クレジットカードの基本
クレジットカードが使えない理由とは?利用停止の確認方法と解決法を解説
更新日:2025年6月17日
クレジットカードが使えない原因は、不正利用によるロックや有効期限切れだけではありません。店舗側の不具合やクレジットカード会社によるシステム障害など、さまざまな要因が挙げられます。
それぞれの原因にあった解決策を講じることで、利用を再開できる可能性は高まるでしょう。また、万が一の利用停止に備えて、複数枚のカードを用意しておくと便利です。
この記事でわかること
- クレジットカードが使えない原因
- クレジットカードが使えないときの対処法や解決策
- 2枚目以降にあると便利なクレジットカード
クレジットカードが使えないときにまず考えること
クレジットカードが使えなくなるのは、前もって分からない場合がほとんどです。急に使えなくなって驚いたり、慌てたりすることもあると思います。そんなときに備えて、以下2つの対応方法を覚えておきましょう。
クレジットカードの利用状況、支払い状況を確認する
まとまった出費がかさんだときなどは、思いがけずご利用可能枠(限度額)に到達しているかもしれません。クレジットカードの利用状況を、会員専用アプリなどにログインして確認してみましょう。また、残高不足で支払いが済んでいない場合は、クレジットカード会社に連絡を入れ、指定された振込先または引き落とし口座に入金するなどの対処が必要です。なお、ご利用可能枠(限度額)いっぱいまで利用している場合は、支払日までカードを使うことができません。
クレジットカード会社に問い合わせをする
クレジットカードが使えない原因がわからないときは、クレジットカード会社に問い合わせをしてみましょう。問い合わせ先は、ウェブサイトやアプリで確認できます。会員専用アプリを活用すれば、クレジットカード会社への問い合わせがスムーズです。アプリがあればカードの紛失などの緊急事態の連絡もスムーズに行えるので、クレジットカードを作った際にダウンロードしておくと安心です。
クレジットカードの裏側に電話番号が記載されている場合は、電話番号を控えておくのもよいでしょう。インターネットが使えない状況でも問い合わせができます。
クレジットカードが使えない10の原因と解決法
クレジットカードが使えない主な原因には、利用者自身の使い方やインターネットショッピングのウェブサイト・店舗側の不具合のほか、クレジットカード自体の問題などが挙げられます。
クレジットカードが使えない10の原因
- ご利用可能枠(限度額)を超えている
- 有効期限が切れている
- 支払日に引き落としができていない
- カード情報の入力を誤っている
- 不正利用を検知して利用停止されている
- 磁気不良や傷・汚れでクレジットカードが読み取れない
- 本会員が家族カードの制限をかけている
- クレジットカード会社でトラブルが発生している
- 店舗の決済端末に不具合が発生している
- 店舗が国際ブランドに対応していない
それぞれの具体的な原因と解決策を押さえておきましょう。
利用者自身で確認できる原因
利用者自身による原因として、クレジットカードの利用や支払いの状況によって、使えなくなるケースが考えられます。
ご利用可能枠(限度額)を超えている
クレジットカードのご利用可能枠とは、カードで使える金額の上限を指しています。そのため、ご利用可能枠を超えたクレジットカード利用はエラーになり、支払いに使えません。
ご利用可能枠を超えた場合の解決策は、ご利用可能枠を変更することです。ご利用可能枠は申し込み時の審査で決定されていますが、クレジットカード会社への申請により枠を増やせる場合があります。ただしご利用可能枠の増枠は、新規申し込みと同様に審査が必要となるので注意しましょう。
増枠しない場合は、カード利用料の支払いをしてご利用可能額を戻すという方法があります。ご利用可能額とは、現時点で実際に使える金額を指しています。以下のように「ご利用可能枠から、ショッピングなどで既に利用中の金額を引いた金額」がご利用可能額です。
- ご利用可能額=ご利用可能枠-利用済み(返済前)の金額
たとえばクレジットカードで買い物をした場合、クレジットカード会社が一時的に代金を立て替えている状態となるため、その立替分をご利用可能枠から差し引いた金額が実際に使えるご利用可能額となります。クレジットカード会社への次回の支払日に引き落としが完了すると、引き落とされた金額分だけ、ご利用可能額が戻ります。
クレジットカードの限度額とは?仕組みと増枠する方法を解説
有効期限が切れている
有効期限が切れているのも、クレジットカードが使えない原因のひとつで、利用者自身が確認できます。クレジットカードには3~7年程度の有効期限が設定されており、期限切れのカードは使えません。有効期限は、クレジットカードを紛失した場合の防犯上の観点のほか、カードや磁気部分・ICチップの劣化防止の目的、再審査の必要性などから設定されています。
利用前に有効期限を確認したり、更新後に新しく発行されるクレジットカードを利用したりすることで、期限切れによるエラーが防止できます。有効期限の更新は、ほとんどの場合は自動で行われるため、利用者自身による手続きは不要なことが多いです。ただし、更新時に再審査が行われることで、審査の結果、新しいカードが届かない場合もあります。
クレジットカードの有効期限とは?見方と更新前にしておくこと
支払日に引き落としができていない
クレジットカードの利用金額は、毎月決められた日に指定の口座から引き落とされます。口座残高の不足などにより引き落としができなかった場合は、利用制限がかけられ、カードが支払いに使えなくなってしまいます。その場合はクレジットカード会社へ連絡し、引き落としできなかった未払い分を支払いましょう。
残高不足でクレジットカードの引き落としができなかったときの対処法
インターネットショッピングで使えない原因
インターネットショッピングをするときにクレジットカードが使えないケースには、カード情報の誤入力や不正利用防止による利用停止が考えられます。
カード情報の入力を誤っている
インターネットショッピングなどで買い物をするときに、カード情報の入力を何度も間違えるとロックがかかる場合があります。入力ミスの例としては、有効期限の年と月の入力位置を逆にしたり、カードに記載されているローマ字表記と異なる表記で氏名を入力してしまったりといったものがあります。
カード番号や氏名はもちろんのこと、有効期限やセキュリティコード、暗証番号などを間違えないよう、よく確認しながら入力しましょう。また、誤入力によりロックがかかってしまった場合は、クレジットカード会社に問い合わせを行い、ロック解除をしてもらったり、場合によってはカードを再発行してもらったりするなどの対応が必要です。
不正利用を検知して利用停止されている
クレジットカード会社は不正利用の検知を常に行っており、不正利用の可能性があると判断した場合、カードが利用できないよう一時的に停止することがあります。万が一被害に遭った際には、カードを再発行しなければなりません。なお、不正利用を検知し一時停止となる状態は、インターネットショッピングだけではなく店頭での利用時でも起こり得ます。
また、利用者本人が普段と異なる使い方をした際に不正と検知され、セキュリティーシステムによりクレジットカードが一時停止となる場合もあります。たとえば過去の不正パターンに近い海外での利用や高額な買い物に際し、制限がかかるといった例です。その場合はクレジットカード会社の会員専用アプリやウェブページ、電話連絡によって、利用の有無を回答することにより、本人の利用と確認されれば一時停止を解除してもらえます。
クレジットカードが不正利用される原因と手口。被害を防ぐ対策と対処法
クレジットカード自体の原因
クレジットカード自体が読み取りできないケースや、何らかの制限やトラブルによって使えない場合もあります。
磁気不良や傷・汚れでクレジットカードが読み取れない
クレジットカードは通常、磁気ストライプやICチップを読み取ることで支払いを行いますが、磁気不良や汚れ・傷などがあると読み取りできません。磁気不良とは、強い磁気を発しているスマホやテレビなどに近づけた等の原因により、磁気が弱まっている状態を指します。
磁気不良を事前に防ぐためには、保管の際に磁気の強いものに近づけたり、ほかの磁気ストライプのカードと重ねたりしないようにしましょう。汚れは拭き取ると使えることも多いですが、利用できないときはクレジットカードの再発行が必要です。
本会員が家族カードの制限をかけている
家族カードを利用している場合、保護者などの本会員により利用制限をかけられたことが原因で、使えなくなっているかもしれません。本会員は、カード単位で国内外におけるすべての利用を制限したり、インターネットショッピングでの利用にロックをかけたりすることが可能です。家族カードを利用している方は、本会員に設定内容を確認してみましょう。
クレジットカード会社でトラブルが発生している
クレジットカード会社によるメンテナンスや、システム障害などの不具合で利用できない事象が、ごくまれに発生します。クレジットカードが利用できないときは、何らかのトラブルが起きていないか、クレジットカード会社のウェブサイトやアプリで確認してみましょう。
実店舗で使えない原因
実店舗でクレジットカードが使えない原因には、決済端末の不具合や店舗側の問題が考えられます。
店舗の決済端末に不具合が発生している
店舗で使っている決済端末に何らかの不具合が発生している場合、クレジットカードを読み込めず、使えません。たとえばカードリーダーがスリープ状態や充電中などで、決済エラーとなることもあります。また、決済端末を用意したばかりで利用審査が完了していない場合もあり、この状態では利用者側で解決するのは難しいでしょう。
端末が原因かどうかを確認するために、まずは別のクレジットカードで支払いを試してみてください。クレジットカード全般が読み込めない場合は、電子マネーや現金で支払いをすることになります。
店舗が国際ブランドに対応していない
国際ブランドとは、世界中で利用できるクレジットカードのブランドのことで、JCBのほかにVisaやMastercardなどが代表的なブランドとして挙げられます。
店舗側が特定の国際ブランドにしか対応しておらず、普段から利用しているクレジットカードでは支払いできない場合もあります。そのときは、店舗が対応している国際ブランドのカードで支払いをしましょう。
JCBカードの利用ができる加盟店は世界に約5,300万店(※)あり、日本国内はもちろん、海外旅行先として人気のハワイ・グアム・韓国・台湾のほか、さまざまな国や地域で便利にショッピングができます。スーパーマーケットやドラッグストアのような毎日行くお店から、レストランやデパート、アミューズメント施設まで、国内外問わずさまざまな店舗でJCBカードが利用できます。
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すぐ使いたい!最短5分で発行できるJCBのカード
申し込んですぐにカードを使用したい方は、即時入会可能なJCBカードがおすすめです。入会手続きを終えてから最短5分で審査が完了すると、MyJCBアプリからカード番号の確認ができ、すぐにインターネットショッピング等で利用できます。
ただし、最短5分の即時発行の入会受付は土・日・祝を含む9:00AM~8:00PMで、それ以外の時間は翌日受付となります。このほかにも、利用の際には条件がありますので、あらかじめ確認しておきましょう。
なお、以下の5種類のクレジットカードは、いずれも最短5分の即時発行に対応しています。
- JCB カード S
- JCB カード W
- JCB カード W plus L
- JCBゴールド
- JCBプラチナ
このなかでも、「JCB カード W」はポイント還元率が高く、「JCB カード S」は充実した優待サービスがあるため、特におすすめです。

JCB カード Wは高校生を除く18~39歳限定で申し込める、年会費が永年無料のクレジットカードです。39歳までに入会しておけば、40歳以降も年会費が永年無料で利用できます。コストを抑えておトクにクレジットカードを利用したい方にぴったりです。
JCB カード Wは、JCBカードのなかでも特にポイント還元率が高いのが特徴です。国内・海外のどこで利用しても、Oki Dokiポイントが2倍たまります。JCBオリジナルシリーズパートナーで利用すればさらにポイントが高還元になり、おトクに買い物ができます。
- 1 スターバックス カードへのオンライン入金・オートチャージ、Starbucks eGiftが対象です。店舗でのご利用分・入金分はポイント倍付の対象となりません。
- 2 Amazon、Amazon.co.jpおよびそれらのロゴは、Amazon.com, Inc.またはその関連会社の商標です。
- 3 一部対象とならない店舗があります。法人会員の方は対象となりません。日本国内に限ります。
- 4 JCB カード Wを利用するとカード特典の+1倍が加わるため、上に記載のポイント倍率が適用されます。
- 掲載内容は予告なく変更となる場合があります。
ポイント倍率は2025年5月時点の情報です。
事前にポイントアップ登録が必要です。優待店により特典・条件等が異なります。最新情報はJCBオリジナルシリーズサイトをご確認ください。
たまったポイントは他社ポイントやマイルに移行できるほか、1ポイント3円でキャッシュバックも可能です。Amazon.co.jpでの買い物では、ポイントの移行手続きをすることなく、1ポイント3.5円分で利用できます。
- Amazon、Amazon.co.jp、Amazonパートナーポイントプログラムおよびそれらのロゴは、Amazon.com,Inc.またはその関連会社の商標または登録商標です。
- ポイント移行商品などの申し込み可能ポイントは商品により異なります。
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年会費は永年無料なので、初めてのクレジットカードや2枚目のクレジットカードにおすすめです。
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使えなくなることを防ごう!事前の対策
クレジットカードが使えなくなったときに備えて、日頃から対策を講じておく必要があります。
毎月の利用金額に注意する
クレジットカードを利用する際は、ご利用可能枠を正しく把握すること、またそれを超えないように計画的に使うことが大切です。クレジットカードでの支払いが多い場合は、定期的に利用明細を確認し、「あとどれだけ使えるか」を知っておくとよいでしょう。特に、高額商品を購入した月は、カードのほかに現金払いも併用するなど、限度額を超えない工夫が必要です。
支払い忘れ・遅れがないよう注意する
クレジットカードが残高不足で引き落としできない、という状況を作らないためには、以下の心がけが必要です。
- 支払い口座を給与が振り込まれる口座に指定する
- 支払日をカレンダーやスマホにメモしておく
- 専用アプリで引き落とし日の前に通知が来るよう設定する
もし、引き落としができなかった場合は、速やかに口座の残高不足を解消するか、コンビニで支払う、あるいはクレジットカード会社が指定する銀行口座に不足金額を振り込むようにしましょう。
カードに傷や破損がないよう注意する
クレジットカードに磁気不良や汚れ・傷があることでクレジットカードが使えないこともあります。このような原因でクレジットカードが使用不可にならないよう、クレジットカードは正しく保管しましょう。具体的には、磁気の強いものにクレジットカードを近づけない、クレジットカード同士を近づけないなどの対策が効果的です。
もう1枚カードを持っておく
普段使っているカードが急に使えなくなっても困らないよう、もう1枚持っておくことをおすすめします。店舗によっては使えない国際ブランドもあるため、異なる国際ブランドのカードを持つのもよいでしょう。
また、メンテナンスやシステム障害があった場合、クレジットカード会社が異なるカードであれば問題なく利用でき、磁気不良などの不具合にも備えられます。
カード情報の漏洩に注意する
カード番号、暗証番号の扱いには注意しましょう。特に、暗証番号はメモしたり、人に教えたりしてはいけません。暗証番号等のカード情報が第三者に知られると、不正利用されてしまうこともあるため、十分に注意して管理するようにしましょう。
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- 【監修者】
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氏名:高柳政道(たかやなぎ まさみち)
資格:一級ファイナンシャル・プランニング技能士、CFP、DCプランナー2級一級ファイナンシャル・プランニング技能士を取得後、2020年5月に金融コラムニストとして独立。企業に属さないFPとして投資商品の選び方を中心に情報を発信。
資産運用・生命保険・相続・ローンなど、多岐に渡るジャンルの執筆及び監修業務を手掛け、関わった記事数は500を超える。
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