法人カードの基本をおさえる
入出金管理業務(出納業務)とは?経理作業の方法・重要性・作業効率化のコツ
公開日:2026年8月21日

経理業務のなかでも、入出金管理は会社のお金の流れを正確に把握するために重要な業務です。一方で、手動入力によるミス、小口現金の管理など、担当者の負担が大きくなりやすい業務でもあります。
本記事では、入出金管理業務の基礎知識や、仕訳帳・出納帳の役割から、業務効率化のコツを紹介します。キャッシュレス化やDXを目指す企業にとって、一歩踏み出す機会になるでしょう。
この記事でわかること
- 入出金管理業務は経理作業のなかでも重要な業務で、正確性が求められる
- 入出金管理業務によって可視化されたお金の動きは、経営判断にも役立てられる
- 手動で入出金を入力すると起こりやすいヒューマンエラーは、入出金管理業務システムで改善しやすい
目次
入出金管理とは?業務の意味と重要性
入出金管理とは、会社に出入りするお金の動きを記録・照合・管理する業務です。入出金管理は、「出納(すいとう)業務」とも呼ばれています。業務で売上があれば「入金」、業務に必要なものを購入すれば「出金」として、お金の動きを可視化します。
入出金管理は、数多くある経理業務のなかでも重要な業務のひとつです。その理由は、現金や預金を正確に記録することで、会社の資金状況をリアルタイムで把握できることにあります。資金ショートの防止、予算に関連する意思決定など、お金の動きを記録するだけではなく、経営判断にも関わる重要な役割を担います。
入出金管理の方法
入出金管理業務では「現金」と「預金」の2つを、「仕訳帳」と「出納帳」を用いて管理します。ここでは、仕訳帳と出納帳の役割、記帳方法を見ていきましょう。
仕訳帳の役割と記帳方法
仕訳とは、取引のすべてを帳簿に記録することを指します。業務では、Excelや会計ソフトなどを用いることが一般的です。
仕訳は、税法上必要な書類を作成するために必要な作業です。「借方(かりかた)」と「貸方(かしかた)」に分け、取引の内容に応じた勘定科目を使い帳簿に記録します。
仕訳の記録は、企業の決算や確定申告に用います。誤った内容で記録してしまうと正しく申告ができない、納税ができなくなってしまうため、特に正確性が求められる作業のひとつです。
現金の仕訳例
ここでは、「現金で物品を購入した場合」と「売上を現金で受け取った場合」、2つの仕訳の例を紹介します。
まずは、5,000円で物品(文房具)を購入した際の仕訳を見ていきましょう。
| 借方 | 貸方 | ||
|---|---|---|---|
| 消耗品費 | 5,000円 | 現金 | 5,000円 |
今回、文房具を購入した場合を例にしたため、勘定科目は「消耗品」を使用しました。
次に、商品を売却し、売上20,000円を現金で受け取った際の仕訳を見ていきましょう。
| 借方 | 貸方 | ||
|---|---|---|---|
| 現金 | 20,000円 | 売上 | 20,000円 |
預金の仕訳例
次は、事業用の口座である預金口座の仕訳例を紹介します。ここでは、「物品を購入し銀行振込で支払いをした場合」と「報酬を銀行振込で受け取った場合」、2つの仕訳の例を見ていきましょう。
5,000円の商品を購入し、購入代金を銀行振込した場合は、次のような仕訳になります。
| 借方 | 貸方 | ||
|---|---|---|---|
| 消耗品費 | 5,000円 | 普通預金 | 5,000円 |
事業用の口座から支払いをした際は、「普通預金」の勘定科目を使用します。
続いて、売上となる50,000円が事業用の口座に振り込まれた場合の仕訳方法は、こちらの通りです。
| 借方 | 貸方 | ||
|---|---|---|---|
| 普通預金 | 50,000円 | 売上 | 50,000円 |
出納帳の役割と記帳方法
出納とは、現金や預金の入出金を管理することです。記録は、現金であれば「現金出納帳」、預金は「預金出納帳」を用います。仕訳帳が「主要簿」に該当するのに対し、出納帳は「補助簿」にあたり、入出金の状況を記録することが主な役割です。
現金出納帳の書き方
現金出納帳には、日付・勘定科目・摘要・入金/出金金額・残高の項目があり、入出金のたびにそれぞれの情報を記入します。現金出納帳のイメージは、次の通りです。
| 日付 | 勘定科目 | 摘要 | 入金 | 出金 | 残高 |
|---|---|---|---|---|---|
| 5/1 | 繰り越し | 10,000円 | 10,000円 | ||
| 5/1 | 消耗品費 | 文房具購入 | 1,000円 | 9,000円 | |
| 5/1 | 売上 | A社現金売上 | 20,000円 | 29,000円 |
預金出納帳の書き方
預金出納帳も同様に、日付・勘定科目・摘要・入金/出金金額・残高の項目があり、入出金の動きがあるたびに記入します。預金出納帳のイメージは、次の通りです。
| 日付 | 勘定科目 | 摘要 | 入金 | 出金 | 残高 |
|---|---|---|---|---|---|
| 5/1 | 繰り越し | 50,000円 | 50,000円 | ||
| 5/2 | 仕入 | A社 | 10,000円 | 40,000円 | |
| 5/2 | 売掛金 | C社 | 20,000円 | 60,000円 |
入出金管理業務で負担を感じやすい業務
ここまで紹介してきたように、入出金管理は経理担当の重要な業務のひとつです。入出金管理業務は丁寧さと正確性が求められ、将来的な資金繰りの改善、不正の発見につながることもあるでしょう。
重要な業務の一方で、経理担当にとって入出金管理業務の方法次第では、負担に感じることも少なくありません。たとえば次のような業務では、特に負担に感じやすいでしょう。
手動による入力
Excelや紙のノートなどを使って入出金管理をする場合、作業は手動です。手動による入力は時間がかかりやすく、繁忙期になると入力する数は増えるでしょう。
手動による入力の場合、どれだけ気を付けていてもヒューマンエラーが起こる可能性があります。月末などの繁忙期は作業が立て込みやすく、確認にかけられる時間が限られ、入力ミスや漏れ、二重計上といったことが起こりやすい状況です。
また、ミスした場所を見つける作業にもリソースを割かなければならないことも、負担が大きくなるポイントです。
消し込み・突き合わせ作業
消込作業とは、売掛金や買掛金の残高を、実際の入出金データと照らし合わせて帳簿上から消す作業です。
突き合わせ作業とは、「現金と現金出納帳」や「預金残高と預金出納帳」などのように、2つのものを突き合わせて差異がないかを確認する作業を指します。
記録媒体などによっては、人の目でひとつひとつ確認する必要があります。入出金の記録、取引が多いほど時間を要し、経理担当の負担は大きくなりやすいでしょう。
小口現金の管理
小口現金とは、従業員が立て替えた費用を精算するための現金です。たとえば従業員が、社外で現金を使って交通費を支払った場合、小口現金から精算します。
小口現金の精算や管理も、経理担当が行うことが一般的です。小口現金の残高管理、記帳のほか、紛失リスクも抱えており、経理担当にとっては負担になりやすい業務のひとつです。
なお、小口現金に関する業務は、法人カードの導入により軽減できる可能性が高くなります。現金の代わりに、従業員に法人カードを使ってもらうことでキャッシュレス化が可能となり、小口現金の精算をする必要がなくなります。
従業員も使える法人カードについては、こちらの記事で解説しています。
入出金管理業務を効率化する方法
経理担当の人数やスキル、そのほかの業務、時期などによっては、経理担当の負担が大きくなりやすいでしょう。
一方で、入出金管理業務のやり方次第では大幅に負担軽減も可能です。入出金管理業務を効率化する手段としては、「入出金管理システムの活用」「税理士・経理代行などの外部委託」などがあります。
入出金管理システムとは、銀行口座の明細を自動取得し反映させるシステムです。システムと事業用の口座を連携することで、システム上で明細が確認できるため、Excelなどに手動入力する必要がなくなります。
経理業務の代行は、個人事業主や1人社長のように、「なかなか経理まで手が回らない」などという方に便利な手段です。
JCBの法人カードの入出金管理業務に活用できるシステムは、こちらをご覧ください。
入出金管理業務システムを活用するメリット
ここでは、入出金管理業務システムを活用する2つのメリットを紹介します。システムの導入によって日々の経理作業が便利になるほか、資金繰りの可視化が実現し、経営判断のスピードアップも期待できるでしょう。
銀行口座・法人カードの資金状況をまとめて可視化できる
入出金管理システムは、銀行口座やクレジットカードを連携することができます。連携することで、それぞれの預金残高、支払額などが表示されるため、口座やカードごとに会員サービスにログインしたり、通帳や明細を見比べたりする手間が省けます。
口座や法人カードを複数所持している事業者にとって利便性を感じやすいでしょう。
将来的な資金計画を立てやすくなる
システムの中には、キャッシュフローを可視化できるものもあります。資金の動きを「見える化」することで、経営判断の精度とスピードが高まります。
なかには、可視化だけでなく、キャッシュフローの最適化に向けた改善提案まで行えるシステムも存在します。
JCBの法人カード専用の資金管理システム「Cashmap(キャッシュマップ)」
「Cashmap(キャッシュマップ)」は、JCB法人カード会員専用の資金管理・キャッシュフロー改善に便利な個人事業主、中小企業向けのシステムです。JCBの法人カードである「JCB Biz ONE」「JCB法人カード」などを所有する方専用のサービスで、登録・利用ともに無料です。
ここでは、経営者が抱えやすいお悩みを例に、「Cashmap」の活用方法を見ていきましょう。
【お悩み1】複数の口座を確認しながら、資金状況を整理するのは大変
複数の銀行口座や法人カードを持っている場合、それぞれの残高や明細を確認するには、口座ごとにネットバンキングへログインしたり、通帳を記帳しに行ったりしなければなりません。所有する口座の数が多いほど確認作業が増え、全体の資金状況をリアルタイムで把握するのが難しくなるでしょう。
「Cashmap」では、複数の口座や法人カードを自動連携でき、まとめて管理することが可能です。カレンダーなどの一覧表示によって、入出金をひと目で把握しやすくなります。
[入出金の状況をカレンダー形式で閲覧できる例]
[入出金の状況を一覧表示する例]
【お悩み2】請求書が紙やデータで送られてきて一元管理が大変
自社で発行した請求書と、取引先から受け取った請求書のどちらも、「Cashmap」で一元管理することができます。
請求書は、取引先によって紙やPDFデータなどさまざまです。形式を問わず、AIが請求書の内容を自動で読み取るため、入力の手間を軽減しながら管理が可能です。
また、「Cashmap」は電子帳簿保存法にも対応しています。ペーパーレス化、経理のDXを効率的に進めやすいでしょう。
[請求書を自動で読み取って管理できる例]
【お悩み3】入金よりも出金が先に来るので資金がショートしそうになるときがある
キャッシュフローの状況次第では、入金の前に支払いが重なり、資金がショートしそうになることがあるかもしれません。
「Cashmap」と銀行口座を連携することで、入出金の予定をカレンダー上で把握でき、資金不足のタイミングを早めに見通せます。
また、資金状況を可視化するだけではなく、必要に応じてオンライン融資を利用できます。迅速に資金を調達できる環境が整うため、資金ショートのリスクを未然に防ぎやすくなるでしょう。
[「オンライン融資」に関する情報が記載された例]
【お悩み4】税金や公共料金など、納付書の支払いで窓口へ行く必要がある
税金や公共料金を納付書で支払う場合、金融機関やコンビニの窓口まで足を運ぶ必要があります。
「Cashmap」なら、納付書のQRコードやバーコードをスマートフォンで読み取るだけで、窓口に出向くことなく支払いが完了します。複数枚の納付書もまとめて処理できるため、支払いのためだけに外出する必要がなくなります。
さらに、支払い予定を含めた資金管理にも活用できるため、「いつ・いくら出ていくのか」を把握しながら、計画的な資金繰りが可能です。
[QRコードを読み取って支払いをする例]
Cashmapとの連携でビジネスシーンが便利に!JCBの法人カード
入出金管理の効率化には、ツールの導入だけでなく、日々の支払いそのものをキャッシュレス化することも重要です。
現金で支払う場面が多い企業ほど、小口現金の管理や手動入力の手間が増え、経理担当の負担はなかなか解消しづらいものです。
JCBの法人カードと「Cashmap」を組み合わせることで、支払いのキャッシュレス化、明細の自動取得、資金状況の一元管理までまとめて実現できます。
ここでは、「Cashmap」と連携できるJCBの法人カードを紹介します。
個人事業主・フリーランス向け法人カード「JCB Biz ONE」
| JCB Biz ONE 一般 | JCB Biz ONE ゴールド | |
|---|---|---|
| 年会費 | 永年無料 | 5,500円(税込) 初年度無料 年間100万円(税込)以上利用で翌年度も無料 |
「JCB Biz ONE」は個人事業主、フリーランス向けの法人カードです。申し込みの際、法人の本人確認が不要で、最短5分でカード番号の発行が可能です。
年会費を抑えやすい法人カードであるため、できるだけコストを抑えながら法人カードを活用したい方に向いています。
さらに「JCB Biz ONE」はいつでもポイントを2倍獲得できるおトクさも魅力です。通常200円(税込)で1ポイント獲得できるところ、2ポイント獲得できます。1ポイント最大1円相当で、MyJCB Payでの支払いや商品交換、利用代金のキャッシュバックなどに利用可能です。
- 利用加盟店等によってポイントの付与条件が異なる場合があります。
「JCB Biz ONE ゴールド」は付帯サービスが豊富で、次のようなサービスを付帯しています。
JCB Biz ONE ゴールドの付帯サービス
- 空港ラウンジサービス
- ドクターダイレクト24
- 人間ドックサービス
- JCBサイバーリスク保険
- JCBスマートフォン保険(ディスプレイ破損)
- ショッピングガード保険
国内に出張・旅行の機会が多い方や、保険でいざというときのために備えておきたい方には、「JCB Biz ONE ゴールド」が向いているでしょう。
従業員の経費精算をまとめて解決。中小企業向け「JCB法人カード」
| JCB一般法人カード | JCBゴールド法人カード | |
|---|---|---|
| 年会費 (カード使用者1名様の場合) | 1,375円(税込) 初年度年会費無料(※) | 11,000円(税込) 初年度年会費無料(※) |
| 年会費 (使用者追加1名様ごとに) | 1,375円(税込) 1枚目のカードの年会費が無料の場合、 追加のカードも無料 | 3,300円(税込) 1枚目のカードの年会費が無料の場合、 追加のカードも無料 |
- お切り替えの方は初年度年会費無料の対象となりません。
「JCB法人カード」は中小企業の代表者・従業員向け法人カードです。従業員向けカードのほか、ETCカードも複数枚発行できるため、代表者以外にも従業員複数人が法人カード、ETCカードを活用したい企業に向いています。
従業員向けの追加カードを活用することで立替精算をなくし、小口現金の管理業務を大幅に削減できます。
「JCB法人カード」には、「JCB Biz ONE」にはないさまざまなサービスを付帯していることが特長です。
損害賠償責任に関する補償の「サイバーリスク保険」や、旅行傷害保険を付帯しています。「JCBゴールド法人カード」には、航空機遅延保険や空港ラウンジサービスを付帯することから、主に国内の出張が多く、航空機を利用する機会がある企業にとって便利です。
会計ソフトと自動連携すれば手動による入力が不要
「JCB Biz ONE」「JCB法人カード」は、会計ソフトを自動連携することで、カードの利用明細が自動的にソフトに入力されます。
自動連携機能により、会計ソフトに手動で入力する必要がなくなり、入力ミスや漏れといったヒューマンエラーが軽減します。「JCB Biz ONE」「JCB法人カード」で自動連携できる会計ソフトは、次の通りです。
自動連携できる会計ソフト
- マネーフォワード クラウド会計
- FXクラウドシリーズ
- 弥生会計
- freee会計
- ソリマチ
- MoneyLook
入出金管理とキャッシュフロー改善は「Cashmap」で行い、日々の仕訳は自動連携で行うことができれば、経理作業の負担軽減が期待できます。
会計ソフトへの自動連携によって、確定申告に必要な作業も負担軽減できるため、ぜひ導入を検討してみてください。
よくある質問
-
経理の入出金管理とはどのようなものですか?
-
入出金管理は、経理業務のひとつで「出納(すいとう)業務」とも呼ばれます。入出金管理業務では主に、現金の入出金、預金残高の管理を行います。
-
無料の入出金管理システムはありますか?
-
JCB法人カード会員専用の資金管理・改善ポータル「Cashmap(キャッシュマップ)」は、登録・利用ともに無料で利用できます。
利用するには、「JCB法人カード」「JCB CARD Biz」「JCB Biz ONE」のいずれかの対象カードと、会員専用サービス「MyJCB」の会員IDが必要です。 -
入出金管理にアプリを活用することはできますか?
-
スマートフォンで利用できる会計ソフトを活用し、入出金管理が可能です。会計ソフトのアプリに日々の取引を入力することで、現金出納帳や預金出納帳も自動的に作成される仕組みです。
また、アプリに口座を連携することで、口座残高の確認などもできるようになります。
法人の本人確認書類不要!
最短5分で発行可能

会計ソフトとの連携可能で
J-POINTはいつでも2倍

初年度年会費無料+条件達成で
- 掲載内容は予告なく変更となる場合があります。
- QRコードは(株)デンソウェーブの商標登録です。
- 【監修者】
-
氏名:飯田 道子(いいだ みちこ)
資格:ファイナンシャル・プランナー(CFP認定者)、1級ファイナンシャル・プランニング技能士、他金融機関勤務を経て96年FP資格を取得。現在は各種相談業務やセミナー講師、執筆活動などをおこなっています。どの金融機関にも属さない独立系FPです。海外移住にも対応しており、特にカナダや韓国への移住や金融・保険情報を得意としています。
関連記事を見る





入出金管理や帳簿付けが面倒で嫌になる……という声を耳にすることがあります。これらの面倒な作業の負担をできるだけ軽くしたいなら、法人カードの活用や会計ソフトへのデータ自動連携などがおすすめです。会計ソフトと連携できる法人カードであれば面倒な帳簿付けの手入力が不要になり、明細の管理もしやすくなります。その他にもカードに付帯されている保険や空港ラウンジが無料で使えるサービス等が充実している点も見逃せません。