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契約者貸付制度とは?
そのしくみとメリット・デメリットを解説

契約者貸付制度とは?そのしくみとメリット・デメリットを解説

急な出費が必要になったとき、生命保険を利用してお金を借りる「契約者貸付制度」というしくみがあります。これは、銀行や消費者金融などではなく、保険会社からお金を借りられる制度なのですが、詳しい中身までは知らないという方も少ないのではないでしょうか。

ここでは、契約者貸付制度のしくみと、メリット・デメリットについてご紹介します。

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1.生命保険の解約返戻金を担保にする
契約者貸付制度

生命保険によっては、解約した際に「解約返戻金」と呼ばれるお金が返ってくる商品があります。

生命保険の保険料は、 加入者が死亡した際に支払われる保険金の財源となる「死亡保険料」、加入者が生存時に受け取れる保険金の財源となる「生存保険料」、手数料としての「付加保険料」の3つで構成されています。

終身保険や養老保険のように、保険料に生存保険料が含まれている積立型の生命保険を解約した際に支払われるのが、解約返戻金となります。

この解約返戻金を担保にし、保険会社からお金を融資してもらえる制度が、契約者貸付制度です。

借りられるお金の上限は、解約返戻金のおよそ7~8割が一般的といわれていますので、この解約返戻金の額が高くなる保険商品やプランを組んでいる方ほど、たくさんのお金を借り入れられることになります。また、あくまでも解約返戻金を担保として借り入れを行うしくみですので、一般的な定期保険のようにかけ捨てタイプの生命保険の場合は、この制度を使うことはできません。

2.契約者貸付制度の利用条件

契約者貸付制度は、その名のとおり、保険の契約者のみが利用できる制度となっています。例えば契約者が夫で、被保険者が妻、そして保険金の受取人が子であったとしても、利用できるのは契約者である夫だけです。

少々条件がきびしいと感じるかもしれませんが、制度の悪用を防ぐ、防波堤の役割も果たしているといえるでしょう。

3.契約者貸付制度のメリット

ここからは、契約者貸付制度のメリットについて解説していきます。

保険を継続したまま借り入れができる

契約者貸付制度を利用した場合、保険を解約する必要なく、借り入れを行うことができます。

契約者貸付制度がもしなければ、どうしてもお金が必要で、解約返戻金から工面しなければならない状況になったとき、当然ながら保険は解約してしまうので、今後の保障は受けられなくなります。

また、その場を無事乗り切ることができたとしても、再度保険に入るときは、あらためて加入申し込みをしなければなりません。そうなると、年齢に応じて保険料は上がるため、以前に申し込んでいたときよりも高額の保険料を支払わなければならなくなります。また、健康状態が悪いと、加入そのものを断られてしまうかもしれません。

さらに、解約返戻金は、基本的には保険料の払い込みが終了するころに、これまで支払った分に見合う額が返ってくるものです。とくに、保険料払込期間中の返戻率を低くすることで保険料を抑えている低解約返戻金型の生命保険の場合は、払い込みが終わる前に解約した場合、解約返戻金がこれまで払った金額を大きく下回ってしまいます。いままでの支払いが無駄になるとはいえませんが、あまりうれしいことではありません。

ですので、保険を解約せずにお金が借り入れられるというのは、非常に大きなメリットといえるのです。

カードローンよりも金利が低い

契約者貸付制度に適用される金利は、保険会社や保険金額によって多少変動しますが、2~6%程度となっており、カードローンといった金融商品に比べて、金利が低くなっています。

金利が低いということは、それだけ返さなければいけないお金の額も小さくなるということですから、大きなメリットといえます。

また、契約者貸付制度には、ローンのように毎月決まった日に決まった額を返済しなければいけないという定例返済をとっておらず、好きなタイミングで返済することができます。

借り入れ時の審査が不要

契約者貸付制度は、自分自身がこれまで積み上げてきたお金を元に借り入れを行うので、利用の際の審査が必要ありません。その他の金融商品では、基本的には利用時に審査が行われ、希望の額が借りられなかったり、場合によっては借りることすら断られてしまうケースもありますから、審査不要でお金が借りられるというのは、非常にありがたいポイントです。

4.契約者貸付制度のデメリット

契約者貸付制度には、デメリットとなるポイントもあります。ここからは、気を付けておきたい点について解説していきます。

返済しないと保険が失効する可能性がある

審査不要、かつ低金利で借りられることが契約者貸付制度のメリットですが、それでも金利は発生し、返済の義務も生じます。

返済しないままでいると、どんどん利子が増えていき、場合によっては借入残高が解約返戻金の額を超えてしまうこともあります。

そうした場合、返済を迫られるだけでなく、保険そのものも解約されてしまう可能性があります。そうなってしまっては、返済の負担と将来へのリスクの両方を背負うことになるため、気を付けなければいけません。

借入金額が保険金から相殺される

契約者貸付制度は、いわばお金の前借りに近いものですので、もしも制度利用中に保険金が支払われるような事態になると、保険金と借入金額が相殺されます。例えば、1,000万円の死亡保障があるなか、契約者貸付制度を利用して100万円を借りていた場合、死亡時に支払われる保険金は1,000万円から100万円と利子の合計額が引かれて支払われることとなります。

保険金を想定どおりに残せないということは、残された遺族などに負担をしいることになるため、注意してください。

5.カードローンを利用するのもひとつの手!
自分にあった手段を選択しよう

契約者貸付制度について、その意味やメリット・デメリットについて解説してきました。

保険加入者であれば、審査不要で、かつ低金利という好条件でお金が借りられるというメリットがある一方、いざというときに支払われる保険金が減ってしまうといったリスクもあるため、使いどころをしっかりと見極め、どのように返済していくのか、しっかりと検討したうえで、利用しなければなりません。

お金は必要だけど、万が一の事態に備え、保険はあくまでも保険として独立させておきたいといった場合は、カードローンを利用するのもひとつの方法だといえます。カードローンによっては、即日審査・即日融資が可能な商品もあり、契約者貸付制度に勝るとも劣らない利便性を持っています。

大切なのは、自分自身の状況や都合にあわせた方法を使うということです。誰かがおすすめしている金融商品が、必ずしも自分にあっているかはわかりません。この記事を参考にしつつ、自分にあったお金の借り方を探してみてください。

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