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クレジットカードを便利に活用する

ETC2.0とは。従来のETCカードは使える?ETCXとは何が違う?

公開日:2023年12月8日

ETC2.0とは。従来のETCカードは使える?ETCXとは何が違う?

高速道路の料金決済に便利なETCが進化し、ETC2.0のサービスが始まっています。

ETC2.0は、通信速度が早く、渋滞や通行止めの情報をいち早くドライバーに伝えられる点が特徴です。より快適で安全な車社会の実現に貢献すると期待されています。

車載機やETCカードなどETC2.0に必要な情報を解説します。

この記事でわかること

  • ETC2.0の従来との違いとメリット
  • ETCカードを発行する方法
  • ETCXとはなにか?
  • ETCカードを発行するクレジットカードの選び方

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ETC2.0とは

ETC2.0は、高速道路の通行料金の支払いに便利なETCが進化したもので、2016年春からスタートしたサービスです。リアルタイムの渋滞情報を解析して最適なルートを示したり、災害発生時に通行可能な道路へ誘導することで、より安全・安心な走行をサポートします。

さらに混雑緩和による物流のスピードアップへの寄与など、社会全体へのよい影響が期待されています。

【ETC2.0の導入で期待されること】

サービスエリアなど休憩施設の不足解消 高速道路を一時的に退出しても、一定時間以内に復帰する場合の追加料金が不要。近隣の「道の駅」などを利用できる
交通安全への貢献 急ブレーキエリアなどの危険性の高い運転データを収集し、効果の高い交通安全対策へ活用できる
災害対策 災害発生時に高速道路の通行可否の情報を提供し、被災地の救援や避難、物資輸送などをスムーズに行う

ETC2.0と従来のETCとの違い

従来のETCによって、料金所での通行券や料金の受け渡しが不要となりましたが、便利な通信技術が活躍するのは料金所を通過するタイミングだけでした。

これに対して、ETC2.0は従来より高速で大容量の通信ができるようになりました。その結果、走行中も情報のやりとりが行われ、約1,000kmという広範囲の渋滞情報をリアルタイムに取得し、迂回ルートを調べられます。

ETC2.0でも従来のETCカードを利用できる

ETC2.0のサービスを利用するには、専用の車載器とETCカードが必要です。車載機はETC2.0に対応していることが必須ですが、使用するETCカードはこれまでと同じカードをそのまま利用できます。

まだETCカードを持っていない場合は、高速道路会社のETCパーソナルカードか、クレジットカード付帯のETCカードを発行しましょう。クレジットカードに付帯したETCカードなら、高速道路を利用するたびにクレジットカードのポイントが得られます。

ETCカードの作成方法は、記事の後半「ETCカードを発行する2種類の方法」で詳しく解説しています。

ETC2.0のメリット

ETC2.0を導入する主なメリットは次の通りです。

  • 一部区間での料金が約2割引になる
  • 高速道路の再進入時の料金が不要
  • 交通状況などをリアルタイムで通知

高速道路を頻繁に通行する方にはもちろん、たまに利用するドライバーにとっても魅力的なメリットとなるでしょう。

一部区間での料金が約2割引になる

ETC2.0を搭載した車で特定の区間を通行すると、料金が割引になる制度があります。

都心部の渋滞緩和を促進するねらいから、圏央道や新湘南バイパス、東海環状道では通行料金が約20%OFFとなります。

割引を受けるには、ETCが整備された出入り口を通行しなければなりません。

高速道路の再進入時の料金が不要

ETC2.0なら、一度高速道路から退出しても、一定時間内に再度入場する場合は追加料金がかかりません

長距離移動の際の休憩施設の不足を解消するために、高速道路から道の駅への一次退出ができるようになったことで、近隣の一般道にある「道の駅」を追加料金なしで利用できるのはメリットといえます。
さらに、これまでなら通過していた地域の観光や物産に触れることができるのも魅力です。

交通状況などをリアルタイムで通知

高速道路では走行スピードから、わずかな運転ミスが大きな事故につながってしまう場合もあります。

ETC2.0では、渋滞や工事など走行中のリスクにつながるさまざまな情報をドライバーに伝えて、運転の安全性を高めます

また万が一、高速道路の通行中に大きな地震など災害が発生した場合にも、道路の被災状況や交通規制、走行可能ルート、避難に関する情報なども提供してくれる点が魅力です。

ETC2.0のデメリット

より緻密で細かな情報を受け取れるなどメリットの多いETC2.0ですが、利用する方によってはデメリットと感じる部分もあります。

  • ETC2.0に対応した車載器が必要
  • 割引が適用される範囲が限定的
  • スマートフォンで情報を収集できる場合もある

ETC2.0に対応した車載器が必要

ETC2.0のメリットを受けるためには、ETC2.0に対応した車載器と、ETC2.0に対応したカーナビやスマートフォンが必要です。

2015年6月30日より前に登録したDSRC車載器はETC2.0に対応していません。ディーラーやカー用品店で「再セットアップ」という手続きを行う必要があります。ただし、2015年7月以降のETC車載器は、問題なく使用できます。

割引が適用される範囲が限定的

ETC2.0による料金の割引は、一部地域の渋滞緩和を目的として限定的に行われています。そのため、全国的にみるとメリットを受けられるのはごく一部だといえます。

割引が適用される区間を利用しない方にとって、料金のメリットを感じられないでしょう。

情報の取得はスマートフォンのマップアプリで補える場合がある

スマートフォンのマップアプリも日々進化しているため、災害発生時の通行止めや渋滞のリアルタイム速報など、よりすばやく正確な情報が得られるようになっています。

ETC2.0から得られる情報によって運転の安全性、利便性も向上すると見込まれますが「既存のスマートフォンなどで充分」と考えるドライバーもいるでしょう。

なお、運転中にスマートフォンを手で操作するのは危険です。サービスエリアなどの休憩施設で、停車してから操作するようにしましょう。

ETCXとは?ETCとの違い

2022年4月、ETCの技術を使った新たなサービス「ETCX」が始まりました。ETCは高速道路でのみ利用できたのに対し、ETCXでは、対象とならなかった有料道路の通行料金もキャッシュレス決済ができるほか、駐車場やガソリンスタンドなどでも車内で座ったまま料金決済できるようになりました。

ETCXの会員登録を行えば、登録料・年会費も無料でETCXを利用できます。現在使っている車載器がそのまま活用できるため、新たな機器を導入する必要はありません。

ただしETCカードの種類によっては、ETCXのサービスは受けられないため利用前に確認してください。

ETCカードを発行する2種類の方法

ETCカードを発行する2種類の方法

すでにETCを利用している方は、ETC2.0対応の車載器さえあれば現在利用中のETCカードでETC2.0を利用できます。

ここでは「これからETCを利用したい」「車載器の交換をきっかけに、新たなETCカードを作りたい」方に向けて、新たなETCカードの発行方法を説明します。

クレジットカードに付帯する「ETCカード」を発行する

クレジットカードに付帯するサービスとして、ETCカードの発行を申し込める場合があります。クレジットカードに新規入会する際には、ETCカードも同時に申し込むとスムーズです。また、先にクレジットカードのみ発行していても、ETCカードの追加発行もできます。

ETCカードを利用した際の高速道路の通行料金は、発行元であるクレジットカードのご利用料金とともに一括して請求されます。

「ETCパーソナルカード」を発行する

クレジットカードを所有していない方や、今後も所有する予定のない方は、高速道路会社が発行する「ETCパーソナルカード(通称:パソカ)」を利用するとよいでしょう。

ETCカードとは異なり、あらかじめ設定したデポジットの金額、すなわち保証金額に達するまで高速道路を利用できます。デポジット額を超過した場合は、一時的にETCパーソナルカードでの通行は制限されます。

ETCカードを発行できるクレジットカードの選び方

今後、新たにETCカードも発行したい、作り直したいと考えている方は、クレジットカードに付帯したETCカードを発行するのがおすすめです。

クレジットカードを選ぶ際の3つのポイントを説明します。

ETCカードを発行できるクレジットカードの選び方

コストを抑えたいなら年会費無料のクレジットカード

クレジットカードには、年会費が無料のものと毎年一定の金額がかかるものの2種類があります。年会費有料のクレジットカードは、一般的に優待や付帯サービスが充実していますが、極力コストを抑えたい方は無料のカードを選ぶとよいでしょう。

ただし、クレジットカードの年会費が無料の場合でも、ETCカードは有料となる場合もあります。発行前にETCカードの年会費や発行手数料を確認してください。

割引や優待サービスが豊富

クレジットカードには、カード会社が設定するさまざまな特典が付いています。飲食店の割引など、おトクなサービスを利用できることがクレジットカードの魅力です。

クレジットカードを選ぶにあたって、利用頻度が高い店舗やサービスの特典が付帯されているか、確認しておくとよいでしょう。

ETCマイレージとクレジットカードのポイントが両方たまる

クレジットカードを発行する各社では、独自のポイントシステムを導入しています。クレジットカードの利用代金に応じてポイントがたまる仕組みです。たまったポイントはカードの利用代金に充当できるほか、電子マネーや提携ポイントへの移行など、希望にあわせたさまざまな使い道があります。

ETCにも独自の「ETCマイレージサービス」があり、高速道路の利用合計金額に応じてもらえるポイントが一定までたまると、自動的に通行料金の支払いに充当されます。クレジットカードと併用して使うとおトクになるため、ポイントのたまりやすさにも注目するとよいでしょう。

ETCマイレージサービスのウェブサイトはこちら

監修者:高柳政道氏のコメント
ETC2.0を利用するなら対応するETC車載機を用意したうえで、ETCカードを挿入する必要があります。まだお持ちでない方は、クレジットカードからETCを発行しましょう。ただし、どのクレジットカードでもETCカードを無料で発行できるわけではありません。なかには発行手数料や年会費が有料のケースもあります。おトクにETCカードを作るなら発行手数料も年会費も無料のクレジットカードがおすすめです。

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ETCカードを発行できるJCBのクレジットカード

ETCカードを発行するのに、おすすめのJCBカードを2種類紹介します。いずれもETCカードを無料で発行できるカードです。会員専用WEBサービス「MyJCB」を使えば、書類の記入や郵送の必要もなく申し込みを完了できます。

高速道路の通行料金も含めて、JCBカードを利用するとOki Dokiポイントが獲得できます。毎月のご利用合計金額1,000円(税込)ごとに1ポイント獲得でき、3~最大5円分相当として交換できます。

  • ポイント移行商品などの申込可能ポイントは商品によって異なります。

日々のお買い物とともに高速道路を走れば走るほど、ポイントがたまる点が魅力といえるでしょう。

新登場!年会費無料で優待特典が豊富「JCB カード S」

年会費無料で優待も充実している「JCB カード S」

JCB カード Sは、18歳以上で本人または配偶者に安定継続収入のある方、または高校生を除く18歳以上の方が申し込みできます。

年会費は永年無料なので、初めてのクレジットカードや2枚目のクレジットカードにおすすめです。

JCB カード Sは年会費が無料なうえに、充実した優待サービスがついています。「JCB カード S 優待 クラブオフ」は、国内外20万ヵ所で利用できる割引優待サービスです。グルメ、レジャー、映画館やカラオケなどのエンタメ、ホテル、テーマパークなどで割引を受けることができます。

ほかにも、パートナー店での最大20倍のポイントアップ、旅行傷害保険やJCBスマートフォン保険をはじめとした各種保険も付帯しています。

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ポイント高還元が魅力「JCB カード W」

JCB カード Wは高校生を除く18~39歳限定で申し込める、年会費が永年無料のクレジットカードです。39歳までに入会しておけば、40歳以降も年会費が永年無料で利用できます。コストを抑えておトクにクレジットカードを利用したい方にぴったりです。

JCB カード Wは、JCBカードのなかでも特にポイント還元率が高いのが特徴です。国内・海外のどこで利用しても、Oki Dokiポイントが2倍たまります。JCBオリジナルシリーズパートナーで利用すればさらにポイントが高還元になり、おトクに買い物ができます。

JCBオリジナルシリーズ

  • 1 スターバックス カードへのオンライン入金・オートチャージ、Starbucks eGiftが対象です。店舗でのご利用分・入金分はポイント倍付の対象となりません。
  • 2 Amazon、Amazon.co.jpおよびそれらのロゴは、Amazon.com, Inc.またはその関連会社の商標または登録商標です。
  • 3 一部対象とならない店舗があります。法人会員の方は対象となりません。日本国内に限ります。
  • JCB カード Wを利用するとカード特典の+1倍が加わるため、上に記載のポイント倍率が適用されます。
  • 掲載内容は予告なく変更となる場合があります。

ポイント倍率は2024年8月時点の情報です。
事前にポイントアップ登録が必要です。優待店により特典・条件等が異なります。最新情報はJCBオリジナルシリーズサイトをご確認ください。

JCBオリジナルシリーズサイトはこちら

たまったポイントは他社ポイントやマイルに移行できるほか、1ポイント3円でキャッシュバックも可能です。Amazon.co.jpでの買い物では、ポイントの移行手続きをすることなく、1ポイント3.5円分で利用できます。

  • ポイント移行商品などの申し込み可能ポイントは商品により異なります。

JCBのETCカード「ETCスルーカード」の発行方法

JCBのETCカードである「ETCスルーカード」を入手できるのは、JCBカードを所有している方のみです。
すでにJCBカードを所有している場合、会員専用WEBサービス「MyJCB」から申し込むと、約2週間で届きます。

まだJCBカードを所有していない方は、JCBカードとETCスルーカードを同時にお申し込みください。

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よくある質問

ETC2.0と従来のシステムにはどんな違いがありますか?

ETC2.0は通信機能が向上し、主に料金所での決済のみに使われていた従来のシステムと比べて、道路交通情報などの提供サービスが充実しています。渋滞緩和や災害時の安全確保にも役立つと期待されています。

ETC2.0にするメリットはありますか?

ETC2.0を導入する主なメリットは次の通りです。

  • 一部区間での料金が約2割引になる
  • 高速道路の再進入時の料金が不要
  • 交通状況などをリアルタイムで通知

広範囲の情報が受け取れることで、渋滞や通行止め情報がわかり、目的地へスムーズに移動できます。

ETC2.0の車載器にする必要性はありますか?

ETC2.0を利用するには、ETC2.0に対応している車載器が必要です。2015年6月以前に登録された車載機は、ETC2.0に対応するための再セットアップの手続きが必要です。

ETC2.0でも従来のETCカードやクレジットカードは使えますか?

従来のETCカードをそのまま使用できます。まだETCカードを持っていない場合は、クレジットカードを作成すると同時にETCカードの発行を申し込むとよいでしょう。

おすすめのETCカードを教えてください。

JCBのETCカードは、高速道路の利用でもポイントがたまるのでおすすめです。「JCB カード W」のようにETCカードも無料で発行できるクレジットカードを選ぶと、よりコストを抑えて利用できます。

初めての1枚を選ぶなら
JCBカードがおすすめ!

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JCB カード W
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39歳以下の方限定カード
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  • 掲載内容は予告なく変更となる場合があります。
監修者 高柳政道
【監修者】

氏名:高柳政道(たかやなぎ まさみち)
資格:一級ファイナンシャル・プランニング技能士、CFP、DCプランナー2級

一級ファイナンシャル・プランニング技能士を取得後、2020年5月に金融コラムニストとして独立。企業に属さないFPとして投資商品の選び方を中心に情報を発信。
資産運用・生命保険・相続・ローンなど、多岐に渡るジャンルの執筆及び監修業務を手掛け、関わった記事数は500を超える。

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