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基礎知識

電気代が支払えないとどうなる?電気が止まるまでの期間や対処法を解説

公開日:2024年6月18日

電気代が支払えないとどうなる?電気が止まるまでの期間や対処法を解説

電気代が支払えずに支払期限を過ぎた場合でも、電気がすぐに止まってしまうわけではありません。しかし、支払期限を過ぎるほど遅延損害金による支払いの負担が増えてしまいます。

そこで、電気が止まるまでの流れや電気代が支払えない場合のリスク、対処法、電気代を調達する手段まで、電気代が支払えないときに知りたい情報を徹底的に解説します。

この記事でわかること

  • 電気が止まるまでの流れ
  • 電気代が支払えない場合のリスクや対処法
  • 電気代を調達するための方法

電気代が支払えないとどうなる?電気が止まるまでの流れ

電気代が支払えなくても、電気がすぐに使えなくなったり、解約になったりするわけではありません。

電気が止まるまでの主な流れは、次の通りです。

電気停止から再開までの主な流れ

ただし、電気代が支払えなければ、電気が使えなくなるだけでなく、遅延損害金による負担が増えたり、財産が差し押さえられたりするなどのさまざまなデメリットが発生します

電気代を未払いしてから各段階に至る期間や流れは、電力会社によって異なるため、電気代が支払えないことがわかったら、まずは電力会社に連絡しましょう。

1.電気料金の支払いの催促(払込用紙や請求書)が届く

一般的に、電気料金の支払期限日は、検針日の翌日から30日目を指します。

支払期限日を過ぎても支払いがないと、電気料金の支払いを催促する郵便が届きます。同封されている払込用紙や請求書に従って、記載された支払期限までに指定額を支払いましょう。

2.支払期限を過ぎてから数週間で電気が止まる

支払いの催促が届く段階ではまだ電気は止められません。しかし、多くの電力会社では、支払期限を過ぎて20日程度(検針日から50日程度)で電気の供給が停止されます

主な電力会社の電気が止まるまでの期間は、次の通りです。

電力会社 電気が止まるまでの期間・条件
東京電力 「電気料金お支払いのお願い」に記載の期日までに支払いが確認できなかった場合
中部電力 支払期日の翌日(検針日の翌日から30日目)から20日目を経過して電気料金を支払いがない場合
関西電力 支払期限日(検針日の翌日から30日目)の翌日から20日目を経過して支払いがない場合
東北電力 支払期日(検針日の翌日を1日目として30日目)をさらに20日経過しても電気料金の支払いがない場合

電気が止まると、照明がつかないのはもちろん、冷暖房や冷蔵庫といった電化製品が利用できなくなり、スマートフォンの充電もできなくなります。

3.電気代を支払うと電力が再開する

電気代が支払えず電気が止まったとしても、電気代の支払いを済ませば、電気の供給が再開されます。

ただし、電気代を支払ったら自動で再開されるわけではなく、送電再開の申し込みが必要です。

電気代が支払えない場合に生じるリスク

電気代が支払えない場合、次のリスクが生じます。

  • 遅延損害金が発生する
  • 信用情報に延滞の履歴が残る場合がある

遅延損害金が発生する

電気代を滞納すると、支払期限を過ぎた翌日から遅延損害金が発生します。通常の電気代に加えて遅延損害金を払わなければいけないので、負担が増えてしまうことになります

支払いが遅れると遅延損害金が発生する

遅延損害金の計算方法は、次の通りです。

電気料金×遅延損害金の利率×遅延日数÷365

遅延損害金の利率は、電力会社によって異なりますが、およそ年10.00%(1日あたり約0.03%)です。たとえば、電気料金が6,000円(税抜)で30日間遅延した場合は、約50円の遅延損害金が発生し、支払いが遅れるほど、遅延損害金が増えます。別途、延滞通知手数料なども発生するため、期日までに電気代を支払えなければ、本来支払わなくて済むはずの支払いが生じてしまいます。

信用情報に延滞の履歴が残る場合がある

信用情報とは、過去から現時点までのクレジットカードやローンの申込状況や契約状況、入金遅れの有無などを含む取引状況といった金融に関する個人情報のことです。

基本的に、電気代や水道代などの公共料金の延滞は、信用情報に登録されません。

ただし、電気代などの公共料金をクレジットカード払いにしていて、そのクレジットカードの支払いを延滞した場合は、信用情報に延滞の記録が残ってしまいます

カードローンやクレジットカードの審査では、信用情報を管理している信用情報機関に申込者の信用情報を照会し、返済能力などを確認しています。

信用情報機関に信用情報がたまる仕組み

そのため、今後新規でクレジットカードを作成する場合や、住宅ローンやカードローンを利用するときに、信用情報に延滞の履歴があることで「申込者の返済能力がない」と判断された場合は、審査落ちする可能性があります

電気代が支払えない場合の対処法

電気代が支払えない場合は、次のように対処しましょう。

  • 電力会社に連絡・相談する
  • 支払方法をクレジットカード払いに変更する
  • 資金を調達して支払う

電力会社に連絡・相談する

電気代が支払えないことがわかったときは、すぐに電力会社に相談しましょう。やむを得ない事情の場合は、支払猶予などの対応をしてくれる可能性があります

たとえば、東京電力では、次に該当する場合に相談を受け付けています。

  • 生活保護を受給中、または生活保護法の適用を申請中の方
  • 障害をお持ちの方がいるご家庭
  • 生命の維持に電気の使用が必要な在宅医療者がいるご家庭
  • 火災等の不慮の事故や重い疾病で一時的に支払いが困難である方
  • ご高齢で一人暮らしの方
  • 昼間に小学生以下のお子様だけで在宅しているご家庭
  • 出典:東京電力エナジーパートナー「送電再開・期限を過ぎた お支払いに関するお手続き」

支払方法をクレジットカード払いに変更する

電気代を口座振替や払込用紙で支払っている場合は、クレジットカード払いにすることで、現金がなくても支払期限を一時的に伸ばせます

たとえば、東京電力の場合は、期限を過ぎていた場合にクレジットカードでの一時払いが可能です。クレジットカード払いなら、実際のカード引き落とし日まで1ヵ月ほど猶予ができます。

一括払いが難しい場合は、分割払いやリボ払いを活用することで、月々の支払いの負担を減らすことも手段のひとつです。

資金を調達して支払う

電気代がどうしても支払えない場合は、資金を調達して支払いましょう。

金融機関でお金を借りたり、ものを売って資金にしたりする方法があります

また、すぐには実現できないかもしれませんが、収入を増やすことも電気代が支払えない状況を打破するための方法のひとつです。

電気代が支払えない場合の資金調達手段

電気代が支払えない場合に資金を調達する手段として、次のような手段が挙げられます。

  • カードローンで必要なお金を借りる
  • クレジットカードのキャッシングで必要なお金を借りる
  • 不用品を売る
  • 家族や知人にお金を借りる
  • 即日払いのアルバイトをする

カードローンで必要なお金を借りる

カードローンとは、クレジットカード会社や信販会社、銀行、消費者金融が提供する個人向け融資サービスです。

WEBやアプリで申し込めるカードローンが多く、365日24時間申し込めます。

申し込みから融資までの時間は、金融機関や審査状況によって即日、数日、1週間などさまざまです。すでに電気が止まって困っている場合など急を要する場合は、即日融資に対応したカードローンを利用するとよいでしょう

ただし、カードローンなどの借り入れには審査があり、必ず借りられるとは限りません。

また、借りたお金に加えて利息が発生するので、計画的な返済が大切です。

クレジットカードのキャッシングで必要なお金を借りる

クレジットカードのキャッシングサービスは、クレジットカードを使ってATMから現金を引き出したり、必要な金額を口座に振り込んでもらえたりして借り入れできるサービスです。

所有するクレジットカードにキャッシング枠が付帯していれば、即日お金を借りられます

ただし、すべてのクレジットカードにキャッシング枠が付いているわけではありません。まずは所有しているカードにキャッシング枠があるかを確認しておきましょう。

なお、クレジットカードのキャッシングは、現金が必要になった際に便利な手段ですが、カードローンなどの他の借入サービスに比べて利息が高いことに注意が必要です。

不用品を売る

リサイクルショップやフリマアプリ、オークションサイトなどを利用して、使っていない家具や家電、衣類などを売れば、電気代を調達できます。

なかでもリサイクルショップなら、店頭に持参する必要がありますが、すぐに現金を得られます。

ただし、ものによっては高値で売れず、電気代の支払いに十分な金額が得られない可能性があることを念頭に置いておきましょう。

家族や知人にお金を借りる

家族や知人など、身近な人にお金を借りられれば、電気代を調達できます。

ただし、関係性によっては、断られたり関係性が悪化したりする可能性があることを考慮しておきましょう。

関係性を悪化させないためにも、どんなに親しい家族や友人であっても、お金を借りる理由や返済期日を明確に伝え、書面で記録を残しておくことが大切です。

即日払いのアルバイトをする

当日または翌日など、働いてからすぐに報酬を受け取れる仕事やアルバイトをすれば、電気代を調達できます。単発や日雇いなら、専業主婦(主夫)や学生でも短期間で働きやすい点もメリットです。

即日払いに対応している職種はさまざまで、イベントスタッフ、データ入力、軽作業などが挙げられます。

なお、日払いは即日払いとは異なります。日払いは給料の締め日が1日単位という意味で、当日中にお金をもらえないときもあるため、注意が必要です。

電気代が支払えない場合には、何らかの手段で資金調達をしなければなりません。電気代をクレジットカード払いにしていた場合には、延滞の履歴が残ると今後、各種ローンを組めなくなる恐れもあることから、遅れないようにしましょう。急ぎでお金を用意しなければならない場合には、カードローンが便利です。審査は最短で当日に完了します。返済計画を立てたうえで無理のないように利用しましょう。

小宮 崇之
CFP認定者・ファイナンシャルプランナー
小宮 崇之

電気代などの少額借り入れならJCBのカードローン「FAITH」が便利

「FAITH」は、クレジットカードでお馴染みのJCBが提供するカードローンです。

年会費が無料のため、カードを持っているだけであれば手数料などのコストはかかりません。審査に一度通過すれば急な出費にも備えられるため、持っておくと便利な1枚です。

JCBクレジットカードのキャッシングリボ払いよりも低金利(JCB比)

「FAITH」の融資利率(金利)は、キャッシングリボ払いでも最大12.50%。JCBのクレジットカードのキャッシングリボ払い(金利15.00~18.00%)と比べても低金利で借り入れできます

「カードローンを少しでもおトクに利用したい」「利息を少なくしたい」方に適したサービスです。

5万円までの借り入れはキャッシング1回払いで融資利率(金利)は5.00%

「FAITH」は、通常のキャッシングリボ払いでは融資利率(金利)が最大12.50%ですが、5万円以内の借り入れでキャッシング1回払いを利用すれば、融資利率(金利)5.00%とさらに低金利(JCB比)で借り入れが可能です。

電気代や冠婚葬祭、家電の買い替えなど急な出費に困っているときや、給料日まで一時的に借りたいときなどに便利に利用できます。

申し込みから借り入れまで最短即日!

「FAITH」の審査は、最短で当日に完了します。

FAITH申し込みの流れ

契約後は、WEBまたは電話の申し込みによって最短数十秒で口座にお金が振り込まれる「キャッシング振り込みサービス」が利用でき、急ぎの借り入れにも便利です。

キャッシング振り込みサービス

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JCBのカードローン「FAITH」のシミュレーションを利用しよう

「FAITH」の利用を検討している方は、まず簡易審査シミュレーションを利用して、融資可否や総量規制に該当しないか、利用可能枠(限度額)はいくらかを確認しましょう

実際の融資では申し込みや審査が必要ですが、簡易審査シミュレーションを利用すると、借り入れから返済までのイメージを持つことが可能です。

「FAITH」の簡易審査シミュレーションはこちら

カードローンなどの借入前にやっておきたいこと

カードローンなどを借り入れして電気代を調達する前にやっておきたいことは、次の通りです。

  • 収支を把握する
  • 返済計画を立てる

収支を把握する

電気代を支払えない状況から抜け出すためにも、まず収支を把握することが重要です。

毎月の支出は、電気代以外にも、食費や家賃、通信費など、さまざまです。収支が管理できていないと、電気代だけでなく他の支出で支払いが滞ってしまう可能性もあります

収支を把握して、無駄な支出や節約ポイントを見つけましょう。

なお、電気代は、契約プランや電力会社を見直すことで、抑えられる可能性があります。

返済計画を立てる

借り入れを申し込む前に、返済シミュレーションを活用して返済計画を立てましょう。

電気代を調達するための借り入れが負担になり過ぎないよう、無理のない返済計画を立てることが大切です。

カードローン各社のWEBサイトには、シミュレーションのページが用意されています。シミュレーションでは借入金額や金利、毎月の返済金額または返済期間を入力すると、利息額や支払総額、完済までの期間などを試算できます。

JCBの「返済シミュレーション」では、借入希望額と融資利率(金利)、毎月の返済額などを入力することで、利息や支払総額のシミュレーションができるので、申し込み前にぜひ活用してください。

カードローン「FAITH」の返済シミュレーション

よくある質問

電気代が高過ぎて支払えないときはどうしたらいいですか?

まずは電力会社に相談しましょう。やむを得ない場合は、支払猶予や分割払いなどに対応してくれる可能性があります。

その他の対処法は、次の通りです。

  • 支払方法をクレジットカード払いに変更する
  • 資金を調達して支払う

電気代を支払わないと、何ヵ月で電気が止まりますか?

支払期限より20日程度、検針日より2ヵ月ほどで電気が止められてしまいます。

あくまでも目安のため、具体的な日数は電力会社や契約内容によって異なる場合があります。

電気代が支払えないとき、支払いを待ってもらうことはできますか?

やむを得ない事情がある場合は、電力会社に相談が可能です。

電気代を滞納すると、どんなリスクがありますか?

支払いが遅れるほど、遅延損害金がかかり、支払金額が大きくなります。
また、支払方法をクレジットカードにしている場合は、クレジットカードの支払いを滞納すると信用情報に登録されます。

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監修者 小宮崇之
【監修者】

氏名:小宮崇之(こみや たかし)
資格:CFP(R)(公認ファイナンシャルプランナー)、TLC(生命保険協会認定FP)、損害保険プランナー、証券外務員一種、日商簿記検定2級

大学卒業後、信用金庫に入社。お客様と接する中で、中立的な立場によるアドバイスの必要性を感じ、保険代理店として独立することを決意。保険会社の代理店営業職、保険会社の研修生を経て2020年9月に保険代理店を設立。保険代理店の実務経験を活かした執筆業や講師業にも積極的に取り組んでいる。

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