基礎知識
カードローンのATM利用時の手数料はいくら?無料にする方法や利息の仕組みも解説
公開日:2025年3月31日
カードローンを利用する際、借り入れや返済の方法によっては手数料が発生することがあります。たとえばATMを利用する場合、ATMの種類や時間帯によって、手数料がかかる場合があります。1回あたりの手数料は少額でも、繰り返し利用すると負担が大きくなることもあるため注意が必要です。
多くのカードローンでは、手数料がかからない利用方法が用意されています。たとえば、特定のATMを利用したり、特定の時間帯に利用したりすることで手数料が無料になる場合があります。借り入れや返済の際は、手数料が無料となる条件を確認し、賢く活用しましょう。
この記事でわかること
- カードローンにかかる手数料の種類と金額
- カードローンの借入方法・返済方法
- カードローンの手数料を抑える方法
目次
カードローンにかかる手数料の種類と金額
カードローンで借り入れや返済を行う際には、次のような手数料が発生します。
[借り入れ時の手数料]
借入方法 | 手数料 |
---|---|
指定口座への振り込み | 無料 |
ATMからの出入金 | 無料または110~220円程度 |
[返済時の手数料]
返済方法 | 手数料 |
---|---|
口座振替・自動引き落とし | 無料 |
指定口座への振り込み | 無料または110~440円程度 |
ATMからの出入金 | 無料または110~220円程度 |
カードローンの借り入れや返済にATMを利用すると、ATM利用手数料がかかる場合があります。手数料の金額は借り入れや返済する金額によって異なり、たとえば借入金額が1万円以下の場合は110円、1万円を超える場合は220円といった設定です。ただし、すべてのATMで手数料が発生するわけではありません。カードローンを提供する金融機関が運営する自社ATMなど、特定のATMでは手数料が無料となる場合があります。
また、返済方法が口座振替の場合、返済時の手数料はかからないことが一般的ですが、指定口座への振り込みで返済をする場合は振込手数料がかかる場合があります。
なお、カードローン利用時にかかる費用はATM手数料だけではありません。ATM手数料とカードローン利用時の利息は異なるため、利息について理解することも重要です。
クレジットカードのキャッシングも同様に手数料がかかる
クレジットカードでお金を借りられる「キャッシング」も、借り入れや返済の際にATM利用手数料がかかる場合があります。ただし、クレジットカード会社と提携しているATMを利用する場合など、ATMの種類によっては手数料が無料になることもあります。
カードローンの返済方法は?仕組みや上手な返済のコツを解説
カードローンの借入方法
カードローンにおける借入方法は主に次の2つです。
指定口座への振り込み
1つ目は、金融機関から自分の口座に振り込んでもらう方法です。金融機関のWEBサイトやアプリ、電話で希望金額を指定すると、その金額が振り込まれます。
サービスによっては、平日の日中であれば当日中に入金されることもあるため、急ぎの出費に対応したいときに便利です。この場合、口座への振込手数料は無料になることが多いです。
自社ATM・提携ATM
2つ目は自社ATMや提携ATMを利用する方法です。自社ATMとは、カードローンを提供する金融機関が自社で運営するATMを指します。一方、提携ATMとは、カードローン会社が他の金融機関やコンビニと提携し、借り入れや返済に利用できるATMを指します。
自社ATMは、消費者金融のカードローンの場合は自動契約機が設置された店舗に設置されていることが多く、銀行のカードローンの場合は銀行内に設置されていることが一般的です。提携ATMはコンビニや銀行など、さまざまな場所に設置されています。
借入方法はどちらも同じで、ATMの画面に従って借入金額や暗証番号などの必要な情報を入力し、お金を引き出す流れです。
カードローンの返済方法
カードローンの返済方法は、主に次の3つです。
口座振替・自動引き落とし
口座振替・自動引き落としは、返済日にその月の返済金額が自動的に引き落とされる方法です。この場合、手数料がかかることはありません。
口座振替はATMで振り込む場合に比べて、返済を忘れにくいことがメリットですが、返済日までに返済金額を確実に入金する必要があります。入金を忘れると残高不足となり、返済が遅れることになるため注意しましょう。
指定口座への振り込み
金融機関が指定した口座に返済額を振り込んで返済する方法もあります。金融機関名や口座番号など、返済額の振り込みに必要な情報は、会員専用WEBサイトや電話で確認できます。振り込みの際は、振込金額に応じた手数料が発生する場合があります。
自社ATM・提携ATM
借り入れと同様に、返済する際も自社ATMや提携ATMが利用可能です。借り入れ時と返済時のATMは同じである必要はありません。たとえば、自社ATMで借りて、コンビニのATMから返済する、といったことも可能です。
カードローンの手数料を抑える方法
ここでは、カードローンの手数料を抑える方法を紹介します。
少額を高頻度で借り入れない
手数料が発生するATMを頻繁に利用して借り入れると、その都度手数料がかかります。1回あたり110~220円程度であっても、積み重ねると想像以上の金額になるかもしれません。
手数料を抑えるためには、少額を高頻度で借り入れるのではなく、必要な金額をしっかり把握したうえで、利用回数を減らすことが大切です。
利用中のカードローンで手数料がかからない方法を調べる
カードローンの借り入れや返済方法には、手数料がかからないものもあります。たとえば、指定した口座に振り込んでもらう方法や、自社ATMを利用する方法であれば、手数料が無料で利用できる場合があります。こうした方法を活用することで、手数料を最小限に抑えられるでしょう。
ただし、手数料が無料になる方法はカードローンによって異なります。金融機関のWEBサイトには、手数料が無料になるATMの種類などが記載されているため、利用前に確認しておきましょう。
返済は口座振替にする
口座振替を利用する場合、手数料は発生しません。少しでも手数料を抑えたい場合は、返済方法として口座振替を選ぶこともひとつの選択肢です。ただし、口座振替を選ぶ場合は、返済日に口座残高不足にならないように注意しましょう。
ATM手数料が無料の時間帯に借り入れ・返済をする
カードローンによっては、手数料が発生する時間帯と無料の時間帯が設定されている場合があります。いつでも手数料が無料のATMを利用する場合は問題ありませんが、時間外手数料がかかるカードローンを利用している場合は、手数料がかからない時間帯に借り入れや返済を行うことが大切です。
ATM手数料以外にかかるカードローンに関するお金
カードローンにおける「手数料」には、ATMの利用手数料や振込手数料があります。しかし、カードローンでは手数料以外にも次のような費用が発生します。
- 借り入れた際の利息
- 遅延損害金
カードローンを利用する際は、「いつ」「何に」「いくらかかるのか」をきちんと把握しておくことが大切です。
借り入れた際の利息
「利息」とは、金銭の貸し借りの際に生じる対価のことです。カードローンでは、借りた金額に利息を加えた金額を返済する必要があります。
カードローンの金利の仕組み|利息の計算方法と選び方を解説
利息の計算方法
カードローンの利息は、次の計算式で求められます。
利息は日割りで計算され、返済期間が長くなるほど増える仕組みです。金融機関などが提供しているシミュレーションツールを利用すると「◯円借りた場合、利息はどれくらいかかるのか」の目安を確認できます。
繰上返済・一括返済をすれば利息を軽減できる
繰上返済とは、毎月の返済額とは別に、借入金額の一部または全額を前倒しで返済することを指します。借入残高の全額を一度に返済する「一括返済」も、繰上返済の一種です。繰上返済を行うことで返済期間を短縮できるため、結果的に支払う利息を軽減できる可能性があります。
ただし、無理のない範囲で繰上返済を行うことが重要です。早期返済を優先するあまり無理をすると、次回の返済分が不足したり、生活費が足りなくなったりするリスクがあります。その結果、再び借り入れが必要になるかもしれません。
繰上返済は、生活費などのカードローン以外の支払いを済ませたうえで、余裕がある場合に検討することが大切です。
カードローンの繰上返済を行うメリット|返済方法や注意点を解説
遅延損害金
遅延損害金とは、カードローンの返済が間に合わなかった際に発生する利息のことです。遅延損害金は返済日の翌日から発生します。数日程度の遅れであれば金額はそれほど大きくなりませんが、返済の遅延が長引くほど高額になります。
返済が間に合わない、またはすでに遅れてしまった場合は、カードローン会社のカスタマーセンターなどに問い合わせをして、現在の状況や「いつ、いくらなら返済できるのか」を相談してみましょう。
JCBカードローン「FAITH」ならATM手数料が月3回まで無料!
JCBのカードローン「FAITH」の借入方法と返済方法は次の通りです。
借入方法
- 銀行やコンビニなどのCDまたはATM
- キャッシング振り込みサービス(WEBサイトまたは電話で申込可能)
返済方法
- 自動振替(お客様の指定の口座から引き落とし)
- 銀行やコンビニなどのCDまたはATM
「FAITH」では、借り入れや返済に、全国15万台以上のCD(キャッシュディスペンサー)またはATMが利用できます。ATM利用手数料は月3回まで無料です。4回目以降は、1万円以下の場合で110円(税込)、1万円超の場合で220円(税込)で利用できます。
さらに「FAITH」は、何度でも手数料が無料で利用できる「キャッシング振り込みサービス」も用意しているため、手数料をかけたくないときに便利です。
カードローン「FAITH」の返済にかかる利息・手数料について
最短で即日借入も可能なJCBのカードローン「FAITH」

「FAITH」は最短即日に審査の結果がわかり、審査完了後、最短3営業日でカードをお届けします。
契約後は、最短数十秒で登録口座に希望額が振り込まれる「キャッシング振り込みサービス」が利用でき、急ぎの借り入れにも便利です。
融資利率(金利)は1.30~12.50%の低金利(JCB比)
「FAITH」は、5万円以内の借り入れであれば、キャッシング1回払いを融資利率(金利)5.00%で利用できます。
借り入れたお金を1回で返済する必要はありますが、キャッシングリボ払いやクレジットカードのキャッシングよりも低い融資利率(金利)で借り入れできます(JCB比)。
「とりあえず5万円を借りたい」「給料が入ればすぐ返済できる」といった方にとって便利です。
JCBのカードローン「FAITH」の簡易審査シミュレーション
「FAITH」を利用したい方は、申し込み前にシミュレーションを行いましょう。「FAITH」の簡易審査シミュレーションでは、融資可否や利用可能枠(限度額)を簡易的に確認できます。
- あくまでも簡易審査シミュレーションの結果であり、実際の返済総額は条件によって異なります。
よくある質問
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カードローンを利用すると、どのような手数料がいくらかかりますか?
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カードローンを利用する際、借り入れや返済に手数料が発生する場合があります。ATMを利用した場合は110~220円程度、指定口座に振り込んで返済を行う場合は110~440円程度が一般的です。
ただし、借り入れ時や返済時に必ずしも手数料が発生するわけではありません。自社ATMを利用する場合など、特定の状況では手数料が無料になることもあります。
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カードローン利用時の手数料が無料になる方法はありますか?
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自社ATMや一部の提携ATMを利用する場合、借り入れ・返済ともに手数料をかけずに利用できる場合があります。金融機関から指定口座への振り込みによる借り入れも、手数料がかからないことが多いです。
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カードローンにかかる利息(手数料)の計算方法を教えてください
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カードローンの利息は次の計算式で求められます。
ご利用金額(ご利用残高)×融資利率(年利)×ご利用日数(※)×365日(うるう年は366日)
- 初回:ご利用の翌月からお支払い日までの日数
- 2回目以降:前月お支払いの翌日から当月お支払日までの日数
金融機関のWEBサイトなどで提供されている返済シミュレーションを活用すると、利用金額に対して利息がいくらになるかを確認できます。
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- 【監修者】
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氏名:小宮崇之(こみや たかし)
資格:CFP(R)(公認ファイナンシャルプランナー)、TLC(生命保険協会認定FP)、損害保険プランナー、証券外務員一種、日商簿記検定2級大学卒業後、信用金庫に入社。お客様と接する中で、中立的な立場によるアドバイスの必要性を感じ、保険代理店として独立することを決意。保険会社の代理店営業職、保険会社の研修生を経て2020年9月に保険代理店を設立。保険代理店の実務経験を活かした執筆業や講師業にも積極的に取り組んでいる。
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カードローンを利用する際には、手数料がかからない方法で借り入れや返済を行うようにしましょう。手数料は1回あたりの金額は小さいですが、積み重ねると大きな金額になります。借り入れは指定口座への振り込みにして、返済は口座振替にすれば手数料はかかりません。ただ、急ぎの出費に対応したいときには、指定口座への振り込みでは間に合わない可能性もあるので、その際には自社や提携のATMを利用しましょう。