自分にぴったりのクレジットカードをつくる
クレジットカードのランクとは?申込条件とサービスの違いを解説
公開日:2022年8月16日
クレジットカードには一般、ゴールド、プラチナ、ブラックの計4つランクが存在し、ランクによって付帯サービスや限度額、年会費などが異なります。ランクによるサービスの違いを押さえ、自分のニーズに合ったカードを選びましょう。
ただし、保有しているカードのランクを上げる、あるいは新規でランクの高いカードを申し込むにあたっては、審査が必要です。支払いの遅延をしない、利用実績を積み重ねるなど、クレジットカードのランクを上げるための注意点も合わせて解説します。
この記事でわかること
- クレジットカードのランクと種類
- クレジットカードのランクを上げる方法
- ランク別JCBのおすすめクレジットカード
目次
クレジットカードのランクとは
クレジットカードのランクは4種類あり、一般カード、ゴールドカード、プラチナカード、ブラックカードの順にランクが高くなります。ここではランク別にカードの特徴を紹介します。
一般カード
一般カードとは、最もスタンダードなランクのクレジットカードです。多くのカード会社がさまざまな一般カードを提供しているため、選択肢が豊富です。ランクの高いカードと比べると付帯サービスが少ない傾向がありますが、年会費無料で使えるものが多く、維持費がほとんどかかりません。初めてクレジットカードを作る人や、年会費をかけずに利用したい人に向いています。
年会費無料のおすすめクレジットカード|おトクで便利なJCBカードの紹介
ゴールドカード
ゴールドカードは一般カードの上位ランクに位置するクレジットカードで、自ら申し込めるカードと招待制のカードがあります。一般カードと比べて旅行傷害保険や空港ラウンジの無料利用など、旅行や出張に関するサービスが充実している傾向があります。また、高級感のあるデザインが採用されているカードが多く、ゴールドカード保持者としてステータス性の高さを示せる点も魅力です。
ゴールドカードの年会費はカード会社ごとに異なりますが、一般的に10,000円前後の年会費がかかります。ただし、一部のカードでは条件を満たすと無料になるケースもあるので、あらかじめチェックしておくとよいでしょう。ステータス性の高さを示したい人や、旅行や出張へ頻繁に行く人などにおすすめです。
ゴールドカードを持つメリット・デメリット|おすすめカードを比較
プラチナカード
プラチナカードとは、ゴールドカードの上位ランクに位置するクレジットカードです。ゴールドカードと比べて年会費がさらに高くなりますが、ホテルやレストランの優待や専用のコンシェルジュサービスなどゴールドカード以上に充実したサービスが受けられます。
一般的にプラチナカードよりワンランク上のブラックカードは招待制が多いため、招待が届かない限り入会できません。そのため、プラチナカードは自ら申し込める最高ランクのカードといえるでしょう。専用のコンシェルジュサービスをはじめとするプラチナカードならではのサービスを受けたい人に向いています。
プラチナカードとは?年会費以上のメリットや特典とおすすめの理由
ブラックカード
ブラックカードは、最高位のステータスをもつクレジットカードです。ブラックカードはカードのランクを表す言葉で、券面が黒いカードのことではありません。ブラックカードには、ほかのカードにはない以下のようなサービスが付帯しています。
- 国内外のホテルやレストランの優待サービス
- リムジン送迎サービス
- 24時間対応のコンシェルジュサービス
- キャンペーン、イベントへの招待
- ブラック会員専用の空港ラウンジ
- 人気テーマパークの専用ラウンジ
ブラックカードのほとんどがカード会社からの招待制(インビテーション制)です。ブラックカードの招待条件は基本的に公表されていませんが、ステータスの高いクレジットカードを使い続け、年間利用額が高額であると招待を受けられる可能性が上がります。なお、全てのカード会社でブラックカードを発行しているわけではないので、利用しているカード会社がブラックカードを発行しているか確認しておきましょう。
ブラックカードとは?持つための条件とJCBザ・クラスについて解説
クレジットカードのランクを上げる方法
手持ちのクレジットカードのランクを上げる方法は、以下の2通りあります。
- ランクアップの申し込みをする
- 招待を受ける
なお、ランクの高いクレジットカードに新規で申し込める場合もあります。
ランクアップの申し込みをする
同じカード会社のゴールドカードやプラチナカードに申し込みしたい場合、所有している一般カードから切り替えが可能です。ただし、ランクが高いクレジットカードでは利用可能枠が上がるため、申し込みや審査の条件は厳しくなるので注意しましょう。
招待を受ける
招待制(インビテーション制)のクレジットカードの場合、条件を満たすとカード会社からランクアップの案内が届きます。ランクが高いカードの入会では招待が必要な場合が多く、自ら申し込むことができません。招待される条件は明確に明かされていることもあれば、非公開の場合もあります。一般的には、以下のような人が招待を受けられる可能性があります。
- ハイステータスなカードを継続して使用する
- 年間利用額が高額である
- 過去に支払遅延などのトラブルがない
クレジットカードのランクを上げるために押さえておきたいポイント
今後クレジットカードのランクを上げたい人は、以下2つのポイントを意識しましょう。
- 支払いの遅延をしない
- 利用実績を積み重ねる
支払いの遅延をしない
クレジットカードのランクを上げるには、信用情報にマイナスな記録をつけないことが大切です。
信用情報とは、クレジットカードや各種ローンなどの契約内容や支払状況などの客観的な取引事実に基づいた個人情報のことです。審査の際には、クレジットカード会社が信用情報機関に照会を行っているため、クレジットカードの支払遅延や滞納など、信用情報にマイナスな影響を与えてしまうと、ランクの高いカードの審査に通りづらくなる可能性があります。ランクの高いカードは利用可能枠が高く、支払能力がない人が持つと貸し倒れのリスクがあるため、カード会社も慎重に審査しているのです。
クレジットカードの振替日までに指定口座へ入金を忘れていた場合も延滞として記録される可能性があるので、遅くとも振替日の前日までに入金しておきましょう。
利用実績を積み重ねる
クレジットカードの支払遅延や滞納を起こさずに、クレジットカードの利用実績を積み重ねることが大切です。一般的にクレジットカードを使っている期間が長く、利用額が高額であるほど審査が有利になる傾向があります。
クレジットカードのランクを上げるメリット
クレジットカードのランクを上げるメリットは、以下の通りです。
- ステータス性をアピールできる
- 充実した付帯サービスを利用できる
- 利用可能枠(限度額)が大きい
ステータス性をアピールできる
ランクの高いクレジットカードを保持していれば、ステータス性の高さをアピールできます。一般カードと比べて高級感のあるデザインが採用されているカードが多く、利用時にステータス性の高さを感じられるでしょう。会食やビジネスシーンなど、ステータスを示したいときにおすすめです。
充実した付帯サービスを利用できる
ランクが高くなればなるほど付帯サービスが充実しており、以下のようなサービスが受けられます。ただし、ランクによるサービスや優待は、カード会社によって異なるので注意が必要です。
【サービス】
- 空港ラウンジの無料利用
- レストランの優待
- 映画館やスポーツクラブなどエンタメの優待
- ホテルの優待
- リムジン送迎サービス
- コンシェルジュサービス
- キャンペーン、イベントへの招待
なかには、クレジットカードのランクによって国内・海外旅行傷害保険が利用付帯から自動付帯になったり、ショッピングガード保険の補償額が上がったりする場合もあります。申し込み前に自身に合ったサービスや補償であるかを確認しておきましょう。
利用可能枠(限度額)が大きい
ランクが高くなるほど利用可能枠が大きくなる傾向があり、高額な買い物がしやすくなります。ただし、利用可能枠は審査によって異なるため、カードランクが高いからといって利用可能枠が大きくなるとは限りません。
クレジットカードのランクを上げるデメリット
クレジットカードのランクを上げるデメリットもあります。
- ランクが高いほど年会費が高額になる
- 申込条件は厳しくなる傾向がある
ランクが高いほど年会費が高額になる
一般カードでは年会費が永年無料、または条件付きで無料のケースが多いですが、ゴールドカード以上は年会費がかかるものがほとんどです。そのため、「自分にとって本当に付帯サービスが必要であるか」を申し込み前に見極めておく必要があります。
たとえば、旅行や出張に行く頻度が少ない人は、旅行傷害保険や空港ラウンジの無料利用といったサービスを活用できないかもしれません。ランクの高さだけではなくサービスの内容も確認して、自分に合うかを見極めることが大切です。
申込条件は厳しくなる傾向がある
クレジットカードの審査基準は明かされていないケースが多いため、審査の難易度を一概にはいうことはできません。しかし、ランクの高いカードは一般カードと比べて利用可能枠が大きくなるため、利用可能枠に応じた支払い能力や信用が求められます。そのため、ゴールドカードの審査は厳しい傾向にあるといえるでしょう。
なお、年収が高いからといって必ずしも審査に通過するわけではないので注意が必要です。
ランク別JCBのおすすめクレジットカード
ここでは、ランク別でおすすめのJCBカードを紹介します。同じランク内であっても付帯サービスの内容や年会費に違いがあるので、比較しながら検討してみてください。
一般カード「JCB一般カード」「JCB カード W」「JCB カード W plus L」
将来的にゴールドやプラチナ、ブラックといったランクの高いカードを保持したいなら、まずは一般カードを持つのがおすすめです。JCBでおすすめの一般カードは、以下3つです。
カード券面 |
![]() JCB一般カード |
![]() JCB カード W |
![]() JCB カード W plus L |
---|---|---|---|
年会費 | 1,375円(税込) ※1 条件を満たせば無料 |
無料 | 無料 |
申込対象 | 18歳以上で、ご本人または配偶者に安定継続収入のある方。または高校生を除く18歳以上の学生。 一部、お申し込みになれない学校があります。 |
18歳以上39歳以下で、ご本人または配偶者に安定継続収入のある方。または高校生を除く18歳以上39歳以下の学生。 一部、お申し込みになれない学校があります。 |
18歳以上39歳以下で、ご本人または配偶者に安定継続収入のある方。または高校生を除く18歳以上39歳以下の学生。 一部、お申し込みになれない学校があります。 |
旅行傷害保険 | 海外:最高3,000万円 ※2 国内:最高3,000万円 ※3 |
海外:最高2,000万円 ※4 国内:- |
海外:最高2,000万円 ※4 国内:- |
ショッピングガード保険 | 海外:最高100万円 国内:- |
海外:最高100万円 国内:- |
海外:最高100万円 国内:- |
付帯サービス |
|
|
|
- 1 インターネット新規入会限定で初年度無料。お切り替えの方は初年度年会費無料の対象となりません。また、年間合計50万円(税込)以上を利用し、かつウェブ明細サービス「MyJチェック」に登録すれば、翌年の年会費が無料になります。
- 2 MyJチェック登録のうえ、JCB一般カードで日本出国前に、「搭乗する公共交通乗用具」または、「参加する募集型企画旅行」の料金をお支払いになった場合、海外旅行傷害保険が適用されます。
- 3 MyJチェック登録のうえ、JCB一般カードで事前に、「搭乗する公共交通乗用具」、「旅館、ホテル等の宿泊施設」、「参加する募集型企画旅行」の料金をお支払いになった場合、国内旅行傷害保険が適用されます。
- 4 JCB カード W、JCB カード W plus Lで事前に「搭乗する公共交通乗用具」または「参加する募集型企画旅行」の料金をお支払いになった場合、海外旅行傷害保険が適用されます。
「JCB カード W」「JCB カード W plus L」は、18~39歳限定で入会できる年会費が永年無料のクレジットカードです。39歳までに申し込み入会しておけば、40歳以降でも年会費が永年無料で利用できます。さらに、JCBカードのなかでも屈指のポイント高還元率である点も魅力です。国内・海外のどこで利用してもJCB独自のポイント「Oki Dokiポイント」が2倍たまります。JCBオリジナルシリーズパートナーで利用すれば、さらに高還元でポイントがたまり、おトクに買い物ができます。
「JCB一般カード」は、ウェブサイトから申し込みをした場合に初年度年会費無料で利用できる、JCBのスタンダートカードです。2年目以降は通常1,375円の年会費がかかりますが、条件を満たせば翌年の年会費も無料になります。「JCB カード W」と異なり年齢上限がないため、40歳以上の人でも申し込み可能です。
ゴールドカード「JCBゴールド」「JCB GOLD EXTAGE」「JCBゴールド ザ・プレミア」
JCBでおすすめのゴールドカードは、下の3つです。いずれもゴールドカードではありますが、各カードのサービスや年会費に違いがあります。
カード表面 |
![]() JCBゴールド |
![]() JCBゴールド ザ・プレミア |
![]() JCB GOLD EXTAGE |
---|---|---|---|
年会費 |
11,000円(税込) 初年度年会費無料(オンライン入会の場合のみ) ※お切り替えの方は初年度年会費無料の対象となりません。 |
11,000円(税込)+JCBゴールド ザ・プレミアのサービス年会費5,500円(税込) ※年間100万円(税込)以上のショッピング利用でサービス年会費5,500円(税込)が無料 |
3,300円(税込) 初年度無料 |
申込対象 | 20歳以上 学生の方はお申し込みになれません。 |
20歳以上(招待制) | 20〜29歳限定 学生の方はお申し込みになれません。 |
旅行傷害保険 | 海外:最高1億円 国内:最高5,000万円 |
海外:最高1億円 国内:最高5,000万円 |
海外:最高5,000万円 国内:最高5,000万円 |
国内・海外航空機遅延保険 |
乗継遅延費用保険金 出航遅延費用等保険金 寄託手荷物遅延費用保険金 寄託手荷物紛失費用保険金 |
乗継遅延費用保険金 出航遅延費用等保険金 寄託手荷物遅延費用保険金 寄託手荷物紛失費用保険金 |
なし |
ショッピングガード保険 |
海外:年間最高500万円(1事故につき自己負担額3,000円) 国内:年間最高500万円(1事故につき自己負担額3,000円) |
海外:年間最高500万円(1事故につき自己負担額3,000円) 国内:年間最高500万円(1事故につき自己負担額3,000円) |
海外:年間最高200万円(1事故につき自己負担額3,000円) 国内:年間最高200万円(1事故につき自己負担額3,000円) |
付帯サービス |
|
|
|
旅行代金(ツアー料金や交通費など)を対象のカードでお支払いになった場合、旅行傷害保険・航空機遅延保険が適用されます。条件などの詳細は、下のページをご覧ください。
- 上の保険の内容は概要を説明したものであり、実際の保険金のお支払い可否は、普通保険約款および特約に基づきます。
また、事故の内容によっては補償の対象とならない場合があります。 - カードにより補償内容が異なる場合があります。
「JCBゴールド」は、国内の主要空港、およびハワイ ホノルルの国際空港内にあるラウンジの無料利用、ゴルフ優待などの付帯サービスが充実しています。特に出張や旅行の多い人に最適でしょう。
「JCB GOLD EXTAGE」は20代で将来的にランクの高いカードを保持したいにおすすめです。20歳以上29歳以下が申込対象のゴールドカードで、年会費は3,300円(税込)、初年度年会費は無料です。5年後の初回更新時にJCBゴールドへ自動で切り替わります。将来的にゴールドカードを持ちたい人に向いています。
JCBゴールドのワンランク上のカードである「JCBゴールド ザ・プレミア」は招待制です。JCBゴールドを使っていることが前提で、条件を満たすと招待されます。
プラチナカード「JCBプラチナ」

「JCBプラチナ」は、国際ブランドが発行するプラチナカードというステータスの高さが魅力です。25歳以上なら招待不要で、申込条件を満たせば誰にでも入会チャンスがあります。
年会費は27,500円(税込)とゴールドカードより高めですが、ゴールドカードの優待サービスに加え、プラチナ会員専用サービスも受けられます。たとえば、365日24時間いつでもチケットやレストランの相談ができる「プラチナ・コンシェルジュデスク」などが挙げられます。
JCBプラチナを持つ方法は、新規で申し込む方法とJCBオリジナルシリーズからの切り替えの2パターンがあります。ワンランク上のサービスを受けつつ、将来的にブラックカードを目指したい人は、JCBプラチナへの申し込みを検討してみてください。
ブラックカード「JCBザ・クラス」

「JCBザ・クラス」は、JCBの招待制ブラックカードです。「JCBプラチナ」「JCBゴールド ザ・プレミア」「JCBゴールド」を利用している人のうち、一定の条件を満たした人にだけ招待が届きます。
JCBザ・クラスでは、ゴールドやプラチナの優待サービスに加え、以下のサービスが受けられます。
概要 | 詳細 |
---|---|
ザ・クラス・コンシェルジュデスク | 「もうひとりの秘書がいる」という感覚で、旅の手配・予約、ゴルフ場の案内などを提供してくれるサービス。24時間・365日利用可能。 |
ザ・クラス メンバーズ・セレクション | JCBが選び抜いた品々のなかから、年に1回お好きな商品をひとつ選び、無料で利用可能 |
将来的にブラックカードを持ちたい場合は、招待なしで入会できるJCBゴールドやJCBプラチナに申し込み、今のうちからカードの利用実績を積み上げておくとよいでしょう。
自分に合うランクのクレジットカードを使おう
クレジットカードには一般、ゴールド、プラチナ、ブラックの4つのランクがあり、ランクごとにラービスや年会費が異なります。ランクが高いほどステータスが高く、サービスが充実していますが、必ずしもランクの高いカードがおすすめであるとは限りません。サービスや特典の内容を見て、自分に合うランクのクレジットカードを選択するようにしましょう。
よくある質問
-
クレジットカードのランクを上げるにはどんな手続きが必要ですか?
-
今持っているクレジットカードのランクを上げる方法は、以下の3通りです。
- ランクアップの申し込みをする
- 招待を受ける
- 新規でランクが高いクレジットカードに申し込みをする
-
ブラックカードに招待されるにはどうしたらいいですか?
-
ハイステータスなカードを継続して利用し、かつ過去に支払いトラブルがないと招待される可能性が高いです。ただし、カード会社からの招待が来たら必ず入会できるわけではなく、審査を通過する必要があります。
今こそ安心のブランドJCB

安心と信頼のJCBスタンダードカード


- 掲載内容は予告なく変更となる場合があります。

- 【監修者】
-
氏名:高柳政道(たかやなぎ まさみち)
資格:一級ファイナンシャル・プランニング技能士、CFP、DCプランナー2級一級ファイナンシャル・プランニング技能士を取得後、2020年5月に金融コラムニストとして独立。企業に属さないFPとして投資商品の選び方を中心に情報を発信。
資産運用・生命保険・相続・ローンなど、多岐に渡るジャンルの執筆及び監修業務を手掛け、関わった記事数は500を超える。