開業・出店
【美容室を開業する際のやることリスト】必要な資格や資金、成功のポイントを紹介
公開日:2024年8月30日
美容室を開業するまでには、さまざまな手続きや届出が必要です。どこへ何の届出をしなければならないのかや、手続きする順番や準備段階で決めるべきことなど、わからないことも多いのではないでしょうか。
開業するには何が必要か、どのような流れになるか、失敗しないためにどのような点がポイントとなるかなどを把握することで、開業までのステップをスムーズに進めやすくなります。
この記事では、美容室の開業までにやるべきことのリストをわかりやすく解説しています。開業に必要な資格や資金の目安、美容室の開業を成功させるためのポイントについても紹介しているので、美容室の開業をステップごとに進める際の参考にしてください。
この記事でわかること
- 美容室開業に必要な資格や資金の目安
- 美容室開業に必要な準備や手続き
- 美容室開業を成功させるためのポイント
目次
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1 美容室開業に必要な資格や資金
まずは、美容室開業に必要な資格や資金の目安について確認していきましょう。
1-1 美容室開業に必要な資格
美容室の開業に必要な資格は、下の2つが挙げられます。
- 美容師
- 管理美容師
1人で美容室を開業する場合、美容師の免許のみで開業可能ですが、2人以上の従業員を置く場合は、管理美容師の在籍が必要となります。
管理美容師の資格は、3年以上美容師としての業務に従事した経験と、各都道府県で開催している講習を受けることで取得が可能となります。
1-2 美容室開業に必要な資金の目安
美容室開業に必要な資金は、店舗の広さや購入する設備の数、立地などによって異なりますが、東京都23区の場合、およそ10坪で1,000万円、20坪で1,500~1,800万円は必要だとされています。
1人で経営する場合は10坪、2~3人で経営する場合は20坪以上で経営するケースが多いでしょう。
2 美容室開業時のやることリスト
美容室を開業する際の大まかな流れと「準備検討」「物件、業者選定」「許認可申請」「その他開業準備」の4つのステップごとにやるべきリストを紹介します。
2-1 準備検討
美容室開業の準備検討段階においてやることは次のとおりです。
- コンセプト、事業計画の作成
美容室のコンセプトや事業計画を作成します。
コンセプトでは、ターゲットとなる顧客の年代や性別、美容に対する思い、強みとなる技術やお店の魅力などについて記載していきます。
事業計画では、従業員数や必要な設備、取得する物件のエリア候補や予定坪数などを決定し、将来的な展望や売上目標などを数値化して記載します。
候補地となるエリアのリサーチも重要です。近隣の店舗数や人口、住民の年代、学校や大型施設の有無などの特徴を知ることで、コンセプトにフィットするエリアかどうかをチェックします。
- 資金調達
事業計画に基づいて開業に必要な予算を立て、自己資金で足りない場合は融資を検討します。融資申請する際は、多くの場合で事業計画書の提出が必要となります。
資金の内訳から運転資金に余裕を持たせられるよう、開業時にかかる費用はできるだけ抑えるようにしましょう。
2-2 物件、業者選定
慎重に準備検討を行ったら、開業に向けて店舗の下見や、工事施行業者への問い合わせなどを行います。物件、業者選定時にやることは次のとおりです。
- 物件の選定
準備検討段階でリサーチしたエリアから、希望に近い物件を選定します。物件にはいくつかの種類があり、以前のオーナーが美容室を経営していた店舗は「居抜き物件」と呼ばれ、美容室経営に必要な内装や工事に時間をかけずに、比較的早く開業することができます。居抜きでない新築の店舗や、コンクリート打ちっぱなし状態の店舗は「スケルトン物件」と呼ばれ、内外装工事に費用や日数がかかる反面、自身の思い通りにお店を作ることができるメリットがあります。
また、選ぶエリアによってメリット、デメリットが異なる場合もあります。例えば、郊外にある店舗の場合、人の往来が少ない反面競合店が少なく、広い店舗が見つけやすい、お客様にリラックスして利用してもらえる、といったメリットがあります。
繁華街や駅から近い場所にあるお店の場合、人が集まりやすいメリットがありますが、賃料が高めで競合店も多い点はデメリットといえます。
それぞれのメリットとデメリットを理解して、予算も考慮しながら選定していきましょう。
- 工事業者の選定
店舗の内装や外装、設備工事などを依頼する業者の選定を行います。依頼する際は事前に複数社から相見積もりを取ることで、最新の費用相場を把握することが可能です。
ただし、費用にこだわり過ぎると、満足できる施工にならない場合があるため注意が必要です。過去の実績などもチェックして、美容室の内装、外装施工経験の豊富な業者へ依頼するのがおすすめです。
- 設備機材の購入
導入する設備や機材は、製品によって大きく価格が異なるため、こだわる設備は厳選するようにします。可能であれば、適宜リサイクル品やレンタルなども検討することで、初期費用を抑えやすくなるでしょう。
2-3 許認可等申請手続き
物件や業者の選定が終わったら、許認可申請の手続きに入ります。やることは次のとおりです。
- 保健所、消防署への許認可申請
物件の図面を入手したら、店舗を管轄する保健所へ連絡し、事前相談へ行ってから営業許可申請を行うのが一般的な流れとなります。
工事業者への依頼も決まり、工事完了予定日がわかったところで、保健所へ正式に営業許可申請を行います。営業許可証は、工事完了後に保健所からの立ち会い検査を受け、店舗が一定の基準を満たしているとみなされた場合に取得が可能です。
- 起業や開業、雇用に関する手続き
個人事業主として開業する場合、税務署へ開業届の提出も必要です。そのほか、従業員を雇う場合は雇用保険などの手続き、法人にする場合は会社の登記手続きなども行います。
2-4 その他開業準備
上で挙げた以外にも、開業準備として次のようなやることをリストアップしておきましょう。
- 仕入先の選定
開業後に必要となるシャンプーやタオル、パーマロッド、ケープなどを購入する仕入先を選定します。
- 広告、PR
チラシやポスター、のぼりなどのほか、店舗のウェブページ作成やSNS投稿などが挙げられます。特にSNSは無料で宣伝可能なため、積極的に利用するようにしましょう。
- 求人採用
スタッフを募集する場合は求人広告を掲載し、書類選考や面接も行います。
このほかにも、店内のインテリアや間接照明、雑誌やタブレット、文具などの備品購入も必要です。カード払いやコード決済など、決済方法への対応も忘れがちなので、早めに準備するようにしましょう。
JCBでは、加盟店の皆様にご利用いただけるツールとして、決済方法が一覧で確認できる木製スタンドをご用意しています。
お洒落な店内にも馴染みやすいデザインで、キャッシュレス支払いができる安心感をお客様にお届けできます。
JCB加盟店Oh!ENサイトよりお申し込み可能ですので、開業時のサポートツールとしてご利用ください。
3 美容室開業を成功させるためのポイント
美容室開業を成功させるためのポイントについても見ていきましょう。
3-1 開業後の顧客データや事業数値を把握する
美容室の開業はゴールではなく、経営を成功させるためのスタートラインとなります。開業後は顧客データや売上推移などをこまめにチェックし、事業数値を把握することが大切です。
顧客データがターゲットとしている層と相違していないか、リピート率はどのくらいか、満足度の高い施術ができているかなど、数値から読み解ける情報は多いです。売上だけでなく、客単価や利益率も把握するようにしましょう。
3-2 運転資金は余裕を持って準備する
運転資金がショートしてしまうと、経営が軌道に乗る前に廃業するリスクが高まってしまいます。
少なくとも半年程度は生活費と経費をカバーできる運転資金が必要と考え、余裕を持って準備するようにしましょう。
3-3 SNSを上手に活用することが成功のカギとなる
SNS投稿から人気店となる美容室も少なくありません。開業後にSNSを上手に活用できるかどうかが、美容室経営を成功へと導くカギの1つとなるでしょう。
SNSでどのような投稿をすればよいのかわからない場合、まずは他店のアカウントをチェックしてみましょう。人気店や話題になっている投稿などを参考に、自店の強みがわかりやすく伝わるような投稿を心がけるようにします。更新や管理の手間が解消できるツールの利用を検討するのもよいでしょう。
中高年代がターゲットの場合でも、SNSを利用している家族の誰かから勧められたり、シニア世代のインフルエンサーによる口コミから人気になるケースなどもあるため、SNSの活用は準備段階から検討することをおすすめします。
3-4 JCB法人カードのご案内
開業にかかる費用の管理や会計処理をスムーズに行うなら、法人カードの利用がおすすめです。
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4 まとめ
美容室を開業する際には、物件や業者選定、各種許認可の申請に加え、コンセプトや事業計画の作成、開業後は売上などの事業数値のチェックなど、事前準備も開業後にもやるべきことがたくさんあります。
この記事を参考にやることリストを作成し、都度チェックしながらスムーズに開業準備を進めていきましょう。
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