法人カードの基本をおさえる
キャッシングサービスが利用できる法人カードとは。メリットや利用方法を解説
更新日:2026年3月17日

一部の法人カードには、キャッシングサービスを利用できるものがあります。キャッシングサービスを利用するためには申し込みが必要で、審査に通過しなければなりません。
いざというときキャッシングサービスが利用できれば便利ですが、利息の支払いが必要になるため、計画的に利用することを意識しましょう。
この記事でわかること
- キャッシングサービスのメリットと注意点
- 法人カードのキャッシングサービスの利用方法
- キャッシングサービス以外で事業性資金を調達する方法
目次
キャッシングサービスを付帯する法人カードは存在する
キャッシングサービスを付帯している法人カードは存在します。しかし、どのような法人カードにも付帯しているわけではなく、あまり多くはありません。
なお、JCBが提供する法人カードのなかでは、個人事業主・フリーランス向けの「JCB Biz ONE」で、キャッシングサービスの設定が可能です。審査に通過し利用開始から半年経過後にご利用できます。
キャッシングサービスを付帯する法人カードのメリット
キャッシングサービスを付帯する法人カードには、さまざまなメリットがあります。
いざというときに現金を借りられる
法人カードにキャッシングサービスを付帯していれば、いざというときに現金を借りることができます。
事業の支払いでお金が足りなくなったとき、設備などで不具合が発生し修理費用を支払いたいときなど、突発的に支払いが必要になったシーンで、キャッシングサービスが利用できれば便利です。
銀行に行かなくても、コンビニのATMを利用してお金を引き出せる利便性もメリットです。
利用可能枠(限度額)の範囲であれば回数を問わず借りられる
たとえば50万円の利用可能枠(限度額)が設定されている場合、50万円を超えない範囲であれば繰り返しお金を借りることができます。
借り入れできるのは一度きりではないため、必要に応じて利用できることはメリットといえるでしょう。

法人カードの利用可能枠(限度額)が決まる3つの要素。引き上げる方法も紹介
保証人や担保が不要で借り入れられる
事業に関するお金を借りる場合、サービスによっては保証人や担保が必要です。
法人カードのキャッシングサービスでは、審査に通過すれば、保証人や担保を用意することなくお金を借りることができます。
借り入れられる金額は少額ですが、すぐに現金を用意したいときに便利です。
海外で現地通貨を引き出せる
法人カードでは、日本国内で利用できるキャッシングサービスとは別に、海外で現地通貨を借りられる「海外キャッシング」が利用できるものもあります。
海外キャッシングでは、滞在先で現地通貨が足りなくなったときなどに引き出してお金を借りられるため、海外出張などに役立つでしょう。
海外キャッシングの利用には、キャッシングサービスとは別に申し込みが必要です。
法人カードに付帯するキャッシングサービスの利用方法
法人カードでキャッシングサービスを利用するためには、申し込みをして審査に通過する必要があります。法人カードのキャッシングを利用する流れは次の通りです。
- 会員専用ページ・アプリからキャッシングサービスに申し込む
- 必要書類を提出する
- 審査結果を待つ
- 審査通過後、ATMや振り込みでお金を借りる
- 毎月の返済日に返済する
キャッシングサービスに申し込む際は、次のような収入証明書類の提出が求められる場合があります。
- 給与明細書
- 源泉徴収票
- 確定申告書
- 課税証明書
- 納税通知書
なお、キャッシング枠が不要な場合は、0円に設定することも可能です。
「JCB Biz ONE」の場合、審査の通過に約2〜3週間かかります。キャッシングサービスの利用を検討している方は、余裕を持って申し込みましょう。
キャッシングサービスに関する注意点
法人カードのキャッシングサービスを利用する際は、次のポイントに注意しましょう。
返済シミュレーションを利用して計画的に借り入れる
お金を借りると、元金とあわせて利息の返済をしなければならないのは、キャッシングサービスも同様です。
返済の負担を増やさないためには、必要な金額のみを借り、毎月返済を続けていくことが大切です。
キャッシングサービスで借り入れる前に返済シミュレーションを利用して、返済総額や毎月の返済額を把握しておきましょう。
ショッピング枠が減る
法人カードのキャッシングサービスでお金を借りると、借り入れた金額分のショッピング枠が減ってしまいます。
法人カードでさまざまな支払いをしており、利用可能枠に近い金額を利用している方がキャッシングサービスでお金を借りると、ショッピング枠が足りなくなるかもしれません。
キャッシングサービスでお金を借りる前に、会員専用ページ・アプリで、利用可能枠を確認しておきましょう。また、必要に応じて利用可能枠の増額も検討してみてください。
法人カードのキャッシング以外で資金調達する方法
法人カード以外で事業性資金を借り入れる手段には、次のような方法があります。
ビジネスローン
ビジネスローンとは、クレジットカード会社などの貸金業者や銀行といった金融機関が提供する、事業性資金の借り入れができる商品です。キャッシングサービス同様、申し込み後に審査が実施されます。
融資を受けられるまでの時間は商品によって異なり、最短で即日融資に対応したものもあれば、1週間程度かかるものもあります。申し込み前にウェブサイトで確認をしておきましょう。
融資金額は、申込者の状況によって異なり、審査によって決定します。
ファクタリング
ファクタリングとは、売掛債権を買い取るサービスで資金調達方法の一種です。売掛債権とは、商品やサービスの代金をあとから請求できる権利を指します。
サービスによっては、申し込みをしたその日に買い取りを行い、即日入金に対応していることがあります。ファクタリングサービスの利用には審査があり、買い取り時は手数料が差し引かれます。
なお、ファクタリングサービスを装い、高金利で貸し付けを行うヤミ金融も存在しているため、申し込み前には十分確認をしましょう。
公的機関の融資制度
都道府県や市区町村が、その地域の事業者に対して事業性資金を融資する制度があります。
融資を受けるためには申し込みが必要であり、利用には条件を満たすことが必要です。利用条件などの詳細は、自治体のウェブサイトで確認できます。
ほかにも、政府系金融機関「日本政策金融公庫」でも、融資に関する相談が可能です。
公的機関の融資制度は、主に中小企業や個人事業主を対象としています。
また、法人カードのキャッシングサービスやビジネスローンと比較して金利が低く、利息の負担を軽減しやすいといった特長もあります。
キャッシングサービスを付帯させられる法人カード「JCB Biz ONE」
JCBの法人カードでキャッシングサービスを付帯できるのは「JCB Biz ONE」です。「JCB Biz ONE」は主に、個人事業主やフリーランス向けではありますが、法人代表者も申し込み対象となっています。
| カードフェイス カード名 | ![]() JCB Biz ONE | ![]() JCB Biz ONE |
|---|---|---|
| 申込対象 | 個人事業主・法人 | |
| 年会費 | 永年無料 | 5,500円(税込) 初年度無料(※1) 【年間100万円以上(税込)利用で翌年度も無料】 |
| 利用可能枠(限度額) | 10万〜500万円 | 50万〜500万円 |
| 発行スピード | 最短5分でカード番号発行 (個人名義口座限定) | |
| ETCカードの発行 | 1枚 | |
- 1 お切り替えの方は初年度年会費無料の対象となりません。
「JCB Biz ONE 一般」と「JCB Biz ONE ゴールド」の違いは年会費以外にも、付帯する特典・サービスにあります。
「JCB Biz ONE ゴールド」には、国内の主要空港、およびハワイホノルルの国際空港内にあるラウンジを無料で利用できる空港ラウンジサービス、スマートフォンのディスプレイ破損に対応した「JCBスマートフォン保険」などに対応しています。
「JCB Biz ONE」でキャッシングサービスを利用する方法
「JCB Biz ONE」は、入会時のキャッシング枠は0円に設定されているため、キャッシングサービス利用時は申し込みが必要です。
キャッシング枠の設定・確認は、会員専用WEBサービス「MyJCB」をご利用ください。
よくある質問
-
法人カード(ビジネスカード)でキャッシングサービスを利用することはできますか?
-
法人カードのなかには、キャッシングサービスを利用できるものもあります。ただし、あまり種類は多くありません。
JCBの場合、個人事業主・フリーランス向けの「JCB Biz ONE」では、入会後に申し込み、審査に通過することでキャッシングサービスを利用できます。 -
法人カードで利用できるキャッシングサービスの利用可能枠(限度額)はいくらですか?
-
キャッシングサービスの利用可能枠は、カードの種類や申込者の状況、希望によって審査で決定されます。
なお、「JCB Biz ONE」は、入会後6ヵ月間はキャッシングサービスを利用できません。そのため、入会時にはキャッシングの利用可能枠は設定されていませんが、入会から半年経過後に希望される場合は付帯できるようになります。 -
法人カードで海外キャッシングを利用することはできますか?
-
法人カードによっては、海外キャッシングが利用できるものもあります。
海外キャッシングの利用には、別途申し込みをし、審査に通過する必要があります。渡航前に余裕をもって申し込みをしましょう。
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- 【監修者】
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氏名:飯田 道子(いいだ みちこ)
資格:ファイナンシャル・プランナー(CFP認定者)、1級ファイナンシャル・プランニング技能士、他金融機関勤務を経て96年FP資格を取得。現在は各種相談業務やセミナー講師、執筆活動などをおこなっています。どの金融機関にも属さない独立系FPです。海外移住にも対応しており、特にカナダや韓国への移住や金融・保険情報を得意としています。
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ビジネスでお金が必要になったとき、銀行に借り入れを申し込むと融資までに時間がかかり、必要な日までにお金を準備することが難しいことがあります。そこで有効になるのが、キャッシングサービスが付帯されている法人カードです。メリットは限度額の範囲で繰り返し利用できる、保証人不要、海外で現地通貨が引き出せるなどです。スムーズな借り入れを希望するなら、キャッシングサービス付きの法人カードを検討するといいでしょう。