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ETCカードのみの発行も可能!クレジットカードありとなしのメリット・デメリット
公開日:2024年5月24日
ETCカードは、クレジットカードの追加カードとして発行されることが一般的です。しかし、ETCカードのみを利用したい場合には、「ETCパーソナルカード」というカードを発行する方法があります。
クレジットカードに追加するETCカードとETCパーソナルカードでは、申し込み方法や手順、メリット・デメリットに違いがあります。申し込む前に自分にとって最適な発行方法を選べるように、それらの違いを知っておきましょう。
この記事でわかること
- ETCパーソナルカードのメリット
- クレジットカード付帯のETCカードのメリット
- 年会費無料で発行できるETCカード
目次
ETCカードのみを発行することは可能
ETCカードは、所有するクレジットカードの追加カードとして発行することが一般的ですが、ETCカードだけの発行も可能です。
「ETCパーソナルカード」はETCカードだけを発行できるもので、クレジットカードのような発行審査を受ける必要はありません。そのため、クレジットカードを持っていない方でもETCカードを使えるようになります。
ETCパーソナルカードも、高速道路でのETCレーンの通過や、一般的なETCカードと同様の割引を受けることができます。
ETCカードの種類
ETCカードには、クレジットカードに付帯するタイプと、高速道路会社が独自に発行する「ETCパーソナルカード」の2種類があります。
年会費やデポジット(保証金)の有無、申込先や発行手順にも違いがあります。また、クレジットカードに紐づかないETCパーソナルカードは、高速道路の利用前にデポジット(保証金)の預託が必要です。デポジットといっても、プリペイドカードのような「前払い金」ではなく、通行料金の支払いに使うことはできません。毎月の「有料道路を利用可能な限度額」が、デポジット額までになるという仕組みです。通行の利用料金がデポジット額を超えると、一時的に使用できなくなるため注意が必要です。そのため、デポジット額は「毎月の利用額平均がどのくらいになるか」を考えて支払う必要があります。
なお、クレジットカードに付帯するETCカードはデポジットがなく、クレジットカードのポイント、優待特典があることがメリットです。詳しいサービス内容はこのあと紹介します。
ETCパーソナルカードとは
ETCパーソナルカードは、クレジットカードを持っていない方でもETCを使えるように高速道路会社が発行するものです。有料道路の通行料金の支払いに使用されるカードで、さまざまなメリットとデメリットがあります。
メリット・デメリット
ETCパーソナルカードの主なメリットとデメリットは次の通りです。
メリット
- 発行審査がない
- 16歳から発行できる
デメリット
- デポジット(保証金)が必要
- 年会費がかかる
- クレジットカードに付帯しているような優待は受けられない
ETCパーソナルカードは、親権者の同意があれば16歳から申し込みが可能です。たとえば、クレジットカードが発行できない18歳以下の方でも、バイクで高速道路を利用する前にETCパーソナルカードを発行しておけば、ETCレーンを通過できます。
申し込み方法
ETCパーソナルカードは「ETCパーソナルカードWebサービス」で申し込みできます。
手順は次の通りです。
- 「ETCパーソナルカード利用申込書」を作成する
- 申込書を事務局へ郵送する
- デポジットの振り込みを済ませる
- ETCパーソナルカードが届く
申込書を郵送する際は、記入した申込書とともに本人確認書類の同封を忘れずに行います。本人確認書類は、運転免許証のみが認められています。
クレジットカード付帯のETCカードはメリットが多い
クレジットカードの追加カードとして発行するETCカードには、さまざまなメリットがあります。
発行手数料や年会費が無料のものが多い
クレジットカードには、発行手数料や年会費無料のものが多くあります。そのようなカードの場合、追加できるETCカードも発行手数料や年会費が無料であることが多いです。
ただし、クレジットカードが無料でもETCカードだけ年会費がかかる場合もあります。どちらも無料のクレジットカードを選ぶとよいでしょう。
クレジットカードのポイントがたまる
ETCカードで高速道路の利用金額を支払うと、クレジットカードの利用分としてまとめて支払われるため、ポイントがたまります。それ以外にもガソリン代や道の駅などでの買い物にクレジットカードを利用すれば、その分もポイントがたまるため、使えば使うほどメリットを感じられるでしょう。
ためたポイントは、さまざまな商品やマイル、提携先ポイントに交換できるほか、カードの支払いに利用できます。
ETCマイレージサービスに登録すればさらにポイントがたまる
ETCマイレージサービスとは、ETCカードを使った利用金額に応じてポイントがたまる仕組みです。クレジットカードのポイントとは別にたまり、獲得したポイントを通行料金の支払いに利用できます。
登録料や年会費は無料ですが、ポイントが付与される割合や交換レートなどは、高速道路会社によって異なります。
ETCマイレージサービスに登録することで、平日朝夕割引を受けられるなど、よりおトクに利用できる点も魅力です。
クレジットカードの優待・特典が使える
クレジットカードには、さまざまな特典や付帯サービスがあります。利用合計金額に応じたポイントを獲得できたり、カード会社が提携する飲食店やチケットの優待、旅行に関する補償を受けられるなど、おトクな特典を利用できます。
年会費無料のクレジットカードでも、優待価格やポイント倍率アップなどの特典が付帯しているものがあります。自分に合う魅力的なカードを検討しましょう。
年会費・発行手数料無料!JCBの「ETCスルーカード」
JCBでは「ETCスルーカード」というETCカードをクレジットカードに追加できます。JCBカードの発行と同時か、発行後に追加で申し込むことも可能です。
ETCスルーカードは発行手数料と年会費がともに無料なうえ、利用金額に応じてJCBカードのポイントがたまる点がおトクです。
なお、ETCスルーカードの利用金額は、JCBカードの利用分と一緒に支払われます。
JCBカードには独自のポイントシステムや優待などのメリットがあるため、すでにクレジットカードを持っている方でも、見直すことをおすすめします。
ETCスルーカードが発行できるおすすめのJCBカード
JCBカードのなかでも、ETCスルーカードが発行できるおすすめのカード2種類を紹介します。
ポイント還元率が高い「JCB カード W」
ETCカードとクレジットカードの年会費がともに無料で、かつポイントを効率よくためたい方におすすめなのが「JCBカード W」です。
JCB カード Wは高校生を除く18~39歳限定で申し込める、年会費が永年無料のクレジットカードです。39歳までに入会しておけば、40歳以降も年会費が永年無料で利用できます。コストを抑えておトクにクレジットカードを利用したい方にぴったりです。
JCB カード Wは、JCBカードのなかでも特にポイント還元率が高いのが特徴です。国内・海外のどこで利用しても、Oki Dokiポイントが2倍たまります。JCBオリジナルシリーズパートナーで利用すればさらにポイントが高還元になり、おトクに買い物ができます。
- 1 スターバックス カードへのオンライン入金・オートチャージ、Starbucks eGiftが対象です。店舗でのご利用分・入金分はポイント倍付の対象となりません。
- 2 Amazon、Amazon.co.jpおよびそれらのロゴは、Amazon.com, Inc.またはその関連会社の商標または登録商標です。
- 3 一部対象とならない店舗があります。法人会員の方は対象となりません。日本国内に限ります。
- JCB カード Wを利用するとカード特典の+1倍が加わるため、上に記載のポイント倍率が適用されます。
- 掲載内容は予告なく変更となる場合があります。
ポイント倍率は2024年8月時点の情報です。
事前にポイントアップ登録が必要です。優待店により特典・条件等が異なります。最新情報はJCBオリジナルシリーズサイトをご確認ください。
たまったポイントは他社ポイントやマイルに移行できるほか、1ポイント3円でキャッシュバックも可能です。Amazon.co.jpでの買い物では、ポイントの移行手続きをすることなく、1ポイント3.5円分で利用できます。
- ポイント移行商品などの申し込み可能ポイントは商品により異なります。
最大80%OFFの優待サービスが付帯「JCB カード S」
ETCマイレージのポイントをためつつ、さまざまな施設で最大80%OFFの優待サービスを利用できる「JCB カード S」は、車で旅行するのがお好きな方に、とくにおすすめのカードです。
年会費無料で優待も充実している「JCB カード S」
JCB カード Sは、18歳以上で本人または配偶者に安定継続収入のある方、または高校生を除く18歳以上の方が申し込みできます。
年会費は永年無料なので、初めてのクレジットカードや2枚目のクレジットカードにおすすめです。
JCB カード Sは年会費が無料なうえに、充実した優待サービスがついています。「JCB カード S 優待 クラブオフ」は、国内外20万ヵ所で利用できる割引優待サービスです。グルメ、レジャー、映画館やカラオケなどのエンタメ、ホテル、テーマパークなどで割引を受けることができます。
ほかにも、パートナー店での最大20倍のポイントアップ、旅行傷害保険やJCBスマートフォン保険をはじめとした各種保険も付帯しています。
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よくある質問
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ETCカードのみを発行できますか?
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ETCパーソナルカードを申し込めば、クレジットカードを発行しなくてもETCを利用できます。利用するには、デポジット(保証金)と年会費1,257円(税込)が必要です。
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ETCカードのみの作り方を教えてください
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「ETCパーソナルカードWebサービス」から発行できます。ウェブサイトから申込書を印刷し、必要事項を記入のうえで、運転免許証のコピーとともに郵送してください。
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審査なしでETCカードのみを発行できますか?
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ETCパーソナルカードには発行の審査はありませんが、クレジットカードに付帯するETCカードは、クレジットカードを発行するための審査があります。
- 所定の審査により、希望枚数を発行できない場合があります。
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車載器なし、ETCカードのみでETCレーンを通過できますか?
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車載器がなければETCレーンを通過することはできません。出口に係員がいるレーンであれば、高速道路の入り口で受け取った通行券と共にETCカードを渡すことで通行料金の支払いができる場合があります。しかし近年は無人のETCレーンが増えており、車載器を取り付けていない車両が通行することが難しくなっています。
また、ETCカードを利用する場合の割引も適用されないため、車載器を取り付けることをおすすめします。
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ETCカードを無料で発行することはできますか?
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ETCパーソナルカードは有料ですが、クレジットカードとともに発行するETCカードのなかには無料のものがあります。
発行手数料と年会費が無料のETCカードであれば、通行料金以外のコストはかかりません。
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- 【監修者】
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氏名:高柳政道(たかやなぎ まさみち)
資格:一級ファイナンシャル・プランニング技能士、CFP、DCプランナー2級一級ファイナンシャル・プランニング技能士を取得後、2020年5月に金融コラムニストとして独立。企業に属さないFPとして投資商品の選び方を中心に情報を発信。
資産運用・生命保険・相続・ローンなど、多岐に渡るジャンルの執筆及び監修業務を手掛け、関わった記事数は500を超える。
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クレジットカードを持たなくても、ETCパーソナルカードを発行すればETCレーンを通行できます。審査不要で発行できるメリットはありますが、年会費やデポジットが発生する点がデメリットです。クレジットカードに付帯するETCカードなら多くの場合で年会費もかからず、デポジットも不要です。簡単にポイント二重取りを実現できることもあり、クレジットカード付帯のETCをおすすめします。