クレジットカードの基本
キャッシュカードとクレジットカードの違いは?使い方と特徴を解説
更新日:2025年4月22日
キャッシュカードとクレジットカードは、どちらもお金に関するカードですが、機能が大きく異なります。また、いずれのカードとも異なるデビットカードもあります。
この記事で、それぞれのカードの特徴を把握したうえでクレジットカードのメリットを知り、上手に使い分けられるようになりましょう。
この記事でわかること
- キャッシュカードとクレジットカードの違い・クレジットカードとよく似た一体型カードやデビットカードの特徴
- おすすめのクレジットカード
キャッシュカードとクレジットカードとは?
キャッシュカードとクレジットカードの違いは、利用目的にあります。また、デビットカードは、クレジットカードと利用目的は同じですが、引き落としのタイミングに違いがあります。
キャッシュカードとは金融機関の口座のカード
キャッシュカードとは、金融機関の口座を開設すると発行されるカードです。ATMでお金を預け入れたり、引き出したりするときに利用します。クレジットカードと異なり、キャッシュカードを使って実店舗やネットショップで買い物はできません。
一般的に金融機関の口座開設には年齢制限がなく、キャッシュカードは未成年でも所有できます。
最近では、磁気ストライプ型のカードからICチップを搭載したカードへの移行や、生体認証の導入が進むなど、セキュリティが強化されています。そのため、キャッシュカードの見た目がクレジットカードと似てきていますが、用途は全く異なります。
クレジットカードとは支払いに使える後払いのカード
クレジットカードとは、実店舗やネットショップ、公共料金などの支払いで利用できるカードです。
クレジットカードは後払いのシステムが採用されています。利用者が買い物をすると、カード会社がお店に購入代金を立て替える形で支払います。そして、利用者は翌月以降に1ヵ月分の利用合計金額をまとめてカード会社に支払います。後払いのため、利用時の口座残高に関わらず決済が可能であり、柔軟に支払いができる点が特徴です。
クレジットカードを利用するには、各カード会社が定めている「18歳以上であること」や「一定の収入があること」などの条件を満たす必要があります。これらの条件を満たしていることを確認したうえで申し込みを行い、審査に通過するとカードが発行されます。
また、クレジットカードにはランクがあり、年会費やサービス内容などが異なります。
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デビットカードとは支払いに使える即時引き落としのカード
デビットカードとは、クレジットカードと同様に、実店舗やネットショップでの買い物で利用できるカードです。異なるのは支払いのタイミングで、クレジットカードのような後払いではなく、カードに紐づけた口座から利用した金額がその場で引き落とされます。銀行口座から現金を引き出さずに支払いができる利便性や、口座残高以上に使い過ぎる心配がない点が特徴です。
発行元のカード会社や金融機関によりますが、通常は審査なしで中学生を除く15歳以上から発行できるため、幅広い人が利用できるという特徴があります。
なお、デビットカードの種類によっては、ネットショップで使えない、年会費がかかる、審査があるといったこともあるので注意が必要です。また、クレジットカードのような特典優待が付帯していない場合もあります。「後払いのクレジットカードには抵抗がある」または「年齢制限のためにクレジットカードが持てない」といった場合は、デビットカードを持つとよいでしょう。
デビットカードの正しい基礎知識と使い方を知って、便利に活用しましょう。
キャッシュカードとクレジットカードの機能が備わった一体型カード
一体型カードとは、1枚のカードにキャッシュカードとクレジットカードの両方の機能が付いたカードです。カード1枚の左右で機能が分かれており、一方の方向を差し込むとクレジットカード払い、もう一方を差し込めばATMでキャッシュカードとして利用できます。
一体型カードは、銀行各社がJCBをはじめVisaやMastercardなどの国際ブランドと提携して発行しています。キャッシュカードがベースになるので、カード発行にあたっては指定の銀行口座が必要です。口座を持っていない場合は、新規で口座を開設しなければなりません。
一体型カードの魅力は、機能が集約されているため、便利で携帯性が高い点にあります。ただし、カードを紛失した際には銀行口座が使えず、クレジットカードでの支払いもできなくなるリスクには注意が必要です。
キャッシュカードとクレジットカードの見分け方
キャッシュカードとクレジットカードを見分けるには、国際ブランドのロゴがあるかどうかをまず確認しましょう。国際ブランドとは、世界中で利用できるクレジットカードのブランドで、JCB・Visa・Mastercard・American Express・Diners Clubが5大国際ブランドといわれます。これらはクレジットカード特有のもので、銀行発行のキャッシュカードにはありません。
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キャッシュカードとクレジットカードの違い
ここからは、キャッシュカードとクレジットカードの違いについて、より詳しく見ていきましょう。
- キャッシュカードにデビットカード機能がついている場合などは、買い物時の支払いや海外利用も可能になることがあります。また、ランクが存在することもあります。
キャッシュカードとクレジットカードでは、所有するための年齢制限、および審査の有無に大きな違いがあります。キャッシュカードには年齢制限はなく、審査も実施されません。未成年でも銀行口座を開設し、キャッシュカードを発行できます。一方のクレジットカードは年齢制限があり、カードの種類によって異なりますが、一般的には18歳以上です。また、発行にあたっては必ず審査が行われます。
なお、クレジットカードの審査では、カード会員としての入会基準を満たしていることや、本人にカードを正しく利用できる能力があるかどうかを判断します。審査の基準や重視する観点はカード会社ごとで異なるものの、審査のないカードは存在しません。
また、クレジットカードにはご利用可能枠(限度額)や付帯サービスが優遇されるランクが存在することも、キャッシュカードとは異なります。キャッシュカードにないクレジットカードのメリットは、後ほど詳しく説明します。
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クレジットカードのメリット
クレジットカードには、キャッシュカードにはない以下のメリットがあります。
- 現金がなくても買い物ができる
- ランクに応じた特典・優待サービスが受けられる
- ポイントがたまる
- 海外で利用できる
現金がなくても買い物ができる
コンビニやドラッグストアからデパート、飲食店まで、多くの店舗がクレジットカードに対応しています。現金を持たなくても後払い方式で買い物できるため、財布がかさばらず、現金がなくなってもATMや銀行でお金を引き出す必要がありません。
また、クレジットカードを持つと、ネットショッピングでの支払いがスムーズになります。クレジットカードを登録して購入ボタンを押すだけで支払いが完了するので、欲しい商品をスピーディーに取り寄せられるでしょう。
ランクに応じた特典・優待サービスが受けられる
クレジットカードには、以下のような独自の特典や優待サービスが用意されています。
- 利用合計金額に応じてポイントが付与されるポイントプログラム
- 旅行や買い物に関する保険
- 空港やテーマパークでのラウンジ利用
- レストランやレジャー施設の優待サービス
提携するお店やサービスでクレジットカードを使うと、優待価格でグルメやエンターテインメントを楽しめたり、空港ラウンジや宿泊施設を優先的に利用できたりするという特長もあります。
また、購入した商品の盗難や破損を補償するショッピングガード保険や、旅行時のケガや病気を補償する傷害保険などが利用できることがあります。使用するクレジットカードにこうした保険が付帯していれば、心置きなく買い物や旅行を楽しめるでしょう。
付帯サービスや特典の内容は、クレジットカードの種類やランクによって異なります。プラチナカードやブラックカードといったランクの高いクレジットカードでは、専用のコンシェルジュサービスなどの上質なサービスを受けられます。
ポイントがたまる
クレジットカードは利用金額に応じてポイントがたまります。ためたポイントはクレジットカードの支払いに充てたり、電子マネーやマイルに交換したり、プリペイドカードへのチャージに利用できたりします。
また、カード会社が用意するカタログから欲しい商品やサービスを選んで交換できることもあります。たまったポイント数に応じて、家電やファッション、文具、グルメ、テーマパークのチケットなど幅広い選択肢から選べます。
海外で利用できる
クレジットカードがあれば、現金がなくても買い物や飲食の支払いができ、海外でも利用できます。そのため、渡航先で多額の現地通貨を準備する必要が減り、より便利に支払いを済ませることができます。
また、カードの種類によっては、海外旅行傷害保険が付帯しているものもあります。わざわざ保険に入る必要がないため、手続きの手間がかからず、旅行中の不安も抑えられるでしょう。
海外旅行でクレジットカードを使うメリットと注意点、手数料の計算方法
クレジットカードを持つならJCBカードがおすすめ
クレジットカードとキャッシュカードの一体型は、カード1枚で事足りる点は便利です。しかし、紛失や盗難などのリスクやセキュリティの観点から考えると、用途に合わせて各カードを用意したほうが安心でしょう。
新しくクレジットカードを持つなら、JCBブランドとして信頼のある「JCBカード」がおすすめです。JCBでは、初めてクレジットカードを持つ方に向けて、幅広いラインナップをそろえています。
また、JCBカードは入会手続き完了から最短5分程度で審査が完了し、MyJCBアプリでカード番号が確認できるサービスを提供しています。カード本体が届く前にカード情報がわかるので、いち早く審査結果を知って支払いに使いたい方に便利なサービスです。
年会費永年無料でポイント高還元率「JCB カード W」

JCB カード Wは高校生を除く18~39歳限定で申し込める、年会費が永年無料のクレジットカードです。39歳までに入会しておけば、40歳以降も年会費が永年無料で利用できます。コストを抑えておトクにクレジットカードを利用したい方にぴったりです。
JCB カード Wは、JCBカードのなかでも特にポイント還元率が高いのが特徴です。国内・海外のどこで利用しても、Oki Dokiポイントが2倍たまります。JCBオリジナルシリーズパートナーで利用すればさらにポイントが高還元になり、おトクに買い物ができます。
- 1 スターバックス カードへのオンライン入金・オートチャージ、Starbucks eGiftが対象です。店舗でのご利用分・入金分はポイント倍付の対象となりません。
- 2 Amazon、Amazon.co.jpおよびそれらのロゴは、Amazon.com, Inc.またはその関連会社の商標です。
- 3 一部対象とならない店舗があります。法人会員の方は対象となりません。日本国内に限ります。
- 4 JCB カード Wを利用するとカード特典の+1倍が加わるため、上に記載のポイント倍率が適用されます。
- 掲載内容は予告なく変更となる場合があります。
ポイント倍率は2025年3月時点の情報です。
事前にポイントアップ登録が必要です。優待店により特典・条件等が異なります。最新情報はJCBオリジナルシリーズサイトをご確認ください。
たまったポイントは他社ポイントやマイルに移行できるほか、1ポイント3円でキャッシュバックも可能です。Amazon.co.jpでの買い物では、ポイントの移行手続きをすることなく、1ポイント3.5円分で利用できます。
- Amazon、Amazon.co.jp、Amazonパートナーポイントプログラムおよびそれらのロゴは、Amazon.com,Inc.またはその関連会社の商標または登録商標です。
- ポイント移行商品などの申し込み可能ポイントは商品により異なります。
年会費永年無料で優待特典が豊富「JCB カード S」

年会費無料で優待も充実している「JCB カード S」
JCB カード Sは、18歳以上で本人または配偶者に安定継続収入のある方、または高校生を除く18歳以上の方が申し込みできます。
年会費は永年無料なので、初めてのクレジットカードや2枚目のクレジットカードにおすすめです。
JCB カード Sは年会費が無料なうえに、充実した優待サービスがついています。「JCB カード S 優待 クラブオフ」は、国内外20万ヵ所以上で利用できる割引優待サービスです。グルメ、レジャー、映画館やカラオケなどのエンタメ、ホテル、テーマパークなどで割引を受けることができます。
ほかにも、パートナー店での最大20倍のポイントアップ、旅行傷害保険やJCBスマートフォン保険をはじめとした各種保険も付帯しています。
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よくある質問
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キャッシュカードとクレジットカードとの違いとは?
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キャッシュカードとは、金融機関の口座を開設すると発行されるカードで、預け入れ・引き出しをするときに利用します。キャッシュカードは口座を開設できればもらえるもので、審査は特になく、未成年でも持つことが可能です。一方のクレジットカードとは、実店舗やネットショップ、公共料金などの支払いで利用できる後払いのカードです。一般的に、高校生を除く18歳以上から入会が可能ですが、入会に際して審査があります。また、ポイントプログラムや旅行傷害保険の付帯、空港ラウンジの利用といったサービス・特典が付いているのが特徴です。サービス・特典の内容は、カードの種類やランクによって異なります。
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キャッシュカードとデビットカードの違いは何ですか?
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キャッシュカードは、金融機関の口座を開設すると発行されるカードです。銀行口座への預け入れや引き出しで利用します。
一方のデビットカードは、クレジットカードと同様に、店舗やネットショップで利用できるカードです。後払いのクレジットカードとは異なり、カードに紐づけた口座から利用した金額が即時に引き落とされます。現金払いと同様の感覚で支払いができ、口座残高以上にお金を使い過ぎる心配がないという特徴があります。
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クレジット機能が付いた一体型のキャッシュカードとは何ですか?
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一体型カードは、1枚のカードにキャッシュカード機能とクレジットカード機能の両方が付いたカードです。カードの左右で機能が分かれており、一方を差し込むとキャッシュカードとして、もう一方を差し込めばクレジットカードとして利用できます。
メリットは、2つの機能が1枚のカードにまとまっており、携帯性に優れていることです。しかし、一体型のカードを紛失したり盗まれたりした場合、2つの機能が一度に使えなくなってしまいます。利用の際は十分に注意しましょう。
初めての1枚を選ぶなら
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- 【監修者】
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氏名:張替 愛(はりかえ あい)
資格:AFP・2級ファイナンシャル・プランニング技能士FP事務所マネセラ代表。保険や投資信託などの金融商品を販売せずに、お客様の味方となってアドバイスを行うお金の専門家。共働きや海外転勤がある家庭を中心に、年100件前後の個別相談を行う。専門分野は教育費・住宅購入・資産運用・ママのキャリアなど。コラム執筆や監修、オンライン・動画によるマネー講座などでも活躍中。2児の母でもある。
著書『~共働き800万円以下の夫婦でもハッピーライフ~プチ贅沢を楽しみながらムリなく資産を増やす』(ビジネス教育出版社)
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キャッシュカードとクレジットカードにはそれぞれ異なる役割がありますので、上手に使い分けることが大切です。まずは、ご自身の生活スタイルに合ったカードを選ぶことから始めましょう。
加えて、ご自身が重視したいことに合わせて最適なカードを使い分けるとよいでしょう。たとえば、ポイント還元や海外旅行時の保険やトラブル対応などが手厚い傾向にあるのは、単体のクレジットカードです。おトクさやサービス内容よりも、使い過ぎを防ぎたい人はデビットカードを。所有するカードの枚数を絞ることを重視したい人は一体型を選ぶとよいでしょう。