開業・出店
バー経営を成功させるには?開業に必要な資格・費用、集客ノウハウまで紹介
公開日:2025年1月30日

お酒とおしゃれな空間が楽しめるバー経営は、開業を検討する方も多い人気の飲食店のひとつです。バーの開業は他の飲食店よりも難しいのか、必要な資格、届出なども気になるところです。
この記事では、バー経営を検討する際に押さえておきたい知識や、経営を成功させるために重要なポイントなどについてわかりやすくご紹介しています。
「バーの経営は儲かるのか知りたい」「開業前だけでなく、開業後も使える基本のノウハウが知りたい」という方に役立つ内容となっています。
この記事でわかること
- バーの開業や経営は難しいのか
- バー開業に必要な費用や資格、届出
- バー経営を成功させるためのポイント
目次
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1 バー経営は儲かる?

そもそもバー経営は商売として成り立つのか、利益率や開業の難易度などについて見ていきましょう。
1-1 バーは飲食店の中でも利益率が高め
経済産業省が発表している「商工業実態基本調査」によると、飲食店全体の平均営業利益率は8.6%となっています。
営業利益率とは、売上高のうち営業利益がどの程度占めているかの割合をさします。営業利益は、売上高から仕入や経費などを差し引いた利益のことです。
一般的に、カフェ・バーの営業利益率は5~10%が相場とされています。バーではおつまみやアルコールなど、調理が簡単なものや原価を抑えたメニューが設定できるため、他の飲食店よりも利益率が高めの傾向にあるようです。
1-2 バーの開業は難しい?
結論からいうと、バーの開業が他の飲食店を開業するケースより難しいということはありません。アルコールやドリンクの提供がメインの小規模なバーであれば、厨房の設備や工事費用も抑えられるため、開業のハードルはむしろ低い場合もあるでしょう。
バーの開業に必要な資格や費用、手続きの流れなどのポイントを押さえることで、よりスムーズに開業できます。
2 バー開業時に押さえておきたいポイント
バーの開業を検討する際に押さえておきたいポイントを見ていきましょう。
2-1 バーの種類
代表的なバーには、次のような種類が挙げられます。
- ショットバー
ボトルでお酒を出すのではなく、1杯ずつグラスで提供するスタイルのバーです。テキーラなどアルコール度数の強いお酒をストレートで1杯分を提供する際に使われる「ショットグラス」がショットバーの由来だとされています。
ショットバーは後で紹介するオーセンティックバーよりもカジュアルな雰囲気が特徴で、ひとりでも気軽に利用しやすいバーのひとつです。
- スポーツバー
通常のバーとしてアルコールを楽しみつつ、大画面ディスプレイなどでスポーツ観戦が可能なバーをさします。
カウンター席や背の高いテーブルとスツールを備えたブリティッシュパブのような内装で、観戦者同士で盛り上がれるスタイルのほか、仕切られた半個室のようなスペースで観戦できるバーなどもあります。
- オーセンティックバー
オーセンティックバーの“authentic”には「本物の」「正真正銘の」という意味があります。重厚なバーカウンターに音量を抑えたJazzなどが流れ、落ち着いた照明の中でゆったりと本格的な洋酒やカクテルを楽しむ、少人数向けの高級感ある雰囲気が特徴です。
- スタンディングバー
文字通りスタンディング(立ち飲み)でお酒を楽しむバーのことです。「帰る前にちょっと1杯」「軽く飲み直したい」など、気軽にお酒を飲みたい顧客がターゲットとなるため、客単価は低めながら回転率や集客率が高い点がメリットとなります。
- ダイニングバー
お酒はもちろん、しっかりと食事も楽しむ事のできるバーです。友人や家族、カップルでの利用はもちろん、パーティーやイベントなど大人数でも利用しやすく、カジュアルでリーズナブルに楽しめるバーが多い点が特徴です。
2-2 バー開業に必要な費用
バー開業に必要な費用はお店の規模やコンセプトによっても異なりますが、一般的に500万~1,000万円ほどといわれています。
開業時にかかる初期費用には、次のようなものがあります。
- 物件取得費
バーを開業するテナントの取得費用です。前家賃や保証金、仲介業者を通す場合は家賃1ヵ月分程度の仲介料などが必要となります。
- 内装や外装工事費
前のオーナーもバーを経営していた居抜き物件であればほとんど内装工事費がかからない場合もありますが、水回りやカウンターなど一から設置する必要がある場合は数百万円ほど工事費がかかるケースもあるでしょう。
居抜き物件であっても大きくリニューアルしたり、カウンターの材質や厨房設備、内装などにこだわって作る場合には工事費も高額となります。
- 備品等購入費
什器やチェスト、食器類などの備品購入費用も必要です。高級グラスなどを使用する予定がある場合には、費用が大きくなりやすいでしょう。
お店で提供するアルコールの仕入代も、珍しいお酒や高級酒を揃えたい場合にはある程度費用を準備しておく必要があります。
- 運転資金
開業時にかかる費用だけでなく、開業後にかかる費用と当面の生活費に充当できる運転資金も必要です。
家賃や水光熱費、仕入や消耗品費など、月々かかる経費を把握しておき、最低でも3~6ヵ月は赤字でも経営できるように運転資金を準備しておくことをおすすめします。
2-3 バー開業時に必要な届出
バーを開業する際には、バーの種類によっていくつかの届出や申請が必須となります。必要となる主な届出には、次のようなものが挙げられます。
- 飲食店営業許可
飲食を提供するお店を営業する際は、飲食店の営業許可申請が必ず必要となります。店舗の図面が手に入ったら、管轄する保健所へ事前相談に行き、申請時の要件や必要書類などについて確認しましょう。
申請後は内装工事等の完了後に立会検査を受け、問題がなければ営業許可証が交付されます。
- 深夜酒類提供飲食店営業 営業開始届
お酒をメインに提供する店舗で、深夜0時以降も営業する場合に必要となる届出です。深夜酒類提供飲食店営業 営業開始届は管轄する警察署へ提出するため、必要書類や様式については事前に確認してみましょう。
- 特定遊興飲食店営業許可申請
ライブハウスやナイトクラブ、カラオケなど、深夜0時以降に特定の遊興を提供する飲食店を開業する際に必要となる許可申請です。
ショーパブやカラオケボックスなどのほか、ピアノバーやスポーツバーなども特定遊興飲食店に該当します。開業しようとするバーが特定遊興飲食店に該当するかどうか不安な場合は、管轄の警察署へ問い合わせてみることをおすすめします。
- 防火管理者選任届出
収容人数が一定以上あるバーを開業する場合は、防火管理者選任届の提出も必要となります。
飲食店や店舗などの特定防火対象物のうち、収容人員30人以上の店舗は防火管理者の専任と管轄の消防署への届出が必要となります。
2-4 バー開業に必要な資格
バーを開業するにあたって必要な資格は特にありませんが、次に挙げる資格は営業許可申請時に必須となるため、事前に取得しておく必要があります。
- 食品衛生責任者
飲食店の営業許可申請をする際に必須となる資格です。各都道府県の食品衛生協会が開催する講習を受講することで取得できるため、開業予定がある場合は早めに受講することをおすすめします。
なお、栄養士や調理師などの免許を保有している場合には、食品衛生責任者講習の受講が免除されます。
- 防火管理者
防火管理者専任届出が必要な店舗を開業する際に必要となる資格です。都道府県の日本防火・防災協会が主催する講習を受講することで取得が可能となります。
このほか、必須ではありませんがカクテルバーテンダーやソムリエなどの資格があれば、お店のPRや他店との差別化に役立つ可能性があります。
3 バー経営を成功させるためのポイント

バー経営を成功させるためのポイントについても解説します。
3-1 魅力的なコンセプトを作る
お店の雰囲気やターゲット、どんなカクテルやお酒を提供するかなど、内装や外装、メニューや価格を決めるためにコンセプト作りはとても重要です。
若者向けであればリーズナブルなメニューやイベント性の高いコンセプト、中高年をターゲットにするなら高級志向のオーセンティックバーなど、ターゲット層のニーズを把握して魅力的なコンセプトを作るとよいでしょう。
3-2 SNSを有効活用する
バーの宣伝やPRには、SNSを有効活用することが大切です。バーの雰囲気やメニューがわかる画像や動画の投稿を行うことで、広くイメージを伝えやすくなります。
同業者や近隣店舗の投稿なども参考にして、積極的に情報発信しましょう。
3-3 事業数値の分析を行う
経営を成功させるには、売上データの分析が必須となります。客単価や回転率、原価率や利益率などを日々チェックし、ブラッシュアップに繋げることが大切です。
事業数値の分析やビッグデータの閲覧などがオンライン上で可能なサービスなども活用しつつ、こまめに数値を把握して経営へ反映させるようにしましょう。
3-4 多言語対応、DX(デジタルトランスフォーメーション)化の推進
近年、バーにおいてもインバウンド需要は大きく、多言語対応が集客にとって重要となりつつあります。
オンライン予約やテーブルオーダー、多様な決済への対応など、店舗のデジタル化、DX化を推進することで、多言語対応もカバーしやすくなるでしょう。
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3-5 集客予約管理サービスを活用する
「JCB飲食店集客応援パッケージ」では、簡単にInstagramや Google などの集客媒体に予約受付が可能なボタンを設置することが可能です。
送客手数料が一切かからないので、コストを抑え集客することができます。
シンプルで使いやすい予約管理サービスも利用できるため、集客・予約をもっと簡単にしたいとお考えの加盟店様はぜひご検討ください。
4 まとめ
バー経営は通常の飲食店に比べて営業利益率を高めやすく、開業のハードルも高くないため、必要な費用や開業までの流れを把握することでスムーズに開業しやすくなります。
経営を成功させるためには、事業数値の分析やインバウンド対応、SNSの活用なども重要です。競合が少なくニーズのあるコンセプトで、魅力のあるバー経営を目指しましょう。
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※InstagramはMeta Platforms, Inc.の登録商標です。
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- なお、記事の内容は、予告なしに変更することがあります。
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