通信販売トラブル
「商品が届かない」「注文品と違う」
手軽な通信販売ですが、注意しないと思わぬトラブルに。
商品が届かない
極端に安価な「通信販売サイト」にご注意ください。高級品やレアものが、気軽に手を出しやすい価格帯(7,000円~10,000円程)で並んでいますが、届きません。商品が届かないのは、物流や在庫のトラブルではなく、はじめから代金を詐取することが目的の詐欺サイトです。
<よくある商品事例>
- 電動アシスト付き自転車 7,980円
- D社の掃除機 8,000円
- インパクトドライバー(ネジ回し) 7割引き
- 有名百貨店の閉店で在庫のブランド製品 99%オフ
- 有名女子プロゴルファー使用モデルのドライバー 1万円
<多発する時期>
- 夏休み等の行楽シーズン前(キャンプ・レジャー用品の特売等)
- クリスマス~年末年始
注文した商品と違う
通信販売サイトで注文した商品とは異なる商品やコピー商品(偽物)・粗悪品が届いたトラブルです。返品・交換・キャンセルしたくても、販売元とは連絡が取れません。
<事例>
- 高級ブランドバッグ、有名スマートウォッチ等、高額人気商品のコピー製品
- サイトの写真と明らかに異なる粗悪品(ペラペラで透ける生地の衣類、すぐに壊れそうな玩具等)
- 色違い、サイズ違い(売れ残り品)
- 全く異なる商品が届いた(アクセサリーを注文したのに文房具が届いた等)
有名店の偽サイト
大手メーカーや有名な販売会社の「偽装サイト」が増えています。WEBやSNS上の広告として、目立つものが多いです。ロゴマークやサイトのデザインが本物そっくりで、公式サイトとの見分けがつきません。
お試し購入のはずが定期購入に
化粧品や健康食品などは、好みや体質にあうか試してから購入したいものです。気軽な「お試し購入」のはずが、「継続購入」や「複数回購入」で高額を請求されたトラブルです。
- 特定商取引法では、通信販売で2回以上の継続購入となる場合は、継続購入契約であること、金額・契約期間等の販売条件を広告に表示することを義務付けています。
<事例1>
「健康食品モニターコース」のSNS広告を見た。
「初回お試し540円」に惹かれ、カードで支払った。
商品が届き試したが、好みでないので、本注文はしないと決めた。
しかし、すぐに2回目の商品が届き45,000円をカードで請求された。
販売店に連絡すると、初回お試し540円は2回目までの受取りが条件であり、ホームページ下部に記載していると言う。
不要なので解約・返品を申し出たが、2回目分の解約は応じてもらえなかった。
<事例2>
健康食品の100円モニターに申し込んだら、大量の健康食品が自宅に届いた。
販売店に連絡すると「4ヵ月分を購入することがモニターの条件」と言われた。「契約条件に記載がある。気づかないのは、お客様の不注意」とも言われ、キャンセルには応じてもらえなかった。
明細書を確認したら、この販売店の利用として、100円と59,400円があがっていた。
トラブル回避のための注意事項
- 極端に安価なサイトは、販売事業者を検索し、口コミや評判を調べる。
- 販売サイトに「問い合わせ先」や「特定商取引法に基づく表示」があるか確認する。
- 有名通販店の広告は、公式サイトを検索し本物の広告か確認する。
- お試し購入の場合は、継続購入の要否や特別価格等の条件を確認する。
<こんなサイトに注意>
大手メーカーや有名通販店のように見えても、以下のようなサイトは偽装サイトの可能性があります。
- サイト内の日本語がおかしい。
- サイトURLの文字列がハイフン等で区切ってある。(j-c-b.co.jpなど)
- サイトURLのスペルがおかしい。(「flour」が「frour」になっているなど)
販売事業者とのトラブルの解決について
副業や投資、販売事業者とのトラブルの解決は、お客様ご自身でお願いします。
お困りの場合は、お住いの地域の消費生活センターまたは国民生活センターへ相談してください。