法人カードの基本をおさえる
ビジネスカードの年会費は経費にできる!勘定科目・仕訳の例と家事按分の方法も解説
公開日:2026年3月17日

事業に関する支出は経費の対象として認められます。ビジネスカードの年会費も経費にすることができます。仕訳をする際は、どの勘定科目を使い、どのように仕訳をするのかを把握しておきましょう。
なお、1枚のクレジットカードで、事業とプライベートの支払いをしている場合は、年会費の家事按分も必要です。
この記事でわかること
- ビジネスカードの年会費は経費にできること
- ビジネスカードの年会費を仕訳する際の勘定科目
- 年会費における家事按分の考え方
目次
ビジネスカードの年会費は経費として計上できる
ビジネスカードの年会費は、経費として計上することができます。法人、個人事業主にかかわらず経費にできるため、年会費が有料のビジネスカードを利用している方は仕訳を行いましょう。
個人用のクレジットカードの年会費は経費にできない
プライベートで利用しているクレジットカードの年会費は、事業とは無関係であるため経費にすることはできません。ただし、個人用クレジットカードを事業でのみに利用している場合は、年会費を経費にできます。
年会費を経費にできるかどうかは、クレジットカードを事業で利用していることがポイントです。
ビジネスカードの年会費を仕訳する方法
ビジネスカードの年会費を仕訳する際の勘定科目は、主に次の3つを使用します。
- 支払手数料
- 諸会費
- 雑費
毎年統一して仕訳をすれば、どの勘定科目を使っても問題ありません。ここでは、年会費11,000円(税込)のクレジットカードを例に、それぞれの勘定科目を使った仕訳を紹介します。
支払手数料で仕訳をする場合
支払手数料とは、各種手数料の仕訳で利用できる勘定科目です。クレジットカードの年会費以外にも、業務の外注費や銀行振込をしたときの手数料などでも利用できます。
| 借方 | 貸方 | ||
|---|---|---|---|
| 勘定科目 | 金額 | 勘定科目 | 金額 |
| 支払手数料 | 11,000 | 普通預金 | 11,000 |
諸会費で仕訳をする場合
諸会費とは、協会や業界に対する会費や寄附金などで利用できる勘定科目です。
| 借方 | 貸方 | ||
|---|---|---|---|
| 勘定科目 | 金額 | 勘定科目 | 金額 |
| 諸会費 | 11,000 | 普通預金 | 11,000 |
雑費で仕訳をする場合
雑費とは、どの勘定科目にも属さず、勘定科目を新たに設けるほどではない費用の処理をする際に利用できる勘定科目です。クレジットカードの年会費以外では、清掃費用やごみ処理費用、キャンセル料などがあります。
| 借方 | 貸方 | ||
|---|---|---|---|
| 勘定科目 | 金額 | 勘定科目 | 金額 |
| 雑費 | 11,000 | 普通預金 | 11,000 |
ビジネスカードの年会費を税抜で仕訳する方法
ビジネスカードの年会費は、税込で記載されていることが一般的です。そして、消費税の課税対象であるため、仕入税額控除の対象になります。
税抜経理方式で仕訳をする際は、「仮払消費税」の勘定科目を使い、消費税と区別して仕訳を行います。
ここでは、年会費11,000円(税込)のビジネスカードの年会費が引き落とされたときの仕訳例を見ていきましょう。
| 借方 | 貸方 | ||
|---|---|---|---|
| 勘定科目 | 金額 | 勘定科目 | 金額 |
| 支払手数料 | 10,000 | 普通預金 | 11,000 |
| 仮払消費税 | 1,000 | ||
ビジネスカードの年会費を仕訳するときのポイント
ビジネスカードの年会費を仕訳する際は、次のポイントを把握しておきましょう。
年会費の勘定科目は統一する
ビジネスカードの年会費を仕訳する際は、支払手数料、諸会費、雑費といった勘定科目を利用できます。どの勘定科目を利用してもよいですが、毎年同じ勘定科目で仕訳を行いましょう。
たとえば、去年「支払手数料」で仕訳をしたのであれば、今年、来年以降も同じ勘定科目を使います。
年会費がかかる条件を把握しておく
年会費が発生するビジネスカードのなかには、条件を満たすことで翌年度の年会費が無料になるものがあります。条件の例としては、「年間◯万円以上の利用」「年間◯回以上利用」といったものなどです。コストをかけずにビジネスカードを利用したい方は、条件を確認しておきましょう。
ほかにも、初年度のみ年会費が無料といったビジネスカードもあります。この場合は、来年度以降、年会費の帳簿を付け忘れないようにしましょう。
プライベートでもビジネスカードを使っているときは家事按分をする
1枚のクレジットカードでプライベートと事業の経費の支払いを行っているときは、年会費を家事按分することができます。
家事按分とは、プライベートと事業を兼ねた支出において、事業分だけを経費にするために割合を決める方法です。
クレジットカードの利用代金や利用件数をもとに、どれくらいの割合で経費の支払いがあるかを考えて決めましょう。ここでは、年会費11,000円(税込)のビジネスカードを例に紹介します。
1年間の利用代金合計が200万円で、そのうち100万円が経費の支払いだった場合、年会費の50%にあたる5,500円を経費として計上できます。
家事按分の割合は、利用代金など根拠に基づいたもので決定しましょう。
年会費以上に得られる!ビジネスカードの3つのメリット
ビジネスカードには、次のようなメリットがあります。
- 会計ソフトとの自動連携で経理を効率化できる
- 事業用とプライベートを分けることで支出管理がしやすい
- ランクの高いカードはビジネスに役立つサービスが充実
ビジネスカードのなかには、会計ソフトなどと自動連携できるものがあります。ビジネスカードと会計ソフトを自動連携することで、ビジネスカードの利用明細が会計ソフトに登録されるため、手動での帳簿付けが不要です。これにより、経理作業を効率化できるだけではなく、帳簿付けにおけるミス・入力漏れを防ぐことにもつながります。
また、事業用とプライベート用を分ければ、1枚のカードで利用明細が混在しなくなり、経理作業がさらに効率的になるでしょう。
現金払いや口座振替で支払いをしている方や、プライベート用のクレジットカードで経費の支払いをしている方にとっては、ビジネスカードのメリットを感じられるはずです。
ビジネスの成長を加速させたい方へ。JCBのビジネスカード
JCBのビジネスカードは、個人事業主やフリーランス向けから、中小企業向け、大規模企業・官公庁向けまで、事業規模に応じてさまざまな種類を展開しています。JCBのビジネスカードでは、ビジネスシーンをより便利にする特典・サービスが付帯されており、多くの事業者にとってメリットを感じられるでしょう。
各種会計ソフトや経費精算システムなどと自動連携し経理作業を効率化できること以外にも、空港ラウンジサービスの付帯、旅行傷害保険などの保険の付帯があります。
ビジネスカードの種類によって特典・サービスは異なります。「自社ではどのようなサービスが必要か」「年会費などのコストはどれくらいかけることができるか」などを考えながら決めてみましょう。
【年会費無料】コストを抑えながら使えるビジネスカード「JCB Biz ONE 一般」
「JCB Biz ONE」は、個人事業主・フリーランス向けのビジネスカードです。
なかでも、「JCB Biz ONE 一般」は年会費が永年無料で利用できます。年会費が永年無料でありながら、「JCB Biz ONE」はいつでもポイントが2倍獲得できるため、コストパフォーマンスに優れたビジネスカードといえるでしょう。
また、ETCカードは1枚発行できるため、業務で高速道路などの有料道路を利用する機会がある方にも便利です。

年会費無料の法人カードの選び方とデメリット。JCBのおすすめカードも紹介
【年会費あり】ビジネスシーンで便利な特典を付帯したビジネスカード3種
年会費が有料のビジネスカードは、年会費無料のものと比較して特典・サービスが豊富な傾向があります。
同じゴールドカードでも、年会費や特典の内容は異なるため、特徴を比較して自社にあうものを選択しましょう。
| カードフェイス | ![]() JCB一般法人カード | ![]() JCBゴールド法人カード | ![]() JCB Biz ONEゴールド |
|---|---|---|---|
| 年会費 | 1,375円(税込) 初年度無料 (オンライン入会のみ) | 11,000円(税込) 初年度無料 (オンライン入会のみ) | 5,500円(税込) 初年度無料(※1) 【年間100万円(税込)以上利用で翌年度も無料】 |
| 利用可能枠(限度額) | 10万~500万円 | 50万~500万円 | 50万~500万円 |
| 従業員向け追加カードの発行 | ◯ | ◯ | - |
| 従業員向け追加カードの年会費 (使用者追加1名様ごとに) | 1,375円(税込) 1枚目のカードの年会費が無料の場合、追加のカードも無料となります。 | 3,300円(税込) 1枚目のカードの年会費が無料の場合、追加のカードも無料となります。 | - |
| 旅行傷害保険 (死亡・後遺障害の場合) | ◯ | ◯ | - |
| 空港ラウンジサービス | - | ◯ | ◯ |
| ETCカードの発行枚数 | 複数枚 (年会費無料) | 複数枚 (年会費無料) | 1枚のみ |
- 1 お切り替えの方は初年度年会費無料の対象となりません。
よくある質問
-
ビジネスカードの年会費を仕訳するときの勘定科目を教えてください
-
ビジネスカードの年会費を仕訳する際の勘定科目は、支払手数料、諸会費、雑費のいずれかを使用します。毎年同じ勘定科目を使って仕訳しましょう。
-
個人事業主でもビジネスカードの年会費を経費にすることはできますか?
-
個人事業主、法人のいずれも、事業で使用しているクレジットカードであれば、年会費を経費にすることができます。
なお、プライベートで利用しているクレジットカードの年会費は経費にできないため注意が必要です。 -
ETCカードの年会費の勘定科目を教えてください
-
事業で利用しているETCカードであれば、年会費を経費にすることができます。
仕訳をする際の勘定科目は支払手数料や雑費のいずれかを使用するのが一般的です。
ETCカードの年会費には消費税が含まれるため、税抜経理方式で仕訳をしている事業者は、年会費と消費税を区別して仕訳を行いましょう。
法人の本人確認書類不要!
最短5分で発行可能

会計ソフト等の連携可能で
J-POINTはいつでも2倍

初年度無料+条件達成で
翌年度も年会費無料
- 掲載内容は予告なく変更となる場合があります。
- 【監修者】
-
氏名:高柳政道(たかやなぎ まさみち)
資格:一級ファイナンシャル・プランニング技能士、CFP、DCプランナー2級一級ファイナンシャル・プランニング技能士を取得後、2020年5月に金融コラムニストとして独立。企業に属さないFPとして投資商品の選び方を中心に情報を発信。
資産運用・生命保険・相続・ローンなど、多岐に渡るジャンルの執筆及び監修業務を手掛け、関わった記事数は500を超える。
関連記事を見る





事業用のクレジットカードは事業経費の精算を目的に作られるため、年会費を経費として計上できます。経費にすることで所得金額を抑えられ、所得税や住民税を軽減できます。たとえば事業用クレジットカードの年会費が5,500円(税抜)の場合、経費にすれば5,000円×税率の税額を軽減できます。