功させましょう。