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基礎知識

借金返済をする具体的な方法6つ|返済できない原因や注意点も紹介

更新日:2025年8月29日

借金返済をする具体的な方法6つ|返済できない原因や注意点も紹介

借金返済に追われて不安になっている人もいるのではないでしょうか。いつまで返済を続けなければならないのか、どうすれば早く返済できるかの見通しが立たなければ、不安になるのも無理はありません。

まずは現状を把握し、完済に向けて行動することが大切です。そこで、借金返済のための具体的な6ステップを解説したうえで、早期返済のための手段である借り換えやおまとめを説明します。

借金返済が終わらない原因や返済が進まないときの影響も解説していますので、「いつ返済が終わるかわからない」といった心配や精神的負担を軽減するためにも、参考にしてください。

この記事でわかること

  • 借金返済を加速させるための具体的な6ステップ
  • 借金返済の負担軽減に向いている商品・手段
  • 借金返済が進まないときの影響

借金返済を加速させるコツ。具体的な方法[6ステップ]

借金をなるべく早く返済したいと考えているなら、現状を把握し、完済に向けてどのように返済していくかを計画することが大切です。

ここからは、借金返済を加速させるための6ステップを解説します。

借金返済を加速させるコツ 具体的な方法[6ステップ]

1.現在の借入状況や毎月の返済額を把握する

まずは、自身の借入状況や毎月の返済額を正確に把握することが最優先です。

返済計画の立案や優先順位の設定をするためにも、借入先や借入残高、金利、毎月の返済額、返済期限などを一覧にまとめ、全体像を明確にしましょう。現在の借入残高や金利、返済スケジュールは、各借入先の会員ページやアプリ、コールセンターなどで確認できます。

収集した情報をExcelや手書きで一覧表にまとめ、全体の借入状況を可視化するとわかりやすいでしょう。

複数の借入先があって混乱している場合には、各信用情報機関(CIC、JICC、KSC)に開示請求を行うことで、全体の借入状況を確認することも可能です。信用情報の開示請求は、WEBや郵送でできます。請求方法によって異なりますが、500〜1,800円の手数料がかかります。

2.家計を見直し、現状の収支を把握する

次に、毎月の収入と支出を見直し、収支のバランスを確認することが重要です。収支のバランスを確認するには、家計簿をつけることがおすすめです。

家計簿をつけることで、無駄な支出や節約可能な項目が把握できるため、お金の使い方を見直すことが可能です。お金に少しでも余裕ができれば、返済資金にあてられます。

家計簿は、手書きタイプのものからスマホアプリで記録できるものなど、さまざまです。自分が利用しやすい家計簿を利用するとよいでしょう。

3.固定費を見直し、削減する

固定費と変動費の例

お金の使い方を見直す際は、固定費に注目することがおすすめです。

固定費は家計の支出の大部分を占めるため、一度見直すだけで大きな節約効果が期待できます
たとえば、通信費や保険料などを再検討し、必要のないものは解約する、またはプランを変更することで、毎月の支出を減らすことが可能です。固定費削減のための具体的なアクションプラン例は、次の通りです。日ごろの使い方もあわせて見直してみましょう。

光熱費
  • 使わない家電のコンセントを抜き、待機電力を減らす
  • 冷暖房を控えめにする
    (格好を調整する、カーテンを閉める、扇風機を併用する)
  • LED電球に取り替える
  • 冷蔵庫の設定温度を調整する
  • プランを変更する
  • 契約会社を切り替える
通信費
  • プランを変更する
  • 契約会社を切り替える
  • 格安SIMに変える
保険
  • 重複している補償がないかを見直す
  • 保険会社を切り替える

固定費の見直しができたら、食費や日用品費などの変動費の見直しも行いましょう。外食を控えたり、お弁当や飲み物を自宅から持参したりするなど、日ごろの小さな積み重ねも大切です。

家計の見直しは、定期的に行いましょう。

4.金利の高い借入先から優先的に返済していく

お金の使い方の見直しが済んだら、早期返済のためのコツを押さえておきましょう。

特に複数の借り入れがある場合は、一般的に、金利の高い借り入れを優先的に返済することで、利息の負担を減らせる可能性があります

たとえば、金利18.00%のA社と金利15.00%のB社からそれぞれ30万円を借り入れ、支払元金として毎月1万円を返済していたとします。そこからA社に1万円を上乗せた場合と、B社に1万円を上乗せた場合を比べると、金利の高いA社を優先したほうが支払総額を抑えられます。

A社を優先 B社を優先
借入先 A社 B社 A社 B社
借入金額 300,000円 300,000円 300,000円 300,000円
金利
(年利)
18.00% 15.00% 18.00% 15.00%
支払元金(月) 20,000円 10,000円 10,000円 20,000円
支払回数 15回
(1年3ヵ月)
20回
(1年8ヵ月)
20回
(1年8ヵ月)
15回
(1年3ヵ月)
お支払い利息
(合計)
35,371円 47,944円 57,535円 29,475円
お支払い合計金額
(借入先計)
335,371円 347,944円 357,535円 329,475円
お支払い合計金額
(合計)
683,315円 687,010円
  • あくまでも簡易シミュレーションの結果であり、実際の返済総額は条件によって異なります。

ただし、金利が高い借入先を優先的に返済したからといって、必ずしも利息負担を軽減できるとは限りません。借入金額や金利、返済期間、毎月の返済額などの条件によって最適な返済計画は異なります。

計画的に返済していくためにも、各金融機関が提供しているシミュレーションを活用して、最も早く、かつ利息が少ない返済パターンを確認してから行動に移すことが重要です。

5.ボーナスや臨時収入を繰上返済にあてる

ボーナスや臨時収入があった場合は、繰上返済にあてることを検討しましょう。

繰上返済とは、毎月の返済とは別に、追加で返済を行うことです。繰上返済により借入金額の一部を前倒しで返済することで、利息が減り、支払総額を抑えられる可能性があります。結果的に、返済期間を短縮できる可能性もあります。

繰上返済の仕組み

なお、繰上返済を行った場合でも、毎月の返済(約定返済)は行う必要があります。繰上返済を行う場合は、約定返済に支障のないように計画を立てることが大切です。

6.金利の低い借入先に借り換える

現在の借入先の金利よりも低いローンに借り換えたり、複数のローンをひとつのローンにおまとめしたりすることで、利息の負担を軽減できる可能性があります。借入金額や適用金利によっては、数万円から数十万円単位で支払総額を減らすことが可能です。

ただし、借り換えやおまとめには審査があり、手数料や条件も異なるため、慎重に比較検討することが重要です。

まずは、現在の借入先の金利や手数料、返済条件などを確認したうえで、借り換えによる利息軽減効果や支払総額の変化をシミュレーションするとよいでしょう。

借金の返済に困った場合は、できるだけ早めに借入先へ相談しましょう。相談することで、毎月の返済額を下げられる場合があります。返済額を下げて返済を続けやすくすることもひとつの手段です。
ただし、毎月の返済額が下がったとしても、返済総額が少なくなるわけではありません。むしろ返済期間が長くなるため、返済総額は多くなります。そのため、固定費の見直しなど、家計全体の支出を見直し、返済にあてる財源をしっかり確保することが大切です。

監修者 小宮 崇之
CFP認定者・ファイナンシャルプランナー
小宮 崇之

借金返済に使えるサービス「借り換え」と「おまとめ」

借金返済を効率的に進めるための手段として「借り換えローン」と「おまとめローン」があります。これらは似ているようで異なる特徴を持ちます。

早期返済を目指すには、利用目的や状況に応じて借り換えやおまとめを適切に選択することが大切です。

借り換えローン:今より低金利の借入先に借り換えること

借り換えローンとは、既存の借入先から新しい借入先に借り換えることをいいます。今よりも金利が低い借入先に借り換えることで、毎月の返済額が同じであっても支払総額を抑えられる可能性があります

借り換えのイメージ

なお、借り換えによって金利が下がっても、毎月の返済額を減らすと利息額が増えて支払総額が高くなることもあります。条件によっては、損することもあるので注意しましょう。

また、借り換えを行うには、新たにローンに申し込んで審査に通過する必要があります。そのため、過去に延滞した経験があったり、現時点で返済を遅延したりしている人は、審査に通過するのが難しい可能性があります。

借り換えローンが向いている人

  • 現在のローンの金利が高く、返済負担を感じている人
  • 安定した収入があり、信用情報に問題がない人

おまとめローン:複数社からの借金を1社にまとめること

おまとめローンとは、複数の金融機関からの借り入れを1社にまとめられる商品のことです。「おまとめローン」と名の付く商品でなくても、おまとめすることが可能です。

ローン商品では、借入金額が大きくなるほど適用される金利が下がる傾向があるため、支払総額が抑えられる可能性があります。さらに、借入先を一本化することで、返済日や返済額、返済方法などの管理がしやすくなることもメリットです。

おまとめローンのイメージ

審査通過後は、おまとめローンを提供する金融機関が既存の借入先に直接返済する手続きを行うことが一般的です。その後は、おまとめローンで借り入れた分を返済していきます。

なお、おまとめローンは返済に特化しているため、多くの場合で追加の借り入れができません。追加で借り入れが必要になった場合は、別途カードローンなどを契約する必要があります。

おまとめローンが向いている人

  • 複数の借り入れがあり、返済管理が煩雑になっている人
  • 金利の高いローンを複数抱えており、金利負担を軽減したい人

低金利(JCB比)のカードローンならJCBのカードローン「FAITH」

「FAITH」の融資利率(金利)は、キャッシングリボ払いで最大12.50%と、JCBのクレジットカードのキャッシングリボ払い(金利15.00~18.00%)と比べても低金利です。

金利が低い借入先やサービスを選ぶことで、支払総額が抑えられる可能性があります

また、5万円まで借り入れキャッシング1回払いであれば融資利率(金利)5.00%とさらに低金利(JCB比)で利用できるのも特徴です。

詳しくはこちら

返済が終わらない原因は?借金がかさんでしまう人の特徴

返済がなかなか終わらない人は、やみくもにお金を借りてしまったり、計画を立てずに返済を続けていたりする可能性があります。

  • 返済計画を立てていない
  • 最低返済額しか支払っていない
  • 借金に対する抵抗感が低い

借金を完済するためには、返済が終わらない原因を見極め、対処することが大切です。

返済計画を立てていない

借金の返済が思うように進まないと感じている人は、まず返済計画を立てているかを振り返ってみましょう。借入金額や金利、返済期間などを把握せず、漠然と支払っていると、完済までの道筋が見えにくく、不安や焦りが募りがちです。

各金融機関が公式WEBサイト上で提供している返済シミュレーションを活用すれば、毎月いくら返せばいつ完済できるのかが明確になり、計画的に取り組みやすくなります。

「いつ返済が終わるかわからない」といった心配や精神的負担を軽減するためにも、まずは返済シミュレーションを活用して、完済の目処を把握してみましょう。

最低返済額しか支払っていない

カードローンやクレジットカードのショッピングリボ払いでは、あらかじめ最低返済額が決められており、毎月の支払いが少額に抑えられるよう設計されていることが一般的です。

しかし、最低額のみの返済では元本がなかなか減らず、返済が長期化しやすくなり、支払総額が増えてしまいます

家計の見直しなどによって毎月の返済額を増額できる場合は、無理のない範囲で増やしましょう。

ただし、契約によっては毎月の返済額を任意に増額できないこともあります。その場合は、ボーナスなどの臨時収入があったときに繰上返済を活用して元本を減らすことが、早期完済への近道となります。

借金に対する抵抗感が低い

借金に対して抵抗感が薄れていると「少額だから」「すぐに返せるから」と安易に借り入れを繰り返してしまいます。気付かないうちに借入残高が多くなり、毎月の返済額が少額なままでは元金が減らず、返済が難しくなる場合があります。

借り入れを検討する際は、「本当に必要な支出か」「他の方法で対応できないか」を一度立ち止まって考えることが大切です。

また、家計簿をつけて収支のバランスを把握し、無駄な支出を見直す習慣を持つことで、計画的な利用につながります。なかには「他人によく見られたい」といった気持ちから、収入に見合わない買い物をしてしまう人もいます。

借金と向き合うには、必要以上の出費を避け、身の丈に合った生活を心がけることも重要です。

借金返済のためにやってはいけない行為

借金返済のためには、返済のために新たに借り入れたり、金融機関からの督促や連絡を無視したりしてはいけません。これらを含め、借金返済のためにやってはいけない行為は、次の通りです。

借金返済のためにやってはいけない行為

新たな借金で返済をまかなう

既存の借り入れを返済するために新しく借り入れを行うと、借入総額(借入金額+利息)が増え、さらに返済困難な状況に陥るリスクがあります

たとえば、A社へ3万円の返済が難しく、B社から3万円借りるとします。借りたお金でA社への返済が完了したとしても、B社への返済が残ります。B社から借り入れた3万円には利息が加わるため、結果的に借入総額が増えてしまいます。

借金を借金で返済する落とし穴

追加で借り入れるのではなく、低金利のカードローンに借り換えたり、おまとめローンを活用したりして利息負担の軽減を図りましょう。

督促や連絡を無視する

返済が遅れると、債権者からの連絡や催促がきます。その連絡を無視し続けると、遅延損害金が支払えないほど高額になったり、最終的には財産の差し押さえなどの法的手続きに発展したりする可能性があります

返済が難しい場合は、早めに債権者に連絡し、返済計画の見直しや猶予を相談しましょう。

ギャンブルで返済資金を得ようとする

ギャンブルで資金を増やして借金を返済しようとするのは避けましょう。

ギャンブルには依存性があり、脳が高揚を感じてギャンブルを続けたいと思わせたり、負けていても勝っているかのような錯覚をおこさせたりする効果があります。そのため、資金を増やして返済するどころか、逆に借金が増えてしまう可能性があります。

返済にあてるためのお金は、ギャンブルではなく、固定費の見直しや節約で支出を減らすか、転職や副業などで収入を増やして工面しましょう

ヤミ金や個人間融資を利用する

ヤミ金とは、登録を受けていない非正規の貸金業者です。貸金業を営むには、国か都道府県の登録を受けなければならないため、SNSなどを利用した個人間の貸し借りも違法になる可能性があります。

ヤミ金や個人間融資を利用すると、法外な利息の支払いが求められたり、個人情報をWEB上にさらされたりするリスクがあるため、利用してはいけません

クレジットカードの現金化を行う

クレジットカードの現金化とは、クレジットカードのショッピング利用可能枠を使って現金を得る行為です。クレジットカードで購入したブランド商品や金券などの換金率の高い商品を買取業者などに売ったり、現金化業者が扱う商品を購入してキャッシュバックを受け取ったりすることで一時的に現金を得ます。

クレジットカードの現金化は、カード会社の会員規約違反となり、残金の一括請求やカードの強制退会などの措置を受けることもあります

また、現金化業者に支払う手数料がカードローンの利息より高額のため、損をする取引となっています。

返済ができないときは早めに金融機関に連絡して相談しよう

借金の返済日に支払いが難しいと感じた場合、まずは金融機関に早めに連絡し、状況を説明して相談することが重要です。

各金融機関では、電話などによる相談窓口を設けている場合があります。事前に連絡を入れることで、返済計画の見直しや支払いの猶予などの対応を受けられる可能性があります

連絡を怠ると、遅延損害金が発生することにより支払総額が増えたり、信用情報に遅延の情報が登録されることにより今後のローンやクレジットカードの審査が通りづらくなったりするなど、さらなる問題を招く恐れがあります。

借金が返済できないままだとどのような影響がある?

借金が返済できないままだと、次のような影響があります。

  • 多額の利息を支払い続けることになる
  • 信用情報に遅延や滞納の情報が登録される
  • 財産が差し押さえられる場合がある

多額の利息を支払い続けることになる

借金の返済が進まない期間にも利息はかかるため、返済できない状態が続くと、支払わなければならない利息額が増えます。金利が高いほど、また、返済期間(利用期間)が長くなるほど、支払う利息額も大きくなります

さらに、延滞すると遅延損害金(延滞利息)を支払わなければなりません。遅延損害金とは、返済日に支払えなかった場合に追加で発生する利息のことです。

延滞利息は金融機関によって異なりますが、年率20.00%ほどと、約定金利よりも高めに設定されているのが一般的です。返済が遅れた日数分だけ遅延損害金の金利が適用され利息額が増えるため、返済に遅れないようにしましょう。

信用情報に遅延や滞納の情報が登録される

返済の遅延や滞納は、信用情報機関に「異動」として契約期間中および契約終了後5年以内保持されます。

すべての金融機関は、クレジットカードやローンの申し込み時に信用情報機関に申込者の信用情報を照会しているため、信用情報に異動があると、住宅ローンを組めなくなったり、新たにクレジットカードを発行したくても審査に通らなかったりする可能性があります

財産が差し押さえられる場合がある

返済が滞ると、金融機関からの督促が始まります。

督促を無視し続けると法的措置が取られ、最悪の場合は、給与や預金、不動産といった財産の差し押さえが行われる可能性があります

預金が差し押さえられると、債権額の回収にあてられる預金の引き出しが制限される場合があります。ただし預金口座そのものが使えなくなるわけではありません。

借金返済・多重債務に悩んでいるときの主な相談先

借金問題を解決して生活を立て直すためにも、法テラスや日本クレジットカウンセリング協会などに相談しましょう。

相談内容に応じて、必要な情報やアドバイスをもらえたり、家計管理・生活再建の支援をしてもらえたりと力になってもらえるでしょう

[借金返済・多重債務に悩んでいるときの主な相談先]

金融庁「多重債務相談窓口」 全国の財務局に設置されている多重債務相談窓口。
収入や借金の状況に応じて債務整理のメリット・デメリットを説明。必要に応じて各種相談窓口を紹介。
消費者ホットライン 借金や多重債務に関する相談を受け付け、必要に応じて専門機関を紹介。
法テラス 弁護士・司法書士による無料法律相談を提供。
資力に応じて弁護士費用の立替制度も利用可能。
日本クレジットカウンセリング協会
(JCCO)
クレジットやローンの返済に関する無料相談を実施。
任意整理や家計管理のアドバイスも提供。
日本司法書士会連合会 全国約150ヵ所にある相談センターでは、場所によっては無料で司法書士に相談が可能。
日本貸金業協会
貸金業相談・紛争解決センター
貸金業者とのトラブルや借金問題に関する相談を受け付け、適切な対応を案内。

どうしても借金返済ができないときの最終手段「債務整理」

債務整理とは、借金の減額や免除、支払猶予を申し立てる手続きのことです。債務整理をすることによって、生活を立て直すことにつながります。

債務整理には4つの種類がある

債務整理の手続きは、次の4つに分けられます。

任意整理 弁護士などに債権者と交渉してもらい、毎月の返済額や返済方法を新しい条件で和解(合意)する手続き
破産手続き 裁判所に申し立てをして、債務の全額免除を認めてもらう手続き
個人再生手続き 裁判所に申し立てをして、一定額を返済したうえで、残りの債務を免除してもらう手続き
特定調停 裁判所の仲介で債権者と月々の返済額や返済方法を調整し、新しい条件で和解(合意)する手続き

それぞれの手続きにはデメリットもあり、どの手続きが自分に適しているかも人によって異なります。弁護士や司法書士などの専門家と相談しながら、どの手続きをすべきか検討しましょう。

債務整理にはデメリットがある

債務整理が信用情報に登録されると、クレジットカードやローンが利用できなくなります。また、金融機関は申し込み時に信用情報を必ず確認するため、クレジットカードを新規発行したり、ローンを組んだりすることも難しくなるでしょう。

また、債務整理などの事故情報は、一般的な信用情報よりも長く登録される可能性があるため、その分影響が将来にわたって続く可能性があります。

よくある質問

できるだけ早く借金を返済する方法を教えてください。

次の手順を参考にし、借金返済のための体制を立て直すとよいでしょう。

  1. 現在の借入状況や毎月の返済額を把握する
  2. 家計を見直し、現状の収支を把握する
  3. 固定費を見直し、削減する
  4. 金利の高い借入先から優先的に返済していく
  5. ボーナスや臨時収入を繰上返済にあてる
  6. 金利の低い借入先に借り換える
借金の返済日に支払いが間に合わないときどうすればいいですか?

まずは借入先に連絡して、返済が遅れそうなことを伝えましょう。

債務整理や任意整理とはどのようなものですか?

債務整理とは、生活を立て直すために借金を減額または免除するための手続きです。

任意整理は債務整理の一種で、弁護士や司法書士などの専門家に債権者(金融機関)との交渉を依頼し、毎月の返済額や返済方法を新しい条件で和解(合意)する手続きです。

債務整理には、任意整理の他に、破産手続きや個人再生手続き、特定調停があります。

借金の返済が難しく、税金や国民年金の支払いができません。どうすればいいですか?

国税の場合は税務署、地方税の場合は市区町村役場の税務担当窓口に相談しましょう。一定の要件に該当する場合は、納税や差し押さえられた財産の換金に猶予をもらえる場合があります。

国民年金の場合は、住んでいる市区町村役場の国民年金担当窓口か近くの年金事務所またはねんきんダイヤルへ相談しましょう。保険料免除または納付猶予を受けられる場合があります。

税金、年金ともに、支払えないからといって放置してはなりません。早めに相談しましょう。

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監修者 小宮崇之
【監修者】

氏名:小宮崇之(こみや たかし)
資格:CFP(R)(公認ファイナンシャルプランナー)、TLC(生命保険協会認定FP)、損害保険プランナー、証券外務員一種、日商簿記検定2級

大学卒業後、信用金庫に入社。お客様と接する中で、中立的な立場によるアドバイスの必要性を感じ、保険代理店として独立することを決意。保険会社の代理店営業職、保険会社の研修生を経て2020年9月に保険代理店を設立。保険代理店の実務経験を活かした執筆業や講師業にも積極的に取り組んでいる。

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