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基礎知識

おまとめローンは他社解約なしだと契約違反になる?リスクや利用時の注意点を紹介

公開日:2025年2月18日

おまとめローンは他社解約なしだと契約違反になる?リスクや利用時の注意点を紹介

おまとめローン契約後も、万が一のときのために借入手段を残しておきたいと考えている人もいるのではないでしょうか。

おまとめローンを他社解約なしで利用した場合に契約違反となるかは、金融機関によって異なります。ただし、他社解約が契約書で定められている場合は、解約せずにいると契約違反となり、一括返済を求められる場合があるので注意が必要です。

おまとめローンの利用前に、他社解約なしでおまとめローンを利用するリスクや、おまとめローン契約後に他社借入できるかを押さえておきましょう。

この記事でわかること

  • 他社解約なしでおまとめローンを利用する場合のリスク
  • おまとめローン申し込み後の他社借入の可否
  • おまとめローン以外に借入先を一本化する方法

おまとめローンとは

おまとめローンのイメージ

おまとめローンとは、複数の借り入れを一本化し、返済負担の軽減を図るための返済専用ローンです。

おまとめローン契約後は、おまとめローンから借りたお金を申込者本人が既存借入先に返済する形か、おまとめローンを提供する金融機関が申込者名で既存借入先に振込返済する形のどちらかで既存借入を完済します。既存借入の完済後は、おまとめローンに返済していく仕組みです。

借入先をひとつにまとめれば、返済スケジュールを管理しやすくなり、支払い漏れが防げる可能性があります。既存の借入先よりも金利が低い金融機関でまとめられれば、支払総額を減らして返済負担を軽減することも期待できます。

ただし、おまとめローンは返済専用であるため、新たな借り入れができない点に注意が必要です。既存の借入先をおまとめローンで一本化した場合、借入先がなくなるため、緊急時の資金調達が難しくなるでしょう。

おまとめローンを利用する際、他社解約なしだと契約違反になる?

おまとめローンを利用したからといって、既存の他社借入を解約しなければならないわけではなく、契約違反になるわけでもありません。多くのおまとめローンの規約では、既存借入の解約を明記していません。

ただし金融機関によっては、既存の借入先の解約が条件とされていることもあります。既存の他社借入の解約が規約で定められている場合に解約せずにいると、契約違反となります。

おまとめローンを申し込む前に、必ず金融機関の契約条件や解約に関する規定を確認しておきましょう。

解約ではなく、完済証明の提出を条件とする場合もある

一部の金融機関では、おまとめローンを利用する際に完済証明の提出が必要です。

完済証明とは、他社からの借り入れが完済されていることを証明する書類であり、通常は借り入れた金融機関から発行してもらいます。金融機関やローン商品によっては、完済証明書に代わるものとして残高証明書を発行している場合もあります。

完済証明の要否は金融機関によって異なるため、事前に確認しておくことが大切です。

他社解約なしでおまとめローンを利用する場合のリスク

他社解約なしで使えるおまとめローンであっても、他社解約をしないと次のようなリスクがあります。

他社解約なしでおまとめローンを利用する場合のリスク

借りすぎてしまう可能性がある

おまとめローンを利用して利息負担を軽減できたり返済スケジュールがシンプルになったりしても、既存借入先を解約せずにいると、つい借りすぎてしまう可能性があります。

特にこれまで複数の借り入れがあった人は、借り入れに慣れていて、お金が少し足りない状況でも借りてしまうこともあるでしょう。

追加で借り入れると、返済負担が増え、おまとめローンの利用前またはそれ以上の苦しい状況に陥るリスクが高まってしまいます

計画的に返済するためには、新たに借り入れないことが重要です。新たに借り入れないためにも、既存の借入先を解約するとよいでしょう。

信用情報に影響がある

おまとめローンの利用後も既存借入を解約せずにいると、信用情報に影響を与える可能性があります。

金融機関は、クレジットカードやローンの申し込みがあったときに、審査のために申込者の信用情報を信用情報機関に照会しています。

解約せずに利用可能枠(限度額)が残っている状況は、いつでも借り入れができて多重債務に陥るリスクがあるということです。金融機関にマイナスの印象を与え、今後のローンやクレジットカードの審査が不利になる可能性があります。

審査は契約後も定期的に行われているため、信用情報が著しく悪化した場合は借入金の一括返済が求められる可能性もあります。

おまとめローン契約後は、追加借入しないためにも、既存の借入先を解約したほうがよいでしょう。

精神的な負担になる

他社のカードローンを解約しないと、いつでも借り入れができる状況が続きます。この状況は、万が一のときにいつでも借りられるといった心理的な安心感を得られる反面、借金を増やす誘惑につながりやすく、ストレスや不安が増すこともあります

おまとめローンは、返済負担を軽減するための手段のひとつです。精神的負担を避けるためにも、既存借入を解約し、返済に集中することが大切です。

おまとめローンを契約するうえでの注意点は、返済専用になるため、新たな借り入れができないことです。そのため、契約する前に追加の資金調達が必要になる可能性がないかを確認しておきましょう。また、おまとめローンの契約後に、他社借入を完済しますが、完済後に他社解約までは条件とされていないことも多いです。ただし、他社解約を行わなければ追加で借り入れをしてしまうリスクがあるので、できれば他社解約も行っておきましょう。

監修者 小宮 崇之
CFP認定者・ファイナンシャルプランナー
小宮 崇之

おまとめローン契約から他社解約までの流れ

おまとめローンの契約から他社解約までの流れは、次の通りです。

おまとめローン契約から他社解約までの流れ

1.おまとめローンの申し込み・審査

まずは、おまとめローンを提供している金融機関に申し込みます。

申し込みの際は、次の情報が必要です。

  • 氏名・住所・生年月日などの本人の個人情報
  • 他社での借入金額、借入件数などの現在の借入状況
  • 年収・職業・勤続年数などの勤務情報

申し込み後は、本人確認書類や収入証明書類などの必要書類を提出しましょう。

必要書類提出後、金融機関による審査が行われます。審査では本人の属性情報や信用情報から返済能力が判断され、金利や返済額が設定されます。

審査にかかる期間は、金融機関や申込方法、契約方法などによって異なり、数日から1週間かかることがあるため、時間に余裕をもって申し込むとよいでしょう。

2.おまとめローンの承認・契約締結

審査に通過した場合、金融機関からローンの承認が下り、契約を正式に締結します。借入金額や返済期間、利率などといった契約内容を確認し、契約書にサインしましょう。

なお、既存の他社借入の解約が借入条件となる場合があります。サインをする前に、契約内容をしっかり確認することが大切です。

3.他社の借入金の返済(一本化)

契約締結後の既存借入先への返済は、おまとめローンを提供する金融機関によって行われる場合と、自分で行わなければならない場合があります。

自分で返済する場合は、おまとめローンの借入金が自分の銀行口座に振り込まれたあと、既存借入先各社へ返済します。既存借入先の返済方法にしたがって、返済しましょう。

カードローンやクレジットカードのキャッシングは、返済が完了しても解約しなければいつでも借り入れができる状況です。借りすぎを防ぐためにも、次のステップへ進み、解約手続きをしましょう

4.他社借入の解約手続き

カードローンの解約手続きは、電話が一般的です。店舗やアプリ、WEB上で解約手続きができる場合もあります。

解約手続きが完了すると、それ以降は借り入れができなくなります。再度借り入れるには、あらためて申し込み、審査に通過する必要があります。

おまとめローン申し込み後の他社借入はできる?

おまとめローンの返済中でも、他社から新たに借り入れができる可能性はあります。

ただし、おまとめローン申し込み後は、他社から新たに借り入れないことが望ましいでしょう。おまとめローンは、複数の借り入れを一本化することで返済負担を軽減するための商品です。おまとめローンを提供する金融機関も、新たに借り入れることを推奨していません。

なお、おまとめローン契約中に他社で新たに借り入れができるかは、申込者の返済能力によって異なります。

仮に、おまとめローンで既に返済能力を超えた金額を借り入れている場合は、新たに借り入れを申し込んだとしても審査に通ることは難しいでしょう。一方、おまとめローンで返済が進んでいたり、おまとめローンの借入金額が少額だったりする場合は、返済能力があると判断されて審査に通る可能性もあります。

おまとめローンの契約条件に違反する可能性もある

金融機関によっては、おまとめローンを利用する際に他社での新たな借り入れを禁止していることがあります。

他社借入の禁止が契約内容に含まれているにもかかわらず、新たな借り入れを行った場合、契約違反となり、契約解除や一括返済を求められることがあるので注意しましょう。

おまとめローン後の他社借入がバレることはある?

信用情報を見れば、おまとめローンだけでなく他のローンを組んでいることがわかるため、おまとめローン契約後に他社借入をしていることは、金融機関に知られてしまいます。

おまとめローンなどを提供している金融機関は、契約後も途上与信(途上管理)と呼ばれる審査を定期的に実施し、信用情報を照会しています

緊急時に備えて、おまとめローンではなくカードローンでの一本化も可能!

将来の緊急時に備えて、おまとめローンではなくカードローンでおまとめするのも選択肢のひとつです。

カードローンでおまとめすれば、返済を一本化しつつ、必要なときに借入可能枠(限度額)の範囲内で繰り返し借り入れができます

ただし、借入残高を減らす目的でおまとめをしたにもかかわらず、再度の借り入れにより返済負担が大きくなるリスクがある点には注意が必要です。

おまとめにも利用できる!低金利(JCB比)で借りるならJCBのカードローン「FAITH」

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さらに「残高スライド(標準)元金定額払い」「残高スライド(短期)元金定額払い」「毎月元金定額払い」の3種類から自分に合った返済方式を選べることもメリットです。

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既存の他社借入よりも金利が低い借入先にまとめれば、支払総額を抑えられる可能性があります

申し込みから借り入れまで最短即日!

「FAITH」は最短即日に審査の結果がわかり、審査完了後、最短3営業日でカードをお届けします。

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契約後は、最短数十秒で登録口座に希望額が振り込まれる「キャッシング振り込みサービス」が利用でき、急ぎの借り入れにも便利です。

キャッシング振り込みサービス

「FAITH」で借り入れする前にシミュレーションを利用しよう

「FAITH」での借り入れを検討している方は、まず簡易審査シミュレーションを利用しておきましょう。年収や他社借入金額を入力することで、最大でどれくらい融資されるのかを簡易的に確認できます

カードローン「FAITH」の簡易審査シミュレーション

また、JCBの「返済シミュレーション」では、借り入れを希望する金額と融資利率(金利)、毎月の返済額を入力することで、利息や支払総額をシミュレーションできます。

カードローン「FAITH」の返済シミュレーション

よくある質問

おまとめローンで他社のカードローンを解約しないとどうなりますか?

多くのおまとめローンでは他社借入の解約は求められていませんが、金融機関によっては、他社解約を条件としている場合もあります。

ただし、他社解約が条件になっているかどうかにかかわらず、おまとめローン契約後は、借りすぎを防ぐためにも他社借入を解約するのが望ましいでしょう。

おまとめローン契約後、他社解約をしないままでいると契約違反ですか?

解約が契約条件となっている場合は、解約しないままだと契約違反となる可能性があります。

契約違反をすると、契約解除や一括返済を求められる可能性があるため注意が必要です。

おまとめローン契約後に他社で借り入れはできますか?

おまとめローン契約後の他社借入は、契約によって制限される場合があるため、契約内容をよく確認しましょう。

また、新たな借り入れは返済負担を増加させるリスクがあるため、慎重に判断することが重要です。

おまとめローンのデメリットは何ですか?

おまとめローンには返済管理がシンプルになるメリットがありますが、返済期間が長くなり利息負担が増える可能性があるのがデメリットです。

また、おまとめローンは返済専用で新たな借り入れができないので、緊急時の資金調達が制限される点にも注意しましょう。

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監修者 小宮崇之
【監修者】

氏名:小宮崇之(こみや たかし)
資格:CFP(R)(公認ファイナンシャルプランナー)、TLC(生命保険協会認定FP)、損害保険プランナー、証券外務員一種、日商簿記検定2級

大学卒業後、信用金庫に入社。お客様と接する中で、中立的な立場によるアドバイスの必要性を感じ、保険代理店として独立することを決意。保険会社の代理店営業職、保険会社の研修生を経て2020年9月に保険代理店を設立。保険代理店の実務経験を活かした執筆業や講師業にも積極的に取り組んでいる。

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