クレジットカードの分割払いとは?メリット・デメリットを解説
高額商品を購入する際には、分割払いの利用が便利です。ただし、分割払いには手数料がかかるため、思っていたよりも支払い金額が多くなってしまったということがないように、分割払いの仕組みを理解しておきましょう。
この記事では、分割払いの仕組みやメリット・デメリットのほか、分割払いの利用がおすすめのシーンについて解説します。
クレジットカードの分割払いの仕組み
分割払いは便利な支払い方法ですが、その仕組みや手数料について理解したうえで利用するようにしましょう。まずは、クレジットカードの分割払いについて、仕組みや手数料について解説します。
複数回に分けて支払える分割払い
クレジットカードで買い物をすると、買い物をした際に購入金額を支払うのではなく、クレジットカードの支払いのタイミングで、クレジットカード会社に対して支払うことになります。この際の支払い方のひとつが分割払いです。
分割払いでは、購入金額を複数回(選択できる回数はクレジットカード会社により異なります)に分けて支払うことができます。例えば、10万円の品物をクレジットカードで買った場合、5回の分割払いにすると、2万円を5回(5ヵ月)に分けて支払うため、1回の支払負担を減らすことが可能です。ただし、1回払いと2回払いでは手数料がかかりませんが、3回以上の分割払いは手数料も支払う必要があることも覚えておいてください。
分割払いにかかる手数料率
分割払いを利用する際には、クレジットカード会社が定める手数料を支払わなければいけません。手数料率は年15.00%であることが多いですが、クレジットカードによって異なるため、自分が使っているカードの手数料率を確認してみましょう。
なお、実際に支払う手数料の金額は、利用回数が多くなるほど高額になっていきます。
分割回数を決める際には、1回の支払負担だけでなく、最終的に支払う手数料についても考えてみてください。
分割払いのシミュレーション
分割払いで商品を購入した場合の返済シミュレーションをご紹介しましょう。10万円を3回払いと10回払いで支払ったときの返済シミュレーションは、次のとおりになります。
10万円を3回払いで支払う場合(手数料率15.00%)
支払回数 | 支払い額 |
---|---|
1回目 | 33,947円(内手数料1,027円) |
2回目 | 34,169円(内手数料838円) |
3回目 | 34,170円(内手数料421円) |
支払い額合計 | 102,286円(内手数料2,286円) |
- 上はお支払い例となります。実際のご利用日やお支払い日によって変動します。
10万円を10回払いで支払う場合(手数料率15.00%)
支払回数 | 支払い額 |
---|---|
1回目 | 10,477円(内手数料1,027円) |
2回目 | 10,699円(内手数料1,131円) |
3回目 | 10,699円(内手数料1,012円) |
4回目 | 10,699円(内手数料891円) |
5回目 | 10,699円(内手数料768円) |
6回目 | 10,699円(内手数料644円) |
7回目 | 10,699円(内手数料518円) |
8回目 | 10,699円(内手数料391円) |
9回目 | 10,699円(内手数料262円) |
10回目 | 10,707円(内手数料132円) |
支払い額合計 | 106,776円(内手数料6,776円) |
- 上はお支払い例となります。実際のご利用日やお支払い日によって変動します。
3回払いと10回払いでは、10回払いのほうが月々の支払い額を低く抑えられる一方、最終的な支払い額の合計は、10回払いのほうが4,490円高くなっています。
分割払いのメリット
クレジットカードの分割払いの主なメリットは、下の2つです。具体的にどのようなメリットなのか見ていきましょう。
1回の支払い金額を抑えることができる
分割払いの最大のメリットは、1回の支払い金額を抑えることができるということです。
例えば、10万円の商品を購入する場合、その場で10万円を支払うのは難しくても、翌月以降10回に分割して毎月1万円と手数料を支払うことはできるかもしれません。そうすれば、購入が難しかった商品でも、無理なく購入することができます。
支払回数を設定できる
もうひとつの分割払いのメリットとして、支払回数を選べるということが挙げられます。
支払回数と支払い金額のバランスを考えて、自分にとって最適な支払回数を指定できます。支払回数を指定できるということは、支払いの完了時期が明確になっているということでもあり、支出管理もしやすくなります。
分割払いのデメリット
分割払いにはデメリットもあります。デメリットを理解したうえで、分割払いを利用するようにしましょう。
手数料がかかる
分割払いのデメリットは、手数料がかかることです。支払回数が多くなればなるほど、手数料は高くなっていきます。
そのため、無理なく毎月支払える金額にしつつ分割回数をできるだけ減らせば、手数料も低く抑えられます。また、お金に余裕があるときは、まとめ払い(繰上返済)が便利です。支払い残高の全額をまとめて支払うことができるため、計画的に利用すれば、早期に支払いを終えて手数料の負担を減らすことも可能です。ただし、分割払いでは、基本的に利用額の一部だけをまとめ払い(繰上返済)することはできません。まとめ払い(繰上返済)をする場合は、残高をまとめて支払う必要があります。
分割払いがおすすめのシーンは?
分割払いの利用がおすすめのシーンとしては、次の通りです。
- 高額な家具、家電などを購入するとき
- 賃貸契約の初期費用を支払うとき
- 病院の診察料や入院費を支払うとき
このような、普段の生活では頻繁に発生しない高額な支払いに、分割払いを利用するのがおすすめです。一時的に多額の支出が必要になった場合に分割払いを利用することで、1回の支払負担を抑えることができます。
支払い金額を把握して分割払いを便利に活用しよう
分割払いを活用する際には、支払い金額の把握が大切です。無理なく支払えるからといって使いすぎてしまうと、支払い金額が膨れ上がってしまうことにもなりかねません。しかし、頻繁に発生しない高額な支払いが必要な場合には、分割払いは便利です。
分割払いのメリットやデメリットを理解して、無理なく利用しましょう。
情報の更新日 2021年9月15日